奥村政佳の発言 (予算委員会)
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○奥村政佳君 立憲民主党の奥村政佳です。
私は、立憲民主・社民・無所属を代表して、政府提出の令和七年度予算三案に反対、自由民主党・公明党提出の令和七年度予算再修正案に賛成の立場から討論をいたします。
まず、与党提出の再修正案は、今年八月に予定されていた高額療養費の自己負担上限額の引上げを凍結するもので、がん患者や難病患者の皆様の切実な声が反映されることとなり、立憲民主党としても早期の実現を早く求めていたため、内容には当然賛成です。
とはいえ、この問題は衆議院での審議段階から再三にわたり厳しく指摘されてきたもので、本来はもっと早期に政治決断を行うべきでした。総理の決断が遅れたことで当事者の皆様に無用な不安を与えたことを猛省していただきたいという思いとともに、この再検討は患者団体の納得をしっかりと得て進めるよう強く求めます。
また、政府提出の令和七年度予算三案については、高額療養費制度に関する問題が解決されていない上、国民生活に寄り添った内容となっていません。
さらに、石破総理は先日、強力な物価高対策を予算成立後に打ち出す考えをお示しになりましたが、これは今回の予算では物価高対策が不十分であるということを総理自ら心のうちに思っていらっしゃるその証左なのではないでしょうか。翌日の予算委員会冒頭に弁解と謝罪はありましたが、そもそも参議院での審議中にこのような発言がなされたことは、国会、参議院、この委員会のメンバー、与野党問わず軽視しているとも捉えかねられない、余りにも軽率な発言というそしりは免れず、看過し難いものです。
一刻も早く手を打つべき様々な施策にも政府の本気は感じられませんでした。私たちが強く実現を求めてきたガソリンの暫定税率廃止の議論、本委員会でも度々質問に出た、今私たちの命を支えてくださっている地方の医療や介護分野の処遇、そして未来につながる、未来に大きな実を結ぶ教育分野や保育の現場の人手不足はいつ解決するのでしょうか。
本院においては衆議院を超えた集中審議が行われ、審議時間も七十六時間に及びました。さらに、憲政史上初の修正案の回付がなされ、安倍派幹部の参考人招致を始め、国会は重要な局面を迎えています。こうした中で、政治と金の真相究明を進め、国民との約束を守る責任を果たすことも国民全体の、国会全体で取り組むべき喫緊の課題と強く申し上げます。
立憲民主党は、様々な無駄な基金等の見直しなどで増税はせずに、エッセンシャルワーカーの処遇改善など、今を支え、未来もつくる、責任ある修正案を衆議院でも提出しています。
政治は結果だという言葉は多くの政治家が言ってこられました。失われた三十年は四十年になってしまわないのか。石破総理が常々おっしゃっている二〇三〇年代までの少子化の反転、待ったなしの氷河期世代対策、年金の議論、それに結果を出せるのは本当に今回の予算案でしょうか。
先日の報道によると、保育の現場ではスポットワーカー、いわゆる隙間バイトの保育士が日替わりで子供を見るような認可保育所が出てきました。とある保育士が登録して初めて行った保育所で、初めて会った子供たちの担任として一日任されたという話も伝え聞きました。毎日替わる目の前の大人たちを前に、子供たちは何を思い、この国をどのように感じて育っていくでしょうか。
赤字国債だけでなく、こういう社会構造を放置し続けること自体が本当は深刻な大きな未来への借金ではないでしょうか。この本案の予算でつくろうとする国の姿には、反対をせざるを得ません。
立憲民主党は、今を支え、未来もつくっていきます。このことをお誓い申し上げ、私の討論とさせていただきます。
御清聴ありがとうございました。(拍手)