高橋基樹の発言 (政府開発援助等及び沖縄・北方問題に関する特別委員会)

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○参考人(高橋基樹君) 恐れ入ります。
 ブレーンドレーン、頭脳流出という言葉がございます。我々の研究を進めていきますと、例えば日本やフランスで成功したアフリカ人がいる。その場合、それに連なってロールモデルができ上がって、彼らなり彼女たちの成功を目指すという若い人が続いていきますが、そのうちその方々は、日本やフランスに行っても仕方がないので、自分たちの国でビジネスをつくり、自分たちが養うという、これをブレーンゲインといいますが、こうした現象ができるまで人材を徹底的に増やしていくということが最終的には二〇五〇年あるいは二一〇〇年を目指してやっていくべきことで、今のアフリカは一〇%しか大学に行くことができません。そうであれば、有為な人材というのはたくさんいても、優秀な人材として世界的に認められるようになる人は一〇%の中のまたごく少ない部分になります。まあ語学力は我々より高い人がたくさんいますけれども、そうではなく、もっともっと高等教育を充実させていくということが必要になります。
 もう一つ。これはアフリカの大学生たちに呼びかけていることですが、是非自分たちの足下を見てほしい。自分たちは例えばナイロビという都会で生まれているかもしれないけれども、父祖の地である農村に行ってほしい。あるいは、近くで自分たちが使っているものを作っている、例えばソファーを作っている職人のところへ行って、どういう工夫がやられているかを見ていってほしい。彼ら君らはできることがないのか、それを考えてほしい。
 日本も、そういった零細企業を無視した歴史もあるかもしれませんが、一部の人、金融機関、自治体のお役人、あるいは政治家の方々がそういう零細企業をピックアップして育てたという歴史もあると思います。こういったことをやる、先導的にやる人になってほしい、そういう意識改革を日本の大学ができるようになればいい。今までは、我々は客体で、JICAさんや政府のためにいろいろなお金を使わせていただいてきましたが、もっと日本の大学が主体的になってアフリカの人材育成に関わっていくべきだというふうに私は思います。
 そのためには、あちらの大学の研究室とこちらの大学の研究室がもっと信頼関係をつくり、お互いに人の行き来をする、将来のそれぞれ両方の研究室の指導者を育てていくといったことが必要になりますし、彼らがまた大学生を教育し、その大学生が高校生、中学生、小学生を教育して、自分たちの国をつくるためにはどうしたらいいか、その意識改革を進める、このことが、迂路のようですが、迂回をするようですけれども、急がば回れで一番早いやり方ではないかというふうに思います。
 お答えになっていれば幸いです。

発言情報

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発言者: 高橋基樹

speaker_id: 25209

日付: 2025-05-09

院: 参議院

会議名: 政府開発援助等及び沖縄・北方問題に関する特別委員会