長野真樹の発言 (農林水産委員会)
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○長野参考人 御回答の前に、まずもって、会員を始めとするステークホルダーの皆様方に対しまして多大なる御心配と御迷惑をおかけしたこと、こちらにつきまして深くおわびを申し上げたいと思います。
それでは、御回答させていただきたいと思います。
農林中金におきましては、巨額の赤字を発生させる事態となったことを重く受け止めておりまして、有識者検証会で御提言をいただいた取組をこれから着実に実施してまいります。
検証会におきましては、多額の有価証券売却損を計上する事態に至った原因につきまして、農林中金が能動的にポートフォリオ運営方針等の変更を行えなかったといった内部要因も大きいのではないかという問題認識の下に、資産運用に係る組織体制、理事の専門性、運用先の分散、こういったことなどにつきまして御提言をいただいておるところでございます。
市場運用に係る組織体制につきましては、各部門の組織体制、権限と責任を明確化することによりまして、迅速に意思決定できるような機動性、それと実効性のある仕組みの構築を御提言いただきました。
この御提言を踏まえまして、財務と投資を分離いたしまして、理事会の傘下に新たに財務戦略委員会を設置し、また外部有識者をその中に招聘するなど、多様性を高めることで、財務運営の強化を昨年度より図ってきておるところでございます。
また、理事につきましては、市場運用経験者の増加及び理事を含め組織全体で専門性の高い外部の見識の導入を御提言いただいております。
この御提言を受けまして、現在の役員体制において、市場運用経験者は当時よりも増やしてございます。また、農林中央金庫法が改正された際には、経済、金融やガバナンスなどの分野に専門性をお持ちの方に複数名、外部理事になっていただき、経営判断に当たりましては多様な視点を確保してまいりたいというふうに考えてございます。
また、検証会では、高度で専門的な人材の確保、計画的な育成を御提言いただいてございます。
農林中金では、職員一人一人が専門性を醸成する領域を定める人事制度を運用してございまして、中長期的にプロフェッショナルとなる職員の育成、確保に取り組んでおるところでございます。また、多様な思考を持った専門性ある人材群の形成に向けまして、キャリア採用の強化、目標採用数の引上げに取り組んでおるところでございます。
さらに、運用先の分散につきましては、債券に偏った運用ポートフォリオを改め、可能な限りリスク分散された運用ポートフォリオに改善し、収益源の多様化を図るべきという御提言をいただいてございます。
引き続き不透明感が強い環境でございますので、市況変化には十分留意しながら、強固な収益基盤の確立に向けてポートフォリオの質的な改善を図ってまいりました。中長期的には、良質なクレジット資産の積み上げですとか、グループ会社活用も含めた事業戦略投資などを通じまして、金利リスクと非金利リスクのバランスが取れたポートフォリオの構築を目指し、慎重に取組を進めてまいる所存でございます。
引き続き、安定的な黒字と強固な収益基盤の確立に向けた取組を進展させてまいります。