兵頭慎治 に関する国会発言
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○参考人(兵頭慎治君) これは北方領土、四つの島がありますので、それを多分区別して整理しなくちゃいけないという話だと思います。 プーチン大統領のこの手の発言をどう見るのかというのは二つの解釈がありまして、返しませんよという言い訳を今からし始めていると見るのか、そうじゃなくて、前向きの交渉のその材料として、この問題を本当に懸念しているんですから日本は考えてくださいと見るのか、二つに分かれると。 私、長年、二十年近くプーチンの言動を
○参考人(兵頭慎治君) ありがとうございます。 これも、北方領土問題というのは、これは日本、あるいは日本とロシアの二国間の、そういう話ですよねというふうにアメリカに思われないようにすると。これは、日ロ関係を正常化するということは、東アジア全体、ひいては国際社会全体の安定化にもつながるんですよという、こういう説明の仕方をして、アメリカにどの程度納得してもらえるのかというところがあろうかと思います。 オバマ政権のときは、やっぱりウク
○参考人(兵頭慎治君) ありがとうございます。 まさしくそこがこれから数年間で安全保障面からこの問題にどこまで切り込めるのかという、日本にとって正念場なんだろうというふうに考えています。 北方領土の場合は、大きい方の二つの島にはロシア軍は駐留していますが、小さい方にはロシア軍は駐留していないというところもありまして、実はここを、ロシア側はその四つを必ずしも同じ形でその軍事的価値があるというふうには見ていないというところが一つのポ
○参考人(兵頭慎治君) 恐らく、これはロシアだけ切り取ってロシアと関係強化するのはどうかという発想ではなくて、やはり東アジア全体、日本の置かれた安全保障環境全体を考えた場合に、やはり北朝鮮問題、あるいは中国の問題、あるいはアメリカの相対的影響力低下の中で、やはりロシアとの関係正常化というのも、ここも果たしてしなくていいのかというと、やはりそうではないんだろうという。 つまり、東アジア全体の安全保障環境を安定化するということからすると
○参考人(兵頭慎治君) ありがとうございます。 日ロ関係の外交上の進展というのは、米ロ関係に規定されているところというのは結構大きいということだと思うんですね。ですから、やはり、ウクライナ問題以降、米ロ関係がここまで悪化してしまうと、なかなかそれを超えるような形で日ロ関係を強化していくというところに関してはやっぱり制約が出てくると。それは、つまるところ、ロシアの対米観が悪化すればするほどこの北方領土問題に対してロシアは非常にアメリカ
○参考人(兵頭慎治君) ありがとうございます。 北極圏というのは、先ほどから何度もお話ししていますように、ロシアからすると自分の縄張のような場所と思っているところがあるわけでありますが、他方、中国が北極海に入ってくる、北極海航路を頻繁に使用することに関して潜在的な不信があるだろうというふうに私は認識していますが、日本に対しては実は余りそういう認識はどうもない。むしろ一緒に資源開発であるとか北極海航路の整備、それをやっていきたいという
○参考人(兵頭慎治君) ありがとうございます。いずれも非常に大きな問題でございます。 まず、北極海航路その他によって、オホーツク海、ここに千島列島も含まれるわけでありますが、その戦略的な価値というのは相対的にやっぱり高まっているんだろうというふうに考えております。ただ、そこに中国ファクターが出てくるとなると、そこは日本やアメリカと、その利害といいましょうか、あるいは認識で、共有できるあるいは対話できる部分、余地というのが出てくるので
○参考人(兵頭慎治君) これに関しましても、先ほど少しお話し申し上げましたように、共同経済活動も含めた経済協力、資源協力、これだけで最終的にこの領土問題の妥結というところはやっぱり難しいんだろうと思います。 もちろん、入口としてロシアを交渉のテーブルに着かせるためにこれは必要な私は動きであろうと思いますが、最終的にロシア側が島を返す場合には、安全保障上、軍事上の懸念をいかに払拭するのかということになりますので、最終的には安全保障、軍
○参考人(兵頭慎治君) ありがとうございます。 先ほどお配りした資料の中でもロシアの影響圏という地図がございましたが、やはり北極海、オホーツク海というのはロシアの影響圏であって、外国の軍事的な影響力を排除したいというふうに思っている場所であると。こういう広いコンテクストの中で、北極海、オホーツク海、これは千島列島含まれますが、軍事プレゼンスの強化をやっているというのが私の認識でございます。ですから、そこには当然、国後、択捉島も含まれ
○参考人(兵頭慎治君) ありがとうございます。 ロシアの米軍に対する認識ということをお話ししますと、実は九・一一事件直後というのは、アメリカとロシアの間で対テロ協調というのが一時的に成立をしていたという過去の経緯がございます。さらに、ロシアが自らの影響圏と考える中央アジアにプーチンが自ら米軍の駐留を認めるという、こういうこともあったということでありまして、実は非伝統的安全保障とかテロの問題、イスラム過激勢力のところでは、実はアメリカ
○参考人(兵頭慎治君) ありがとうございます。 まず、ロシアの対米観ということでございますけれども、実はこれ、ヨーロッパとアジアで、ロシアのアメリカあるいはアメリカの軍事同盟に対する認識というのは少し温度差があるというのが私の認識でございまして、ヨーロッパに関しては、アメリカ率いる巨大な軍事機構であるNATOというのがありまして、その拡大、そしてアメリカ率いるミサイル防衛システムのヨーロッパ配備というのはもう全否定に近い形で厳しく非
○参考人(兵頭慎治君) 猪口先生、御質問ありがとうございます。 今いただきました三点ほどの御質問、全て相互連関しているんだろうというふうに私自身は認識をしております。 まず、CBM、信頼醸成措置、これを、ロシアのようになかなか行動予測が第三国からしにくいような国と、いかにこれを強化していくのかというのは非常に重要な問題だろうというふうに思っています。 もちろん、これは様々な分野、経済分野、政治分野含めて、そして様々なレベル、
○参考人(兵頭慎治君) ただいま御紹介いただきました防衛研究所の兵頭と申します。 この度は、参議院の調査会にお招きいただき発言をする機会を与えていただきましたことを、関係の先生方を始め皆様方に御礼申し上げます。 私は防衛研究所という組織に属しておりますが、これは防衛省の一組織ではありますが、国立の唯一の安全保障シンクタンクということでございまして、東アジア全般の地域情勢、その他安全保障について研究をさせていただいております。国の
○会長(鴻池祥肇君) 国際経済・外交に関する調査を議題といたします。 本日は、「アジア太平洋における平和の実現、地域協力及び日本外交の在り方」のうち、「信頼醸成と永続的平和の実現に向けた取組と課題」に関し、「日ASEAN、日ロ関係等」について参考人から御意見をお伺いした後、質疑を行います。 本日は、防衛省防衛研究所地域研究部長兵頭慎治参考人、岐阜女子大学南アジア研究センター客員教授福永正明参考人及び日本映画大学特任教授熊岡路矢参