功刀達朗 に関する国会発言
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○参考人(功刀達朗君) 初めに申し上げたように三つポイントがありまして、前文において世界全体の諸国民の平和的生存権というものを我々は尊重するということを言っています。これは積極的な平和主義である。それから、自らが戦力を持たない、戦争をしないと、こういう誓いを立て、その方向に沿って、戦力については現在問題がありますけれども、実践してきたということは、私は積極的な平和主義であると思います。これによって、日本が少なくとも関与した武力衝突、戦争
○参考人(功刀達朗君) 安全保障条約をなくす、あるいはそれに替えるものを作るということですが、現在の国際環境の中で、殊に朝鮮半島の情勢というものがある以上、それを今の段階でなくすということは国民全体に大変な不安を与えるのではないかと思います。やはりもう少し時間を掛けた段階でそれを考える必要があるのではないかと思います。 それから、米国追従問題ですが、私が申し上げていることは、アメリカという国は元々世界のリーダーシップの資質というもの
○参考人(功刀達朗君) それは、御指摘どおり、日本国憲法が成立したときにはそういう考えは恐らくなかったろうと思います。しかし、憲法、法としての憲法は時代とともにいろいろとその運用を変えていく必要もあるかもしれません。殊に、国内というよりは国際環境の変化に対応して応答的に法を運営していくということは、私は基本的な態度として重要であると思います。 ただ、先ほど申し上げたように、PKFに参加することも合憲であるというのは、国権の発動として
○参考人(功刀達朗君) 安全保障理事会の役割というものが冷戦後更に重要になったという認識がある一方で、もう一つ、余りにもそこに権力が集中し過ぎていると。これは人道法に関するもの、あるいはテロに対する急速に作ってしまった条約の効果を持つ決定等、テロコントロールのためのですね、そういうような権限というものは従来は考えられなかったようなものまで安全保障理事会は持っています。また、人道法の罪を裁く組織を幾つも作ったということもあるし。 そう
○参考人(功刀達朗君) 国益という言葉は政治学あるいは国際政治学では通念としてあるわけですが、何もそれと私は違った意味で使っているわけではありません。 日本の国益というものと、国際社会の公益、地球公共財とか国際公共財という言葉が呼ばれますけれども、それと、それから日本の追求する国益というもの、これとの関係において、私は、日本の国益というのは、必ずしも自己中心的に日本の国益だけを考えるのでなく、やはり先見性のある形で自国の利益というも
○参考人(功刀達朗君) 拒否権というものが五大国に与えられた歴史的な経緯がまずありますが、これは浅田さんの方からの御指摘のとおりですが、拒否権そのものは、やはり家庭にある、ヒューズがありますけれども、ヒューズボックスが火事になるのを防止するというような、そういう作用もあると。そういうことは国際機構論上言われてきたこともあります。 そういう面はないわけではありませんが、これをなくすことが民主化の、究極的には民主化につながることであると
○参考人(功刀達朗君) 先ほど申し上げたように、国連のPKF、これは、強制行動、武力行使を伴うそういう行動について、我が国がそれに参加することは、私は日本の憲法に照らして違憲にはならないと思います。したがって、改正する必要もないと思います。 そもそも、国内社会におけると同時に、国際社会にも暴力、戦争あるいは侵略行為というものはあるわけで、それをコントロールするために国連憲章は制裁及び武力行使というものを第七章の下で認めています。また
○参考人(功刀達朗君) 御紹介いただきました功刀です。これで参議院の調査会にお招きいただくのは三回目になりますが、何かお役に立てれば幸いと存じております。 歴史は常に過渡期の連続であると言われますが、ここ数年来、世界的転換の様相というものは確かに見えています。大沼さんの方から二つの見方があって、その両方が重要であるという観点には私も賛成であります。時代の流れには二つあって、長期的な趨勢、そして短期的な動乱とか変動というもの、その二つ
○会長(上杉光弘君) ただいまから憲法調査会を開会いたします。 日本国憲法に関する調査を議題といたします。 本日は、「平和主義と安全保障」のうち、「憲法と国際法、国際連合」について、京都大学大学院法学研究科教授の浅田正彦参考人、東京大学大学院教授の大沼保昭参考人及び国際基督教大学大学院教授の功刀達朗参考人から御意見をお伺いした後、質疑を行います。 この際、参考人の方々に一言ごあいさつを申し上げます。 本日は、御多忙のとこ
○参考人(功刀達朗君) 日本は何をしたらよいかということなのですが、私は、ポイントが二つあって、一つは日本のスタンスを変えるということで、国連政策というのは、やはり国連を通じて国益を追求するという従来からの態度がずっと変わっていないと思うんです。少なくともそのようなイメージを国連の加盟国の間ではみんな持っているわけです、そういうイメージを。日本がリーダーとして歓迎されない理由というのは、いまだに日本は、経済大国となり貢献能力はあってもや
○参考人(功刀達朗君) NGOの参加についての御質問ですが、私の、市民社会が国連にもっと積極的に参加する機会をつくれというのは、必ずしもNGOに限るわけではなくて、市民社会を構成しているほかの行動主体、これは企業もありますし、研究機関もあるし、あるいは宗教団体もあるし、マスメディアの非常な公的な役割というものもございます。 したがって、必ずしも、しばしば無責任だと言われる草の根NGOを念頭に置いて言っているわけではございませんし、N
○参考人(功刀達朗君) これは難しい問題で、そう簡単にはお答えできないと思いますが、私なりの考えは、確かに大国が関連した平和維持、平和管理問題は往々にして大国の利益というものが反映されてしまうという結果が生まれています。 初めに申し上げた大国の横暴というのは、米、英、仏及び中国、旧ソ連、これらはすべて国連憲章を無視したような武力行使を、国内紛争に介入することも含め行ってきているわけです。また、その大国の一部には、国際司法裁判所の判定
○参考人(功刀達朗君) もう六、七年前になりますが、アジアの、殊に東アジアあるいはもう少し広域のアジア太平洋における安全保障問題については随分いろいろなアイデアが出て、そのころまだ活躍していたゴルバチョフも提案したことがございます。その後、余り進展が見られていない状況であり、ちょっと不透明な状況に今入っているような気がいたしまして、私は、特にこれぞという決め手が今ない段階ではないかと思います。一つは、国連とのリンクをどうするかということ
○参考人(功刀達朗君) 私は、楽観的か悲観的かと言われれば、初めに申し上げたように、歴史は我らがつくるものという態度からするならば悲観的である必要は全くないと思いますし、もっと能動的に活動に参画することによって国連というのはつくり変えていくことができると思うので、悲観論には走りたくないと思っております。 国際紛争に関しての御質問なんですが、確かに先生御指摘のように、必ずしも国内紛争だけではなくて国際紛争がいまだに幾つも起こる可能性も
○参考人(功刀達朗君) 国連の憲章の原点に戻れというお話で、殊に武力行使等に関しては、原点に戻ってみますと、国連憲章のもとで国連が武力行使を行うことを完全に禁じているわけではないということが一つの原点にあるわけです。これは七章のもとにおける強制行動、これは国連軍というものが前提になっていますが、それができていない状況においても、必要ならば第八章の地域的取り決めを利用しながら強制行動を行うということも可能であるわけです。そして、実際に強制
○参考人(功刀達朗君) 市民社会とそれから国連との協力関係をどう進めるかということにつきましては、国連のニューヨークの本部とそれからジュネーブにあるジュネーブ欧州本部、ここにはNGOとのリエゾンを緊密に保つための部局がございます。そして、もう長年にわたって協力関係は続けていますが、国連が力を入れると、幾つかの国がそれに対してネガティブな反応を示すことがしばしば行われてきて、非常に残念な状況が過去数年間に行われています。どの国がそういうこ
○参考人(功刀達朗君) 第二国連総会ないし信託統治理事会に市民社会が参加する場合に、果たして正統性を持ち得るかという御質問と私は解釈いたします。 これは、現代政治における正統性という概念が随分昔とは変わってきているというところを私たちは認識した方がよいと思います。政治理論でしばらくの間、正統性という概念は余り取り上げられてこなかったんですね。これはカール・フリードリッヒとかあるいはマックス・ウェーバーのころには、被統治者、これは一般
○参考人(功刀達朗君) 第二総会についての御質問にお答えします。 先生御指摘のように、あるいはそれが現在の国連総会の自己否定につながるかという、これは大変よい質問で、私もそれはみんなと討議したことがございます。 本来の国連総会は政府代表をもって構成されていますが、第二総会は市民社会のグループの代表をもって構成するということで、必ずしも各国から何人出るというような代表制の問題ではなくて、むしろ問題の解決に貢献能力のある行為主体が、
○参考人(功刀達朗君) 会長の方から提起されました問題は非常に重要な問題であって、簡単にお答えできるとは思いませんが、私の主要な考え方といたしましては、会長がおっしゃったように、国連というのは第一義的には国際平和のための機構である。そして、このためには、従来行ってきた平和と安全保障の活動というものを継続していくことは重要であるとともに、従来のような国連憲章の第一条に言う国際の平和及び安全という、その国際という文字を私はむしろ取るつもりで
○参考人(功刀達朗君) 今から数えてみますと、約九年前に第二期に当たる外交・総合安全保障に関する調査会にお招きいただきまして、日本はどのような国際貢献ができるのかという問題について発言をする機会を得ました。再びお招きいただきまして、大変光栄に存じます。 振り返ってみますと、一九九一年、その当日はちょうど湾岸戦争が正式に終結した日であったわけですが、それ以後の世界は、国連を中心とする政治を見ておりますと、余り楽観を許すような状況にはな