国土交通委員会

2024-12-19 参議院 全149発言

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会議録情報#0
令和六年十二月十九日(木曜日)
   午前十時開会
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         小西 洋之君
    理 事
                朝日健太郎君
                渡辺 猛之君
                森屋  隆君
                安江 伸夫君
                青島 健太君
    委 員
                足立 敏之君
                江島  潔君
                高橋 克法君
                鶴保 庸介君
                豊田 俊郎君
                永井  学君
                長谷川 岳君
                森屋  宏君
                吉井  章君
                小沼  巧君
                杉尾 秀哉君
               佐々木さやか君
                里見 隆治君
                石井 苗子君
                浜口  誠君
                大門実紀史君
                木村 英子君
   国務大臣
       国土交通大臣   中野 洋昌君
   副大臣
       国土交通副大臣  古川  康君
       国土交通副大臣  高橋 克法君
   大臣政務官
       国土交通大臣政
       務官       高見 康裕君
       国土交通大臣政
       務官       吉井  章君
       国土交通大臣政
       務官       国定 勇人君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        清野 和彦君
   政府参考人
       警察庁長官官房
       審議官      阿部 竜矢君
       こども家庭庁長
       官官房審議官   竹林 悟史君
       資源エネルギー
       庁資源・燃料部
       長        和久田 肇君
       国土交通省大臣
       官房公共交通政
       策審議官     池光  崇君
       国土交通省総合
       政策局長     塩見 英之君
       国土交通省国土
       政策局長     黒田 昌義君
       国土交通省不動
       産・建設経済局
       長        平田  研君
       国土交通省都市
       局長       内田 欽也君
       国土交通省道路
       局長       山本  巧君
       国土交通省住宅
       局長       楠田 幹人君
       国土交通省鉄道
       局長       五十嵐徹人君
       国土交通省物流
       ・自動車局長   鶴田 浩久君
       国土交通省港湾
       局長       稲田 雅裕君
       国土交通省航空
       局長       平岡 成哲君
       観光庁次長    平嶋 隆司君
       気象庁長官    森  隆志君
       運輸安全委員会
       事務局長     藤原威一郎君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○国土の整備、交通政策の推進等に関する調査
 (リニア中央新幹線の整備に関する件)
 (自動車関係諸税の在り方に関する件)
 (半島の防災及び振興対策の強化に関する件)
 (空き家の現状と対策に関する件)
 (北陸新幹線(敦賀・新大阪間)の整備に関す
 る件)
 (自動車整備士をめぐる諸課題に関する件)
 (建設業就業者の処遇改善に関する件)
 (車椅子使用者のバス利用に関する件)
    ─────────────
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小西洋之#1
○委員長(小西洋之君) ただいまから国土交通委員会を開会いたします。
 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 国土の整備、交通政策の推進等に関する調査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、警察庁長官官房審議官阿部竜矢君外十六名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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小西洋之#2
○委員長(小西洋之君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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小西洋之#3
○委員長(小西洋之君) 国土の整備、交通政策の推進等に関する調査を議題とし、質疑を行います。
 質疑のある方は順次御発言願います。
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杉尾秀哉#4
○杉尾秀哉君 立憲民主・社民・無所属の杉尾秀哉でございます。
 国土交通委員会、初質問でございます。どうかよろしくお願いいたします。
 私は、ちょっと地元の関係でまず伺いたいんですけれども、リニア中央新幹線なんですが、御承知のように、長野県は南北に非常に長くて、特に南の地域、南の信州と書いて南信というんですけれども、東京に出るのに非常に時間が掛かって、一番早くてバスで四時間半とか、そんな感じです。それだけに、この南信地域を中心に、リニア中央新幹線、期待は大きいわけですけれども、一方で、環境への影響、それから残土対策、工事の安全も含めて不安、それから反対の声があるのもこれもまた事実でございます。
 そうした中で、工事完了時期について、ちょっと旧聞には属しますけれども、JR東海が当初の二〇二七年を断念をして、二〇二七年以降というふうに変更いたしました。去年の暮れだったと思います。これが地元で大きな反響を呼んでおります。波紋を呼んでおります。
 そこで伺いますけれども、名古屋の開業延期が避けられない事態になったことについて、まずこの受け止めを国交大臣に伺います。
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中野洋昌#5
○国務大臣(中野洋昌君) 杉尾委員の御質問にお答え申し上げます。
 リニア、委員御指摘のリニア中央新幹線、これは東京、名古屋、大阪の三大都市圏を一つの圏域とする日本中央回廊を形成をし、日本経済を牽引するとともに、東海道新幹線とのダブルネットワークによるリダンダンシーの確保を図るという国家的見地に立ったプロジェクトでございます。
 そうした国家的な観点からも早期開業が求められる中で、静岡工区に関連して、品川―名古屋間における、委員の御指摘の二〇二七年の開業目標が実現できないということは私も非常に残念なことであるというふうに認識をしています。
 国土交通省といたしましては、早期整備に向けた環境を整えて、一日も早い開業に向けまして、関係の自治体やまたJR東海ともしっかり連携をして取り組んでまいりたいというふうに考えております。
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杉尾秀哉#6
○杉尾秀哉君 今、静岡工区の話が出ました。
 御承知のように、静岡の知事が替わって鈴木知事になりました。私も、鈴木知事、前から存じ上げておりまして、とにかくぐずぐずせずにその結論を早く出してくださいということを申し上げたんですけれども、実際にボーリングの調査の方は容認をして行われているということなんですが、その本工事の方ですね、いつ着工できるか分からないということで、これ、本工事ですね、全くめどが立っていないわけですけれども、これ、工事着工、本工事から大体十年ぐらい掛かるというふうに言われているんですけれども、そういう理解でよろしいでしょうか、大臣。
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五十嵐徹人#7
○政府参考人(五十嵐徹人君) JR東海の見解によりますと、静岡工区につきましては、不確実性を伴うトンネル工事の中でも極めて難易度が高いため、着手から開業まで十年を要すると考えているというふうに発表されております。
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杉尾秀哉#8
○杉尾秀哉君 非常に工事が難しいということで、いわゆる断層帯というんですかね、どういうふうに、掘ってみないと分からないというところもあると思うんですけれども、仮にですよ、今年中に着工ができて仮に工事が順調に進んだとしても十年掛かるということは、早くて名古屋開業は二〇三四年ということになるんですけれども、そういう認識で大臣、よろしいんでしょうか。どうぞ。
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五十嵐徹人#9
○政府参考人(五十嵐徹人君) これはJR東海が発表している内容の御回答になりますけれども、JR東海の方が本年三月に開催されました静岡工区モニタリング会議におきまして、建設主体であるJR東海の方から説明してございます。
 先ほど申し上げた理由でございまして、静岡工区が名古屋開業までの遅れに直結しており、二〇二七年の開業は実現できない、そういう説明と、それに加えまして、静岡工区の工事にいまだ着手の見込みが立たないことから、現時点では新たな開業時期を見通すことができないが、引き続き早期の開業を目指して全力を挙げて取り組んでいくという説明があったということでございます。
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杉尾秀哉#10
○杉尾秀哉君 誰が考えても、今年着工して十年掛かったら二〇三四年、早くてですよ、最も早くてですよ。
 今、その静岡工区の話をしておりますけれども、問題はもちろんそれだけではなくて、例えば今年の七月なんですけれども、長野県駅の予定地があります飯田市、ここで開かれた住民説明会がありまして、JR東海が、駅の工事、これ、ごめんなさい、長野県駅ですね、この駅の工事が当初の予定よりも、これも五年九か月延びて二〇三一年十二月になる、こういう見通しを明らかにいたしました。
 現地は、私も頻繁に飯田周辺行きますけれども、二〇二七年を目指して工事、それから、ごめんなさい、工場、民家、店舗など移転がかなり進んでおりまして、道路の付け替え工事、それからその駅の予定地周辺の整備も進み始めていました。そうした中で、突然六年近くの延期というのを、この駅の開業なんですけれども、これに対しても、地元の間で戸惑い、反発が本当に広がっています。町づくりにも大きな影響が出かねないということで、長野の阿部知事も懸念を表明しておりますけれども。
 このように、とにかくその十年のこと、それから二〇三七年というふうに、今三四年と言いましたけれども、JRの対応が遅過ぎるんですよね。二〇二七年無理ですって、誰がどう見てももう無理なことは分かっているのに、本当にこの期に及んでしか、ようやく、その二〇三〇、ごめんなさい、三四年か、は無理ですという、三七年ですね、無理ですという。
 やっぱりちょっとJRの対応が私は遅過ぎると思いますし、説明が不足していると思うんですけれども、少なくとも、これは確かに静岡工区のその工事の着工時期にもよりますけれども、やっぱり名古屋開業時期のある程度のめどというのを早く示してもらえないかというのがこれ長野県民の、県知事を始めとした、これ偽らざる心境なんですけれども、これ、JR東海に対してそういうふうに国交省の方から促す、指導してもらうことはできませんか。
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五十嵐徹人#11
○政府参考人(五十嵐徹人君) 開業時期の見通しにつきましては先ほど御説明したところが今限界だと思っておりますけれども、委員から御指摘がありましたとおり、この事業を円滑に進めるためには地域の理解と協力を得ることが重要であると認識しておるところでございます。
 国土交通省といたしましては、JR東海に対しまして、地元関係者へ丁寧に説明を行い、地域の理解と協力を得ながら進めるよう、引き続き指導、助言を行ってまいります。
 以上でございます。
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杉尾秀哉#12
○杉尾秀哉君 いや、丁寧に説明していないんですよね。それが問題なんですよ。だから、理解が進まない、協力も進まないんです。
 そして、静岡工区以外でも、これは報道されておりますけれども、例えば岐阜県瑞浪市ですか、工事現場付近で井戸の水位が低下した、あるいは東京町田ですけれども、工事現場近くの住宅地で水や気泡が噴き出す、こういう事案が発生しております。いずれも工事が原因というふうに言われておりますけれども、工事がストップしているとも聞いておりますけれども、この工事の、ごめんなさい、このトラブルの原因ですね、それからその工事の再開の見通し、これはどうなっていますか。
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五十嵐徹人#13
○政府参考人(五十嵐徹人君) 岐阜県瑞浪市の事象につきましては、JR東海からは、本年二月以降、井戸やため池の水位低下が生じ、その後、地表面の低下傾向が確認をされている、トンネル掘削工事を一時中断し、岐阜県環境影響評価審査会の御助言なども参考に、専門家に相談しながら、トンネル掘削との関係を調査し必要な対策を講じるとともに、対応や検討の状況を随時地域の皆様や関係自治体に報告し、きめ細かくコミュニケーションを取りながら真摯に対応していくとの報告を受けております。
 また、東京都町田市の事象については、JR東海からは、十月の二十二日、町田市内のルート沿線の地表面において湧水、気泡が発生している箇所を一か所確認し、同日に掘進は一旦停止している、十月二十四日時点で水と気泡の湧出は止まっているが、引き続き専門家の御意見も伺いながら工事との因果関係を調査しており、地域にお住まいの皆様に御心配をお掛けしていることから、速やかに地域の皆様や関係自治体に調査状況などを御説明しているとの報告を受けております。
 国土交通省としましては、JR東海に対しまして、原因究明を行うとともに、地元住民の方々などへの丁寧な説明と調査を踏まえた適切な措置がとられるよう、引き続き指導、助言を行ってまいります。
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杉尾秀哉#14
○杉尾秀哉君 この町田の件なんですけれども、いわゆる大深度地下の工事なんですが、外かく環状、外環、外環というあの外環道ですね、これは道路の方ですけれども、やっぱり大深度地下で工事をしておりまして、調布の辺りの住宅地が陥没して、これずうっと工事止まっているんですが。
 そもそも外環道の工事というのは、練馬のインターから東名まで、これ東京オリンピック目指して工事していたんですよ。それが、途中のこのトンネル工事が止まっちゃったまま全然動いていないんですよね。いつその工事が再開されるかも分かんないんですけれども、これ、工事再開のめどって、ちょっとこれ道路の方ですけど、立っていますか。
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小西洋之#15
○委員長(小西洋之君) どなた。ヤジ道路関係、どなたですか。
 五十嵐鉄道局長。
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五十嵐徹人#16
○政府参考人(五十嵐徹人君) 私が把握しておりますのは、令和二年十月に発生したあの陥没、空洞事故に関しまして、有識者委員会において、一定のその原因となるもの、それから再発防止のための措置がされたということまでは承知をしておりますが、大変申し訳ないですが、道路局長のキャパシティーでないこともありまして、見通しについてちょっと本日責任を持って答弁、私から答弁することはできかねますので、御容赦をいただければと思います。
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杉尾秀哉#17
○杉尾秀哉君 昨日、これ通告しましたからね、外環道の工事どうなっていますかというのを。ちょっと、いないというのはおかしいんですが。
 これ、リニア新幹線もやっぱり同じだと思うんですよ。品川からずうっと大深度で、相模原まで三十三キロぐらいですか、ずうっと地下を行くわけですよ。やっぱりこれ、同じようなことになっちゃったら、これ二〇三四年、三七年どころか、もっと先になる可能性もある。同じリスクがあるんじゃないですか。これ、答えられますか。
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五十嵐徹人#18
○政府参考人(五十嵐徹人君) 少し繰り返しも含んでしまいますが、令和二年十月に発生いたしました東京外環事業の陥没、空洞事故については、有識者委員会におきまして、陥没、空洞箇所周辺の地盤は東京外環全線の中で特殊な地盤条件であること、そして、このような特殊な地盤条件下において、シールドマシンのカッターが回転不能になる事象を解除するために行った特別な作業に起因するシールドトンネルの施工が要因であると推定されたところでございます。
 リニア中央新幹線におけます大深度地下工事につきましては、JR東海からは、東京外環のシールドトンネル工事において施工に課題があったと確認されたことを踏まえ、施工管理を強化していくこととし、事故を踏まえて国が策定したシールドトンネル工事の安全・安心な施工に関するガイドラインの内容も踏まえ、専門家の意見も伺いながら、シールド掘進を安全に進めるための施工管理の取組を取りまとめ、この施工管理の取組を踏まえた調査掘進で実地確認を行った上で本格的な掘進を進めていくと聞いております。
 国土交通省といたしましては、事案ごとに原因究明及び再発防止対策を行うとともに、掘進する際には周辺への影響をモニタリングしながら慎重に掘進するなど、安全かつ確実な施工が行われるよう、引き続き指導、助言を行ってまいります。
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杉尾秀哉#19
○杉尾秀哉君 いろいろ、るる技術的なことは説明されましたけれども、その静岡工区ばかりが注目されているんですが、今も言いましたように、長野県駅もそう、そしてこの首都圏の大深度地下もそうですけれども、リスクだらけなんですよね。
 その上で、これ、骨太方針にも書いてあります、今年の。大阪までの全線開業時期の目標が最速で、二〇二〇、ごめんなさい、二〇三七年。二〇四五年から八年前倒しになりました。一方、今話をしておりますように、名古屋開業が一番早くても二〇三四年ということで、この間、三年間しかないんですよね。
 そこで、この二〇三七年という大阪の開業目標を達成するためには、東京―名古屋間と、それから名古屋―大阪間をやっぱりある時期から同時期に、同じ時期に工事をしなければいけない、並行して工事をしなければいけないと思うんですが、この並行の工事についてJR東海は否定的な見解を示しております。
 こういう状況では、骨太で書かれている二〇三七年の全線開業、大阪までの開業、これ事実上全く無理なんじゃないですか。これは大臣、いかがですか。
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中野洋昌#20
○国務大臣(中野洋昌君) 委員御指摘のとおり、今、静岡工区の工事というのはいまだ着手の見込みが立っていないという状況であります。そういう品川―名古屋間について、新たな開業時期を見通すことができていないという状況ではあります。しかし、まずはこの静岡工区の、静岡工区に着手をするということがやはり最重要であるというふうに考えております。
 国土交通省としましては、静岡工区の早期着工、その後の一日も早い全線開業に向けて、関係自治体とも連携をしながら、この環境の整備をしっかり整えてまいりたいと思っております。
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杉尾秀哉#21
○杉尾秀哉君 やっぱり非常に苦しいと思うんですよね。
 先ほどから、丁寧な住民への説明、それから理解、教育という、協力ですね、答弁が何度もあったんですけれども、残土の処理、それからこうした住民への説明、それから工事でけがをされた方、亡くなられた方がいらっしゃる、この事故の発生も報告が遅れた、それから基準超えの六価クロムの検出とかですね。JR東海の報告遅れ、それから判断遅れというのは、ちょっとやっぱり見過ごせる状況じゃないんですよね。ちょっと言い方はきついかもしれませんけれども、私はJR東海の企業体質に問題があるんじゃないかというふうに思っております。
 ちょっと密室的な、亡くなられました葛西さんですね、天皇というふうに呼ばれたそうですけれども、私も一度、葛西さんのインタビューというのをしたことがあったんですが、大変だったんです。葛西さんのインタビューを私がするということになっただけで、御説明をさせてください、御説明を、いろんなところから来るんですけど、何を聞くんだろう、どんな展開になるんだろうということで、社内が本当にぴりぴりしている様子は分かりましたけれども。
 ただ、そういう会社のその企業風土というかな、それがどうもこの報告の遅れだったり住民への説明の不足だったりとつながっているというような気がするんですけど、そういうことを国土交通省としては感じていませんか、どうですか。
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小西洋之#22
○委員長(小西洋之君) どなた。
 中野大臣。
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中野洋昌#23
○国務大臣(中野洋昌君) リニア中央新幹線は工事の実施計画の認可が平成二十六年でありましたけれども、その際、当時の太田国土交通大臣から柘植JR東海の社長に対して指示をしたことは、一つは地域の理解と協力の獲得、もう一つは環境の保全の措置、もう一つは安全かつ確実な施工という三点でありました。工事の過程で発生する様々な課題の解決に当たって、これが大原則であるというふうに思っております。
 ですので、地域の理解と協力の獲得というところ、国土交通省としましては、事業を進めるためにはやはり地域の皆様の御理解、御協力を得ることが重要であるというふうに思っております。委員の御指摘のような、JR東海に対しまして、地域の住民の懸念と不安をちゃんと払拭をする、地域の関係者へ丁寧に説明を行う、地域の理解と協力を得ながら適切に工事が行われるよう、引き続き指導、助言を行ってまいりたいと思います。
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杉尾秀哉#24
○杉尾秀哉君 リニア、これぐらいにしますけれども、確かに企業主体はJR東海という、今は民間会社ですが、やっぱり三兆円という巨額の財投も投じられているわけですから、やっぱり国がもっと当事者意識を持って、もっとやっぱり強力に指導、助言をしていっていただきたい、これは要望としてお伝えをしたいと思います。
 もう一つ、地域の公共交通について聞きたいんですけれども、残りの時間。
 私も、東京から長野の方に生活拠点を移して、この地域の公共交通の問題というのを本当に日々痛感をしております。特に、コロナ以降、バスの減便、それから運休、いきなり路線がなくなっちゃったりするわけですよね。
 例えば、長野それから松本という高速バスがこれ一日十便近くあったんですけれども、ここがいきなり廃止されちゃったんですよ。これ結構、県庁に勤めている人、松本から長野に通勤している人も結構いたりして、これが全部なくなっちゃったと、極めて大きくて、こういうふうなことが相次いでおります。
 この年末なんですけれども、長野市内のこれ老舗のタクシー会社が破産をしております。こういう公共交通の現状です。
 先日、組合の皆さん、私鉄長野県連といいますけれども、と、それから地方自治体の議員の皆さん、それから県の交通担当の皆さん、一堂に集まっていただきまして勉強会をやりました。地域公共交通計画、今策定中ですけれども、それから自治体による支援スキームなど様々な意見交換しましたけれども、やっぱりなかなか名案がないんですよね。焼け石に水の感もなきにしもあらずなんですが。
 大臣は国交省の御出身で、こうした現状はよく御存じだと思いますけれども、こうした地域の公共交通の危機的な状況、どれだけお感じになっているのか、そしてこの再生に取り組む決意、これをまず伺いたいと思います。
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中野洋昌#25
○国務大臣(中野洋昌君) お答え申し上げます。
 先ほど杉尾委員から御地元のお話もいただきました。私も着任してすぐ、この交通空白の解消ということで、兵庫県の北部であるとか京都府の北部であるとか、非常に地域交通が大変だというふうなお話も伺いました。
 地域の交通、御指摘のとおり、買物、医療、教育など様々な日常のサービスを支える、そして地方創生にとっても非常に大事な基盤であるというふうに思っております。
 しかし、人口も減っております。高齢化も進んで、利用者が減少、そして運転士も不足をしている、事業環境も非常に悪化をしている。そういう中で、鉄道、バス路線の廃止や減便等が進んでいて、地域においては、場合によってはそれに代わる移動の足が確保できないというふうな状況も生じている、これはまさに委員の御指摘のとおりだと思いますし、私も強くそう認識をしております。
 そういう状況の中、国土交通省においては、地域の多様な関係者、多くの皆様が連携、協働していただいて、やはりもっと利便性を高め、生産性を高め、そして何よりも、持続可能性が高い地域交通へもう一度再編、リデザインというふうに今言っておりますけれども、それを進めないといけないという取組をやっております。特に、本年七月、「交通空白」解消本部を立ち上げまして、この地域の足、観光の足確保に向けた取組を今精力的に行っております。
 引き続き、国土交通省総力を挙げて、この交通空白の解消を目指しまして、地域交通のリデザイン、これを全国にしっかり展開をしていくということを行ってまいりたいと思います。
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杉尾秀哉#26
○杉尾秀哉君 そのリデザインは長野の方でも今いろんな計画立っているんですが、四つぐらいブロック分けて。
 それから、まずこの事業体なんですけれども、経営状況、コロナ禍でかなり負債がかさんで非常に経営的に厳しいということで、まず、こうしたその地方のバス会社、鉄道の経営状況をどういうふうに国交省として把握をして、どう改善していくつもりなのか、具体的な支援策を伺いたいと思います。
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中野洋昌#27
○国務大臣(中野洋昌君) 先ほど申し上げましたとおり、地域において非常に路線バス、御指摘のバスであるとか、あるいは地域鉄道事業者、公共交通の事業者、非常に厳しい経営環境、経営状況にあるというふうに認識をしております。
 先ほど申し上げた地域交通へのリデザインというのを今進めていこうということで、具体的な支援をどうしていくのかという御質問であったかと思います。
 昨年ですね、地域交通法、法律を改正をさせていただきました。制度面の拡充を行わせていただきまして、そして、具体的には、例えばローカル鉄道の上下分離など事業構造の見直しに対する支援、あるいは交通事業者によるデジタル技術を活用した省力化の取組への支援、そして社会資本整備総合交付金による交通結節点におけるバスの停留所あるいは鉄道の施設の整備などへの支援など、これは予算面での拡充でありますが、こういうところを行ってきたところでございます。
 また、一昨日成立しました令和六年度の補正予算におきましても、地域交通のリデザイン関係を含めて計三百六十三億円の予算を確保しておりまして、これも活用し、地域交通の維持、確保の取組、しっかりと支援してまいりたいと思います。
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杉尾秀哉#28
○杉尾秀哉君 まず経営体への支援、それから働く人への支援ですね、特に深刻なのが人員不足ということで、バスの運転士さんについては、全産業平均と比較した労働時間の長さ、それから所得の低さというのが指摘されております。
 労働時間では、年で大体平均百九十七時間で、二十時間ぐらい全産業平均よりも長い。一方、所得では、年平均四百五十三万円ということで、全産業平均よりも五十万円低いということで、ちょっと質問を飛ばさせていただきますけれども、資料を配らせていただきました。
 長野県内の鉄道、バス、これ従業員と書いてありますけれども、基本的に運転士さんなんですが、この給与の推移なんですけれども、大臣、この表を見てお分かりになること、どういうことお分かりになりますか。
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中野洋昌#29
○国務大臣(中野洋昌君) この表を見てということで、バス従業員給与の推移、この一九九九、二〇〇〇年ぐらいのところからどんどん平均給与が下がってきているという状況にあると見て取れると思います。
 そして、近年やや改善傾向にはありますけれども、まだまだこれはしっかり改善していかないといけないと、今これを見て感じたところでございます。
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