国際問題に関する調査会
○参考人(中西輝政君) 東アジアにおける経済協力の枠組みあるいは経済共同体といったものをどう考えるかということですが、私はやはり短期的には今進んでおりますAPECの傘のもとに存在が認められているEAEC、東アジア経済会議、これを将来の萌芽として育てていくということが非常に重要な選択だろうと思います。 御承知のとおり、EAEC構想はアメリカの強い反対があります。また、この問題については日本国内でも議論が分かれているのは存じております。
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発言数 28件
初発言日: 1993-02-22 / 最新発言日: 1996-02-07 / 1 ページ目 / 全体 2ページ
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○参考人(中西輝政君) 東アジアにおける経済協力の枠組みあるいは経済共同体といったものをどう考えるかということですが、私はやはり短期的には今進んでおりますAPECの傘のもとに存在が認められているEAEC、東アジア経済会議、これを将来の萌芽として育てていくということが非常に重要な選択だろうと思います。 御承知のとおり、EAEC構想はアメリカの強い反対があります。また、この問題については日本国内でも議論が分かれているのは存じております。
○参考人(中西輝政君) アジアにおける文明の問題ということであります。これは大変大きなテーマでありますが、私は個人的にこの問題はやつばり二十一世紀、非常に大きな日本を取り巻く情勢の焦点になってくる可能性があると見ております。 近年、日本において、私が個人的に進めている研究にもそれは非常によく反映しておりますが、やはりアジアに対する日本人の認識がどうも歴史的、根本的に変わってきているところがある。特に若い世代の中にそういう傾向があると
○参考人(中西輝政君) 安保条約の見通し、行方ということでありますが、最近、アメリカのナイ・レポート、東アジア戦略報告という国防総省の日米安保にかかわる言及部分は今後二十年という期限をつけており、これはナイ国防次官補がそういう言及を繰り返しています。二十年というスパンが触れられている。 そして、議員が今お触れになられた沖縄県の基地の返還に関するいわゆるタイムテーブルが先般出されましたが、それを見ておりましても、二〇〇一年までに那覇軍
○参考人(中西輝政君) 中西でございます。 既にお二人の先生がかなり広範にお触れになられまして、また私に与えられた時間も限られておりますので、お手元にお配りいただきましたレジュメの中から重要だと思われる論点についてピックアップしながらお話をするという形で、とりあえずの私のプレゼンテーションとさせていただきたいと思います。 近年、アジア太平洋に限らず安全保障ということを考えるときに、私が一番上に書いておりますように、やはり総合的な
○参考人(中西輝政君) 私も両先生と同じ、中国の主権に対する考え方というものは非常に原則的で厳しいものがある、そのとおりだと思います。 この問題を考えるときに、台湾独立は日本にとって望ましいのかどうかということをまず基本に据えて考えるべきでありまして、今の国際情勢の流れがこうだからというような考え方、あるいは初の民選大統領ができたんだからという考え方、こういう状況的な考え方は私はとるべきでないだろうと思います。 結論的に、最初に
○参考人(中西輝政君) アメリカの対中封じ込め的なニュアンスというのは、私が先ほど申し上げたとおりでございますが、近年、エンゲージメントとコンテーンメント、その中間をうまくとってどちらにでも傾けるようにしようと、フレキシブルな対中戦略をとっているというふうに見ます。ただ、この政策は何かの突発的なことあるいは計算違いによってどっちかに傾く可能性が非常に高いわけです。 私は、台湾の問題もさることながら、やはりことしの後半から香港の問題で
○公述人(中西輝政君) 中西でございます。 私は、外交・国際問題についてお話をさせていただきますが、きょうちょっと風邪を引いておりまして、途中聞き苦しいところがございましたら御容赦願いたいと思います。 特にレジュメを用意しておりませんが、二十分の時間で三つほど大きなポイントについてお話ししたいと思います。 第一点は、冷戦後の世界情勢が全体として今どういう状況にあるのかという点を大きくまず押さえてみたいと思います。第二点として
○公述人(中西輝政君) アジア地域におけるいわゆる軍拡的な傾向、これはやはり注意していかなきゃならない問題だと思います。 ただ、現状を見ますと、中国の場合はまた別に論じなければならない点もありますが、東南アジア諸国に目を向けますと、これはやはり軍拡というよりはいわゆる軍備近代化という文脈にまだおさまるだろうというふうに思っております。つまり、経済的に豊かになったASEAN諸国が、これまでですと海岸線から十キロも沖合に出ていくような軍
○公述人(中西輝政君) 前半の御質問でございますが、やはり私も日本のアジア地域に対する対応というものが日本外交のこれからの中心的な課題になってくるという認識でございます。ただ、その場合に、いわゆる日本外交の基軸としての日米関係というものを踏まえていくということも引き続きあわせて重視しなければならないことでございます。 ですから、私は、アメリカ基軸ということとアジア帰属ということとが矛盾しないということを日本のアジア政策の大前提に立て
○公述人(中西輝政君) アメリカの対日政策というものは、やはりクリントン政権になって過去二年間、経済中心で非常にこれまでと違ったアメリカの対応というものが多くの日本人を戸惑わせた側面が確かにあったと思うんですけれども、しかしその基本にあった、つまりアメリカの外交安全保障を担当する部局の中では対日政策を根本的に変えようというそういう立場では必ずしもなかったわけです。二年たって現在、やはり日米関係を経済だけではなくて安全保障あるいは外交、政
○公述人(中西輝政君) APECの問題は非常に幅広い観点から考えていかなきゃならないと思っておりますが、今お話しのように二〇二〇年、途上国の場合でも自由化のスケジュールというものが昨年ボゴールで唱えられたわけです。しかし、このことはあと十五年ということじゃなくて、つまりある産業分野についてはもう自由化が、例えばことしの大阪で合意されれば明くる年に、あるいはもう二年後に、ある業種によって、ある国に関しては自由化していかなきゃならないという
○公述人(中西輝政君) 朝鮮半島エネルギー開発機構、KEDOの運営でございますけれども、これは北朝鮮に軽水炉の供与をするということを目的に設立された組織でございます。そういった意味では、やはり中国が参加していないということは、ある意味でこれが日米韓という一つの流れの中で出てきた構想であって、中国がそれに乗っかるということはどちらかと言えばみずからのイニシアチブといいますかその主導権を失ってしまうことになるんじゃないかという考え方があるん
○公述人(中西輝政君) チェチェンの問題は大変ジレンマに富んだ難しい問題だろうと思います。 と申しますのは、やはりこの問題に関しては、昨年十二月にロシア軍の本格的な侵攻という形になったわけですが、市民が巻き込まれて非常に大きな被害が出ていたわけですけれども、アメリカあるいは西ヨーロッパ各国の政府も対ロシア批判という形で声を明確に出すのを非常に長い間はばかったわけですね。これはひとえに大国としてのロシアの地位、これがロシアを余り敵対化
○公述人(中西輝政君) それでは、前半の社会開発にかかわる日本の援助、これはまさに日本のODA政策がこれから目指さなければならない一つの方向性だと思います。あわせて環境、あるいはより広い意味のいわゆる民生、人権とかも含んだ多角的なODA政策の展開ということが今必要になっているんだろうというふうに思います。 その中で特に、先ほどの中国の軍備の話とかもかかわるんですが、いわゆるODA四原則というものを日本として掲げておりますが、今お話し
○公述人(中西輝政君) この問題は、やはり日本としていわゆる大戦の問題、アジア政策においては避けて通れない問題だという認識を私は持っております。アジアの諸国にとっては、やはり日本が大戦の問題でとっている立場はある意味では、最近のアジアの知識人の多くが述べることですが、米欧等のいわゆる旧連合国のいわゆる押しつけられた解釈というものとまた別の解釈を日本はどうも持っているかもしれない、それはそれではっきりさせてもらったらいいだろう、その中でア
○公述人(中西輝政君) 私は、特に今お話しのブレジンスキーとか欧米の識者がいわゆる湾岸戦争直後には世界新秩序、あるいはフランシス・フクヤマというアメリカの評論家の場合は「歴史の終わり」ということで、自由民主主義の最終的勝利だと、あるいは市場経済が普遍的価値として世界じゅうに確立されると非常に楽観的な像を描いた。ところが、昨今になりますと、今のブレジンスキーの場合もそうですが、欧米の識者は今度は世界無秩序論に振り子がぐっと逆に振っておるよ
○公述人(中西輝政君) それでは国連のことだけに限ってお答えしますが、恐らく国連の本来の役割というのは、冷戦中も冷戦が終わっても本質的には変わっていないというようなところがあるわけです。それは何かというと、やはり話し合いをするフォーラムとして、お互いの主張をぶつけ合う場としてこれが常に用意されているということは大きな事実ですね。 ですから、紛争の調停機能というものがやっぱり国連の本来の機能であったわけで、国連が武力行使をして、武力行
○公述人(中西輝政君) 福田ドクトリンが日本の東南アジア政策の基本理念であるべきだというのは全く賛成でございます。つまり、心と心、ハートとハートのあり方、つまり日本外交が新しい次元を持つという非常に重要なポイントだろうという気がします。そういった意味で、明治以来のいわゆる日本外交にあった脱亜入欧といいますかそういうアプローチとは少し違うものが既にもう福田ドクトリンの中にあらわれている。しかもそれは戦前の大東亜共栄圏型ではない平和主義の理
○公述人(中西輝政君) アメリカの議会報告書等の言及で、安保条約の理由づけということですが、ソ連の崩壊で消えたというだけの結論で終わっている叙述ではないと思うんですね。つまり、ソ連の脅威に備えるという面では、これはなくなった。しかし、別の存在理由があるんだということで、例えばアジアの安定というような側面、あるいは日本の、これは日本の防衛政策を補完するというようなそういう言い方をしておりますけれども、そういった言及としてはあります。ただ、
○中西公述人 中西でございます。 少し風邪を引いておりまして、お聞き苦しいところが途中あるかと思いますが、どうか御容赦いただきたいと思います。 私は、日本外交の背景になる条件等について、この九三年度という年を見通してみまして幾つかの問題、それから日本外交上、日本外交の選択として重要な問題点あるいは政策的な私の見地というものをお話しさせていただこう、こういうふうに思っております。 時間の方も限られておりますので、かなり大きな形