厚生労働委員会
○二木参考人 こんにちは。参考人の二木です。 私は、お手元の配付資料、これに沿ってお話をします。 私は、医師出身の、医療経済、医療政策研究者です。本日は、去年と今年に発表した二つの論文に基づいて、全世代対応型の社会保障制度を構築するための健康保険法等の一部を改正する法律案のうち、中所得の後期高齢者患者の一部負担、窓口負担の二割引上げに反対する以下の四つの理由を述べます。 一、応能負担原則は保険料や租税負担にのみ適用される。二
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発言数 16件
初発言日: 2021-04-20 / 最新発言日: 2021-04-20 / 1 ページ目 / 全体 1ページ
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○二木参考人 こんにちは。参考人の二木です。 私は、お手元の配付資料、これに沿ってお話をします。 私は、医師出身の、医療経済、医療政策研究者です。本日は、去年と今年に発表した二つの論文に基づいて、全世代対応型の社会保障制度を構築するための健康保険法等の一部を改正する法律案のうち、中所得の後期高齢者患者の一部負担、窓口負担の二割引上げに反対する以下の四つの理由を述べます。 一、応能負担原則は保険料や租税負担にのみ適用される。二
○二木参考人 お答えします。 先ほどのお話で述べましたけれども、応能負担原則は保険料、租税で適用されるということは、何も私が個人的に言っているのではありませんで、厚生労働省も政府もつい最近まで言っていたんです。先ほど介護保険の例を出しましたね。だから、逆に、それが崩れたらどうなるかということが私はすごく心配しているのですね。 応能負担は、お金持ちにたくさん負担してもらいましょうということですけれども、あくまでも租税とか保険料に限
○二木参考人 まず最初におわびします。先ほどの十五分の陳述のときには、時間がなかったので、立憲民主党案に全然触れられなかったこと、それは大変申し訳ありませんでした。 その上で、事前に読ませていただきましたけれども、立憲民主党案は、患者の一部負担を増やすんじゃなくて、保険料の賦課限度額を上げて高額所得者の保険料負担を少し増やすという方向は、社会保険の原理に極めて沿って、真っ当な提案だと思います。 要するに、政府案、先ほども言いまし
○二木参考人 私、先ほどの陳述でも述べましたけれども、この問題は、自己負担の拡大による受診の抑制と、その受診がどの程度健康被害を与えるかというふうに、二段階に分けて考えた方がいいと思います。 まず、受診の抑制に関しては間違いなく起きますが、その場合、特に受診が大きく下がるのは低所得者です。これは日本でもデータがあります。 全国データで一番有名なのは、一九八四年に健康保険法抜本改革が行われまして、それまでは健康保険の本人の自己負担
○二木参考人 二点の御質問にお答えします。 一点目は、御指摘のとおりです。私は、お金持ちの高齢者の窓口三割を提案がされたときから反対しております。それは活字に書いております。 それから、二番目の御質問、これはすごく大事な点だと思います。 先ほども言いましたけれども、若い人で、特に非正規の人たちの、大変な状況にあるわけですね。それが三割負担というのはむごい話だと思います。という点で、もしそのむごい話があるとしたら、多分同じ御意
○二木参考人 大変重要な御指摘だと思います。 私も議員と同じように、皆保険で一番大事なのは、国民の連帯を保つということだと思っているんです。ですから、同じ理由で、高い保険料を払っている高額所得者の窓口負担を増やすというのは絶対反対、その点では議員と結構似ていると思うんですけれどもね。 その上で、保険料を上げるという、租税と保険料の負担は違うんですね、御存じだと思いますけれども。租税の負担の場合には累進課税、まあ日本では大分弱くな
○二木参考人 大変大事な点を御指摘いただいて、ありがとうございます。 実は、ランド研究所の報告は日本でもよく紹介されるんですが、ほとんどの報告は、自己負担でも健康状態は悪化しないよという紹介が多いんです。平均値で見るとそのとおりなんです。だけれども、アメリカでも、特別に貧しい人、ハイリスクの人に限定してみると違うよということが出たので。資料の四ページに文献の五が書いてありますね。 原著はニューハウスという世界的に有名な医療経済学
○二木参考人 自分で言ったことにというと、どういうふうに……(宮本委員「住江さんの指摘もありますので、住江さんの指摘も含めて」と呼ぶ) 私は、この十年の国会での議論を踏まえて、随分進歩したと思っています。 どういうことかというと、今から十年前だったら、社会保障の財源を増やす、いわゆる当時は社会保障の機能強化と言っていましたけれども、それはほとんど消費税を上げることに限定されていたんですね。それで、社会保障を充実したいのなら消費税
○二木参考人 ランド研究所はすごい研究で、一九七〇年代の時点で百億円の予算だったんですよ。ですから、疾病についても、詳しいことで、先ほど言いましたね、貧しい人はそれ自体で受診が下がるし、健康状態も悪化するんだけれども、ハイリスクの人、糖尿病とか心不全とか、これは日本でもおなじみの、そういう疾患の場合になると言われています。 あと一つ、ちょっと補足したい。 日本でも、先ほど、厳密な調査はないと言ったんですが、厳密ではないけれども、
○二木参考人 実は、長瀬効果による医療費抑制数字は、つい最近出されたんですよね。そして、実は、私、先ほど言いましたけれども、今日の参考人質疑、先週の金曜日に依頼されて、土曜日に原稿を書いたんですけれども、そのときにはまだ持っていなかったんですよ。それで、去年の十二月の社会保障審議会医療保険部会の資料を見たら、確かに、ちっちゃい字で、虫眼鏡で見えないくらいちっちゃい字で長瀬効果と書いてあったんですけれども。それで、野党が言ってやっと出てき
○二木参考人 はい、分かりました。 ということで、是非その数値を出すように、皆さん、要求してください。
○二木参考人 ちょっと議員誤解して、私の資料の一ページの堀勝洋先生のところに書いていますけれども、「能力に応じて負担し、ニーズ(必要)に応じて給付する」ということで、医療とか福祉の世界では、ニーズと必要が同じ意味で使われています。それをちょっと議員は違う使い方をされていると思うんですけれどもね。 もちろん、じゃ、ニーズとは何かということでいいますと、昔は専門家が全部決めるというイメージがあったんですが、今は患者さんあるいは障害者の意
○二木参考人 青山さんですか。こんなにいろいろな話をされて、何を聞きたいのか分からなかったんですけれども。もうちょっと焦点を絞って質問していただけませんか。
○二木参考人 大変重要というか、面白いというか、変わった提起だと思います。 EUは一か国じゃないんですね、一枚岩じゃないので、いろいろな国があるので。何か自分の都合のいいデータだけ持ってきてやるのは余りフェアな議論では、まあ、弁護士の世界はそれが当たりかもしれませんけれどもね。 EUも、そもそもイギリスは今EUではありませんけれども、いろいろな国がありまして、例えば社会保険方式を取っている国では、例えばドイツがその典型ですけれど
○二木参考人 それは、もう今、医療や社会保障関係の人間、共通だと思っていたんですけれども。 おっしゃるように、日本は、もちろんいろいろな弱点はありますけれども、医療の受けやすさとか、標準的な医療が全国津々浦々で、つまり大都会も田舎も受けられるという点では非常に優れているし、高額な医薬品に関しても、例えば、一昔前の、オプジーボが保険で全部、貧乏な人も診られるとか。そういう点では、日本の医療はなかなかのものだと思っていますから、だから、
○二木参考人 非常に大事な御指摘だと思っていて、実は、私、今議員のおっしゃった提案でどういうふうに考えたらいいか悩んでいるところなんです。 先ほどもちらっと引用しましたけれども、私の研究仲間である慶応大学の権丈善一教授は、議員と同じように、マイナンバー制度を社会保障カードに活用して所得と金融資産をひもづけるということをおっしゃっていて、そうすると、所得水準が分かるから、所得再分配もうまくいくとおっしゃっているんですよ。 それで、