文教・科学委員会
○参考人(井村裕夫君) 井村でございます。おはようございます。 私は、科学技術会議の議員を務めておりまして、その職責上、科学技術会議の生命倫理委員会の委員長も務めております。したがって、本日は主としてその立場からお話を申し上げたいと思いますが、一部私個人の意見も含めることをお許しいただきたいと思います。 この法案で使われているクローン技術という言葉ですが、これはある程度特定した言葉であります。クローンといいますのは、一般的には遺
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発言数 15件
初発言日: 2000-11-24 / 最新発言日: 2000-11-24 / 1 ページ目 / 全体 1ページ
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○参考人(井村裕夫君) 井村でございます。おはようございます。 私は、科学技術会議の議員を務めておりまして、その職責上、科学技術会議の生命倫理委員会の委員長も務めております。したがって、本日は主としてその立場からお話を申し上げたいと思いますが、一部私個人の意見も含めることをお許しいただきたいと思います。 この法案で使われているクローン技術という言葉ですが、これはある程度特定した言葉であります。クローンといいますのは、一般的には遺
○参考人(井村裕夫君) 動物の種類によって分化の時期は違いますが、人間の胚では一般に受精後十四日たちますと原始線条というのが出てまいります。この原始線条はそれが神経系に発達していくもとになるものでありまして、このあたりから機能の分化が始まっているというふうに考えられます。それ以前の細胞としては胚盤胞と呼ばれる時期があるわけですが、その時期に内部にある細胞をとりますと、これはあらゆるものに分化し得るまだほぼ万能の能力を持っておりますので、
○参考人(井村裕夫君) 可能性はあると考えております。しかし、そういう研究はまだほとんど進んでおりませんが、動物におきましては二種類の違った種の細胞が一つの個体の中にあるのをキメラと呼ぶわけですが、そういったキメラは特に鳥などでは比較的早くからつくられております。したがって、可能性はあると思いますが、まだできるかできないかは断定できません。
○参考人(井村裕夫君) 人間の尊厳とは何かというのは、生命倫理の国際シンポジウムでも常に問題になりまして、研究者の間でまだコンセンサスがございません。 今、先生がおっしゃった人間の唯一性を守るということ、それから生物は地球上にあらわれてからずっとほとんどが有性生殖をしてきております。有性生殖というのは、今おっしゃったように、遺伝子をまぜ合わせることによって多様な個体をつくる、そのことが生存に有利であったからであります。それを否定する
○参考人(井村裕夫君) 総合科学技術会議は、今、有馬議員がおっしゃいましたように、単に自然科学だけでなくて人文社会科学も含むことになっております。したがって、少なくとも常勤議員に一名、人文社会系の方が任命されることを私は期待をしております。 それから、昨年の春ごろ、一年以上前でございますが、科学技術会議の中に二十一世紀の社会と科学技術に関する懇談会を設けまして鋭意議論をしてまいりました。近々、その報告書を出版いたしますので、ごらんを
○参考人(井村裕夫君) 大変難しい問題を提起されましたが、生命科学の進歩は今後ますます加速されるだろうというふうに考えております。二十一世紀が生命の世紀であると言われるのは、その理由の一つは生命科学の爆発的な進歩が期待されるからであります。しかし、それと同時に、やはり生命科学に携わる者はもちろん、社会全体が倫理を考えていかないといけないであろうと私は考えております。先ほどちょっと触れました二十一世紀の社会と科学技術に関する懇談会の中で倫
○参考人(井村裕夫君) 科学技術会議の中に生命倫理委員会が設置された経緯につきましては、私も実はよく存じ上げておりません。これは当時の橋本内閣総理大臣の判断でつくられたものであるというふうに伺っております。 それで、実際的には、この生命倫理委員会の下にクローン問題の小委員会とヒト胚の小委員会、それから最近ではゲノムの小委員会等を設けて、そこには各省の関係者から出てきてもらって議論をしております。生命倫理委員会の方は、そういう省の代表
○参考人(井村裕夫君) まず最初に、誤解のないようにちょっと付言をしておきたいと思いますが、科学技術会議の中に生命倫理委員会が設けられております。その事務局を科学技術庁が担当しているわけでありまして、科学技術会議はしたがってすべての省庁を含むものであると。これは、現在では総理府、来年からは内閣府に入りますが、そこに直属しているわけでありますから、すべてのものを含んでいると考えております。ただ、事務局が科学技術庁であって、今回の法律はそこ
○参考人(井村裕夫君) 実は、先ほどちょっと時間がなくて一番最後のところをはしょったわけですが、ここは一般論を書いたまででありまして、必ずしもクローンだけにかかわる問題ではないと思っております。 それで、今の御質問の問題ですけれども、私はやはり自己決定権というのを尊重しないといけないというふうに思います、一般的に言えば。生命科学の技術の世界では自己決定権というのをできるだけ尊重しないといけないというふうに考えているわけです。 た
○参考人(井村裕夫君) まず、ES細胞でありますけれども、これはクローン技術とは関係がございません。といいますのは、これは受精卵、精子と卵子が受精をしてできた受精卵が一定程度成長したところで、それをつぶしまして、その中の細胞をとって培養をいたしますと無限にふえ続ける、しかも条件を与えることによって神経細胞になったり血管になったり骨髄の細胞になったりすると、そういう細胞であります。したがって、これは非常に医学に大きなインパクトを与えました
○参考人(井村裕夫君) まず、日本は少し場当たり的過ぎはしないかということであります。一般論的に言えば確かにそのとおりでありまして、私も二年半ほど前に科学技術会議の議員を命じられて、初めて国の科学技術政策に少しかかわるようになったわけですが、確かに先々を見て常に議論をして前もって考えていくということはなかなかできておりません。だから、それはこれから総合科学技術会議の大きな課題であろうというふうに思います。 ただ、生命科学、生命倫理に
○参考人(井村裕夫君) 大きな立場から見た場合には、最初に私が申し上げたとおりであります。 私は、やはり科学技術というものは社会の中でしか存在できないものであろうと思っておりますから、科学者、技術者は社会に対して一定の責任を負うべきであろうという立場であります。それを先ほど契約という言葉で申し上げたんですが、一種の契約ではないかと。社会は科学者や技術者に対して研究費を出しているわけですよね。それで今度は、科学者、技術者はその研究費を
○参考人(井村裕夫君) 科学技術会議におきましてはすべての委員会を公開にしております。したがって、プレスは常に出席をして、そのたびに何らかの報道をしているということがあります。それから、中間報告案ができますと、必ずそれをインターネットに載せてパブリックコメントを求めております。それから、クローン問題に関しましては、それ以外に世論調査を行いまして、そうしてその結果、大部分の人がクローンを認めるべきでないという結論を得ましたので、こういう法
○参考人(井村裕夫君) この問題は、一番最初に、私は、当時委員長ではございませんでしたが、委員としては参加しておりました。一番最初のときか二回目ぐらいのときに公開のことが議論をされましたが、非常に強硬な反対を出される方がありました。したがって、その方を実は説得をしたわけです。そこにかなり時間を要してしまいました。それは、後で自分の意見を文書にして出すのは結構です、そのときに自分はきちんとチェックして間違いがないかどうかを確認します、しか
○参考人(井村裕夫君) 最終的に同意をされました。 それから、生命倫理委員会としては、私どもはできるだけの公開性を保ってきたつもりであります。だから、生命倫理委員会の会そのものの公開はおくれましたけれども、それ以前にも議事録は公開しておりますし、それからいろいろの機会にインターネットを使ったパブリックコメントも求めておりますし、基本的には公開性をできるだけ保つ、そういうトランスパレンシーを保つということの重要性は十分理解しているつも