文教科学委員会
○参考人(佐貫浩君) このような機会を与えていただきまして、感謝いたします。 皆さんのお手元に四ページのレジュメと十一枚の資料をお配りしておりますので、それを見ながら私の陳述をさせていただきたいと思います。主に二点をお話ししたいと思います。 私は、現在、品川区に住んでおりまして、そして、品川の学校についての研究も継続して行っております。「品川の学校で何が起こっているのか」という、このような本も出しております。 まず第一点は、
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発言数 28件
初発言日: 2001-06-25 / 最新発言日: 2015-06-11 / 1 ページ目 / 全体 2ページ
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○参考人(佐貫浩君) このような機会を与えていただきまして、感謝いたします。 皆さんのお手元に四ページのレジュメと十一枚の資料をお配りしておりますので、それを見ながら私の陳述をさせていただきたいと思います。主に二点をお話ししたいと思います。 私は、現在、品川区に住んでおりまして、そして、品川の学校についての研究も継続して行っております。「品川の学校で何が起こっているのか」という、このような本も出しております。 まず第一点は、
○参考人(佐貫浩君) 三点あると思います。 第一は、学校統廃合を今進めるという動きが自治体で広がっておりますが、ただ単なる統廃合ということであれば住民の抵抗は非常に強いわけです。ところが、新しい小中一貫教育というすばらしい教育を行うのだということで、豪華校舎、新しい校舎が提示されると、住民の多くは賛成に回ります。実は、小中一貫教育について、品川に住んでおりますと、ケーブルテレビで品川の小中一貫教育のすばらしさというのが連日と言っても
○参考人(佐貫浩君) 一つの問題点は、今、教師が非常に多忙になっているということです。したがって、例えば中教審の資料でありますが、小中一貫校を実現していく上で何が困難になっているかというと、そのための、連携のための話合いとか教師の移動とか、その時間を確保するのがとても難しいというふうになっております。これは、たとえ小中が一体化しても、そのための、仕事が増えるということであれば実際上の結合は非常に難しくなると思います。 したがって、こ
○参考人(佐貫浩君) 私の資料の六ページを御覧ください。 私は、科研費で小中一貫教育の研究をグループでやってまいりました。そのグループの中で、相当数の生徒に対するアンケート調査をいたしました。その結果として、この下に表がございますが、自己価値得点の推移というものがございます。ほかも同じようなものですが、一つだけ説明いたします。 これは、自分に自信がありますか、他者よりもうまくいろんなことができますかというふうな項目で自己価値度を
○参考人(佐貫浩君) 今委員のおっしゃったように、非常に問題が多い制度であり、再検討すべきであるというのが私の基本的な考えです。 もう一つは、この義務学校の教員は小学校と中学校の免許を持つ必要があると、将来的にはそれが基本にするとあります。ところが、これは、本当の意味での教師の専門性を実現する上でプラスになるのかという点で非常に疑問を持っております。小学校なら小学校としての専門性、中学なら中学校としての専門性があります。ところが、全
○参考人(佐貫浩君) いわゆる思春期の壁とか九、十歳の壁というふうに言われていますが、ある学者は、これをむしろ峠と呼んだ方がいいというふうに主張しております。私もそうだと思います。それを越えることによって新たな成長が達成できる、その課題をどうするかですね。 その場合に、先ほど私も言いましたが、思春期にとって発達するべき内容として認知的、身体的、社会的というふうに考えますと、とりわけて社会的な部分が問題になってきます。そうしますと、実
○参考人(佐貫浩君) 一つは、教師が余りに多忙で子供の困難を発見する余裕もないというのが現実です。組合の調査によりますと、平均で月当たり九十一時間十三分という超過時間をやっております。これはもう非人間的で、対処する余裕がないというのが現実です。 二つ目は、もっといじめの本質を子供自身に学ばせるということが必要だと思います。 四層構造論というのがありますが、傍観者もいじめを支えている、そして、人間の尊厳にとって、憲法にあるような人
○参考人(佐貫浩君) 実は、小中一貫教育の目標として学力を上げるということが基本的に書かれています。ところが、品川でどうなっているかというと、教科担任制、期末テスト、早習カリキュラム、こういうものを小学校の六年生、五年生に下ろすというのが小中一貫カリキュラムの基本になっています。そうしますと、中学的な矛盾が実は小学校六年生、五年生に下りると。私は、これを皮肉って小五プロブレムが起こるというふうに言っているんですが、そういう形では問題は解
○参考人(佐貫浩君) 無藤参考人のおっしゃったように、あらゆる学年でリーダーシップを形成することが必要だと、これは当然のことです。ただし、注意すべきは、実は学校制度は、その制度そのものによってある課題を提起する、そういうシステムとして存在しているということは重要なことです。 小中一貫校の多くの場合、四三二という形が考えられています。しかし、四年生までのリーダーシップというものは、果たして学校そのものを動かしていくような形に展開し得る
○参考人(佐貫浩君) その問題は、品川の小中一貫教育に典型的に表れています。 私の資料の一ページ目にありますが、例えばその一番中心である日野学園というところは、六年生がその上の七年生に進学するのが六六%です。そして、入ってきた七年生の内部構成を見ますと、内部から進学した者は四二%です。ということは、もうこれは小中一貫という理念が成立していないという意味ですね。そして、なぜかというと、これは、多くは私立中学校へ逃げるわけです。 小
○参考人(佐貫浩君) 一つは、選択制と義務教育学校という特殊な差異化された学校を連動させることは絶対してはならないということが私の意見です。二つ目は、義務学校がほかの学校より優れた学校であるという印象が生まれるような事態にはしてはならないと、その二つです。
○佐貫参考人 簡単に二点だけ述べさせていただきます。 第一点は、なぜ国民主権国家においては教育の内容を国家が態度や価値にかかわって規定してはいけないかというこの根本原則なんですね。それはごく単純なことで、国民が国家をつくるわけです。したがって、それによってつくられた国家権力が自分に都合のいいような国民をつくりますと、国民が自分で国をつくるという権利が侵されます。そういう点でいえば、内心の自由、態度、こういうものを国家が規定してはいけ
○佐貫参考人 佐貫と申します。貴重な時間をいただきましたことを感謝いたします。 今回の学校教育法の改正につきましては、さきに改正されました教育基本法の趣旨を徹底するという形で進められているものだというふうに理解しております。私自身は、教育基本法の改正は、国が国民の資質を決定して、いわば、国家にふさわしい臣民規定というものを教育基本法の中に組み込むものであるというふうに考えまして、一貫して批判をしてまいりました。そういう立場から、今回
○佐貫参考人 このようなシステムが現場にどのような影響を及ぼすかということで考えてみたいのは、法と学校評価と学校管理とそれから教員が働くシステム、これら全体を通して、ある統制的なシステムが深まっていくんじゃないかというふうに率直に思います。 法の部分につきましては、先ほどから議論されておりますように、本来、内心の自由にかかわるような項目を直接の教育の目標という部分に掲げることは法の性格に合わないというふうに思いますが、それを今度は実
○佐貫参考人 この問題については、何点か考える必要があると思います。 第一に、いわゆるなべぶた組織というふうにして、これでは不十分だからというふうに議論をされていますが、これは不正確です。学校の中で、さまざまな委員会とか、その仕事に必要な議論をして決定してその執行を担っていく、そういうシステムがさまざまな委員会や係等として組み立てられているわけです。したがって、あたかもすべての教員が全く対等に同じ仕事をする、こういう理念では物事の管
○佐貫参考人 二点申し上げます。 教育基本法改正のときに、教育基本法はどんな国をつくるかという意識を子供に身につけさせる点が弱いんじゃないかという議論がございました。私は、これは、実は全くのうそだと思います。 なぜかと申しますと、一九四五年敗戦のもとで、日本国民の圧倒的多数は、どうやって日本国家をもう一度再建するかということだったと思うんです。そのときに、個人の自由というものを前提にして新しい国を積み上げていくんだ、そういう意味
○佐貫参考人 二点申し上げます。 第一点は、今回の改正案では、校務と教育をつかさどるという、これが二つの系列に分けられておりますね。 しかし、先ほど田村参考人もおっしゃったように、学校で重要なことは、やはり、校長も含んで実際的に教育をどう進めていくかという教育的指導力というものがその中心に据わっていることによって、初めて校長や管理職自身の指導力も発揮できる。ですから、こういう形で二つの系列に分ける、しかも、主幹というものは主に校
○佐貫参考人 総括して言えばどうなるかということでしょうが、やはり、私は、先ほど少し議論になったように、今教育再生と言うけれども、教育再生会議なりこの法案の中にその再生の芽というものをどう見ているかということがあると思うんですね。現場には芽がない、こんなのに任せておいたらどうしようもない、したがって、上から、あるいは文科省がコントロールして、そして強引に芽を上から植えつけるんだ、率直に言ってそういう感触を持つわけです。 ということは
○参考人(佐貫浩君) 先ほど私は、子供たちの学習のありよう、今論争になっております学力の低下等について、これがむしろ競争を強化するというシステムの中で起こっているというふうに述べさせていただきました。 そういう点では、そもそもこの学区というものが決められた背景を見てみますと、それは三つの点に根拠があったというふうに考えております。一つは教育の機会均等。それからもう一つは、過度の競争をなくし学校格差をなくする、入学競争の弊害を排除する
○参考人(佐貫浩君) 法政大学文学部に勤めております佐貫と申します。大学では教育改革論、教育課程論等を担当しております。 この三つの法案の改定に反対する立場から、私の意見を述べさせていただきます。 まず、指導の不適切な教員の免職、配転に関してですが、この法案で、処遇の対象となる指導の不適切な教員の例として三点が挙げられています。しかし、これは率直に言って非常に主観的なものだと思われます。このような主観的な指標で、評価者の思惑で該