文部科学委員会
○加治佐参考人 どうも皆様、おはようございます。兵庫教育大学学長、加治佐哲也です。どうぞよろしくお願いいたします。 私は、二点お話しさせていただきたいと思います。一つは、本法案の背景になった中教審における審議のあらまし、もう一つは、それを基にして本法案ができていると思いますが、法案に対する私の意見を申し述べさせていただきます。 まず、この法案の背景となった中央教育審議会における審議のあらましについて説明をさせていただきます。
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発言数 20件
初発言日: 2014-05-29 / 最新発言日: 2022-04-01 / 1 ページ目 / 全体 1ページ
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○加治佐参考人 どうも皆様、おはようございます。兵庫教育大学学長、加治佐哲也です。どうぞよろしくお願いいたします。 私は、二点お話しさせていただきたいと思います。一つは、本法案の背景になった中教審における審議のあらまし、もう一つは、それを基にして本法案ができていると思いますが、法案に対する私の意見を申し述べさせていただきます。 まず、この法案の背景となった中央教育審議会における審議のあらましについて説明をさせていただきます。
○加治佐参考人 だから、数的にそんなに多くはないと思うんですよ。どういう人が対象になるか、これは、これから文科省がガイドラインを作りますので明らかにされると思いますが。 先ほど佐久間先生も、教員としてやらなければいけない研修があると。安全に関わるとか、命に関わるとか、学習指導要領のことであるとか、これは最低、誰でもやらなきゃならない。こういうのはほぼ全てが、教育委員会が職務の研修としてやられているわけです。 例えば、そういうもの
○加治佐参考人 教員免許更新制、私も大学人の一人ですので、やってまいりました。実際に私も、学長になる前は担当いたしました。 文科省の調査、あるいは中教審の中で、いろいろ関係団体の方からヒアリングいたしました。正直申し上げて、ここまで評判が悪いとは思っていなかったです。 我々は、当然一生懸命やっておりますし、更新講習後はちゃんとアンケートを取ります。それはおおむね評価が高い。とりわけ少人数で双方向型の研修というものは非常に高いです
○加治佐参考人 学び続けるということは、教師に求められる資質の基本中の基本ではあると思います。教師のあるべき姿には、その教師としての使命感、倫理性、学び続ける、素養がまず基盤として必要だ。それから、当然ながら学習指導ができるということ、それから生徒指導ですね。最近は、特別支援教育が理解できないと生徒指導も学習指導もできないと思います。そういう状況になってきている。さらには、科学技術の発達によるICTあるいはAI、データサイエンス、そうい
○加治佐参考人 まず申し上げたいのは、校長等と対話をして研修を奨励するということになっています。それが人事評価とつながるんじゃないかというお話があるわけですね。 そのことについてまず述べたいと思うんですが、基本的にやはり別物だと思います。ただ、人事評価も元々何のためかといったら、もちろん最終的には評価はしますけれども、結局、校長が教員をなぜ人事評価するかといったら、教師の成長を促すためなんですよね、ということがあると思います。
○加治佐参考人 免許更新制は、当初は指導力不足教員対応とかいうことのみがクローズアップされましたけれども、そういうことだけではなくて、やはり教職の質保証であると。つまり、免許の質を保証するんだと。免許が永遠に有効である、そうではなくて、十年に一遍、更新講習によってリニューアルすることによって、質というものを社会的に証明するんだ、そういう側面があったんだと思うんですね。 だから、今回、その部分がなくなるわけですね。なくなりますが、ただ
○加治佐参考人 履歴システムを参照できる者の範囲ということだと思いますが、これは当然、ある意味、やはり秘密条項でもあるし、一般的に公開されるべきものじゃないと思います。 IDが付与されるんじゃないかと思っています。審議のまとめの中では、ID、パスワードは、どの範囲になるかはこれから教職員支援機構、文科省で詰められると思いますが、教育委員会の担当者とか校長、あるいは当人ですね、そういう範囲でアクセスできるというものになるんだろうと思い
○加治佐参考人 教師に求められる力というのは様々あるわけですね、先ほども申し上げましたけれども、先生も御存じのとおりだと思いますが。やはり、教職を高度化していくことが基本的に必要だと思っています。学校が直面する課題というのは、ますます高度化し、複雑化しております、御存じのとおりだと思いますが。そういう高度な教員を養成するために教職大学院というのが制度化されて、もう十年ぐらいたっております、私どもやっておりますが。 一つは、大きな、学
○加治佐参考人 教師不足を補うためにも、教員免許を持っていて教職以外に就いておられる方、民間企業等に勤めておられる方、あるいは教員免許は持っていないけれどもこれから教員になりたいと思うような方、やはりそういう方を増やさなければいけないということは基本的に大事なことだと思います。 今中教審で議論している中のキーワードの一つは、多様な背景を持った質の高い教職員集団にするということです。これだけ変化の激しい時代ですと、単一的な同質的な集団
○加治佐参考人 私、実は日本教職大学院協会の会長もしております。教職大学院に現職の先生を送っていただくような方策を是非お願いしたいと思います。 なかなか、実は定員を充足するのに苦戦しております。一%しか定員はないというお話なので、まだまだ行きたい方はたくさんおられますので、そういうことを是非お願いしたいと思います。教育委員会との連携とか、そういうものをやっておりますし、教職大学院でのものがこの新しい学びの姿においても生かされると確信
○加治佐参考人 更新制が、当初予定しておらなかった問題が起こってきまして、それに対応できなかったということがやはり一番大きいんだと思います。 その最大のものは、やはり教師の勤務環境が変わったということだろうと思います。多忙化に一層拍車をかけているということもありますし、ただ、そうはいっても、これは十年に一遍、三十時間ですから、量的にはそんなではないんですよ。ただ、もっと深刻なのは、佐久間先生がおっしゃったように、人手不足を招いたとい
○加治佐参考人 調査結果というのは、これはアンケートですので、個別の事情はほぼ出ないわけですね。ですから、いいものもたくさんあったと思います、先ほども申し上げましたように。 結構、本学は元々現職の先生がたくさん来る大学ですから、現職の先生方とのおつき合いというのは、本学の大学教員にとってはそんなに違和感はないんですが、ただ、多くの教員養成をやっている大学というのは、養成はしますけれども、つまり、教員になる学生の指導はしますけれども、
○参考人(加治佐哲也君) それでは、どうも失礼いたします。 私は、教育行政の研究者として、また現在は国立大学の学長職にあります。国立の教育大学ですので、日本全体の学校や教育行政の改善に貢献すると、そういう立場からも申し上げてみたいと思います。 レジュメを用意しておりますので、それに即してお話ししていきたいと思います。ページは打っておりませんが、この順番でお話ししていきますので、どうぞ御参照いただきたいと思います。 大きなタイ
○参考人(加治佐哲也君) いわゆる先進国では、校長もそうですけれども、教育行政職も専門職という見方をしているところが多いと思います。それはアメリカはもちろんですが、本学が新たに協定を結んだヘルシンキ大学、フィンランドですね、それからイギリス等々もそうです。 ちなみに、アメリカの例を申し上げますと、教育長は基本的に博士号が前提になっております。教育行政の博士号を取るということですね、これが前提になります。多くの場合、大体教員を、これは
○参考人(加治佐哲也君) 現在、千七百人の市町村教育長がおられるわけですけれども、私自身は、皆さん見ていて、もちろん全部見ているわけじゃありませんけれども、熱意の高い方々は多いと思います。責任感の強い方も多いと思います。例えば、過去三年、兵庫教育大学は全国から市町村の教育長さんに来ていただいてセミナーを開いております。そこに来られる方の熱意は極めて高い。お互いの情報交換をして、地域の子供たちのために頑張ろうという姿勢が非常に高いと思いま
○参考人(加治佐哲也君) 総合教育会議が設置されたのは意味があると思います。 これまでも、首長部局が主体になってその自治体全体の将来計画を作り、その中の重要な一部分が教育の将来計画なわけですね。その教育の将来計画の原案を誰が作っていたかというと、それは教育委員会、教育長や事務局が作っていたわけですよね。それが要するに今度はフォーマルな形で、つまり、制度化された形でそういうものが、ちゃんと作る機関が位置付けられてつくられるということは
○参考人(加治佐哲也君) 教育委員会制度というのは、元々いわゆるレーマンとプロフェッショナルの調和といいますか、そういうもので成り立っているわけですね。ですから、原則論からいうと、専門家が教育委員、つまり素人、レーマンを兼ねるということはあり得ないわけですね。アメリカの制度はそうなっているわけです。それが戦後日本に移入されて、当初はそうだったわけです。つまり、都道府県も市町村も教育委員と教育長は別です。教育委員長を兼ねるなんていうのはと
○参考人(加治佐哲也君) 教育長の暴走というのは誰に、教育委員会に対してということでしょうか。
○参考人(加治佐哲也君) 私がこれまでの地方教育行政や、教育長の方々と話して持つ実感としてはあり得ないと思いますけれども、首長を無視して独走できるような、そんな高い能力を持った教育長はおりませんよ。首長が選挙で選ばれて住民の直接意思を受けていることの意味合いは物すごく重いです。だから、むしろ私は、そういう首長に今度は直接選ばれるわけですよね、議会の同意を得て。このことによってステータスは上がると思うんです。 だから、実はこれ皮肉でも
○参考人(加治佐哲也君) 今、松沢先生がおっしゃったことは、これまで大きな議論になってきたんだろうと思います。 正直申し上げて、昨年十二月の中教審の案では、あるいはその前の教育再生実行会議の案では、教育委員会はもうなくなるんではないかと。あの中教審答申でも、A案、B案があって、A案でもうなくなるということだったんですね。私どもはそうだろうなと思っておりました。ただ、何といいますか、はっきり申し上げて、日本人のまだ感覚というか考え方が