「宇井純」の過去の国会発言

発言数 42件

初発言日: 1970-06-10  /  最新発言日: 1997-05-20  /  1 ページ目 / 全体 3ページ

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1997-05-20 衆議院

文教委員会

○宇井参考人 委員長、委員の皆さん、参考人として意見を述べる機会を与えてくださったことに感謝いたします。 私は、不幸にして、大学の管理の立場に立ったことはございません。そこで、この問題については、自分の体験したことをもとに意見を申し述べることになるかと思います。大学についての大所高所からの立場というものとは別に、私が体験しました研究の経過の中で、任期制を採用したときにどうなるかということを考えてみたいと思います。 振り返ってみま

1997-05-20 衆議院

文教委員会

○宇井参考人 先ほどの西先生のお尋ねにも関連してくるのですけれども、現状では、まず教員の任用、昇進の際の公開性といいますか透明性を高めることはどうしても一つ任期制より前に必要だというふうに感じます。 それと、もう三十年近く前になりますが、極めて生煮えの言葉でしか語られなかったために誤解を招いたのですけれども、学生がやはり大学教育に対していろいろな異議申し立てをした時期がございます。その中には十分聞くべきものがございましたけれども、た

1997-05-20 衆議院

文教委員会

○宇井参考人 私も今の御意見に全く賛成でして、設置基準の大綱化ということで、実際には一般教養の分割といいますか、専門にのみ込まれるというふうな形が進行いたしまして、その直後に高度の教育を受けた科学者が起こしたオウム真理教の事件が起こったというのは象徴的な感じがいたします。 今後の日本の大学に要求されるものは、やはりバランスのとれた世界のイメージをそれぞれが持てるような一般教育の掘り下げた拡充だろうと思います。その上に実際に生産活動に

1997-05-20 衆議院

文教委員会

○宇井参考人 実は、私が東大で開きました自主講座で、そういう若い人たちが伸びてくることを期待したのですが、もう一方で、私自身の性格もございましたし、制度になるということを極めて慎重に避けました。自主講座を見学に来ていたアメリカの留学生が、アメリカだったらこれでもう学部ができている、日本の大学は何をやっているんだというふうな意見を漏らしたことを覚えております。 そういうところで、若い人たちが、環境問題に腰を据えて取り組もうという人が少

1997-05-20 衆議院

文教委員会

○宇井参考人 実は、そういうことに取り組もうとする若い人は依然としていることはいるのですが、恐らく、任期制を採用するような研究機関では、あえて名乗りを上げることはないのではないかというおそれがあります。 一例を挙げますと、日本のごみの焼却炉あるいは下水道の汚泥の焼却炉からは実はダイオキシンより以前に重金属の汚染が大量に出ているということが予想されておりました。しかし、それを大学の研究者が発表した事例は一つしかございません。これは、京

1973-06-06 衆議院

科学技術振興対策特別委員会

○宇井参考人 日本の現実から出発するということについては、私も全く同じ意見でありまして、実はその現実を私どもはまだ十分つかんでいない、あるいは日本の環境行政も対象を十分つかんでいない段階であるということを、水俣病一つから出発してもはっきり言えることであります。先ほど私は、いろいろな金属について、毒でないものも含めて分析してみて、その存在比からもう少し手がかりがふえるだろうということを申し上げましたが、実はそれをあまりやりたくない気持ちが

1973-06-06 衆議院

科学技術振興対策特別委員会

○宇井参考人 実は、水俣病やカネミ油症のように、わりあいに古く起こって、はっきりしている公害でも、被害者の数すらまだ正確にはわかっておりません。おそらくカネミ油症の場合なんかは、認定されている患者というものは、実際に病気のある人の十分の一程度くらいで、しかも現在の認定水準よりも重い者は無数にある、つまり、認定水準ですら十分に適用されていないということが言えると思います。行政にかかってくる被害者の声というものは、したがってごくわずかであり

1973-06-06 衆議院

科学技術振興対策特別委員会

○宇井参考人 実はこのことで最近私は非常に苦い経験をいたしました。昭和三十六年に、水俣病をまだ調べ始めたばかりのころだと思います。日本合成の宇土の工場を頼みまして見せてもらって、チッソの水俣工場と比べてみたことがございます。そのときに、水銀の使用量からいいましても、工場の規模からいいましても、宇土は水俣の大体十分の一ぐらいであろうから、水俣病が宇土で起こることはまずないのではないかというふうに判断いたしまして、そのようなことをちょっと簡

1973-06-06 衆議院

科学技術振興対策特別委員会

○宇井参考人 都市工学の宇井でございます。 日本の公害がこれほどひどくなりましたが、よく考えてみると、ひどくなるはずがない条件がございます。まわりが海で、その上、潮の干満があって、雨がよく降って風が吹くというふうに、世界の中では一番公害がたまりにくい条件がそろっている島国であるにもかかわらず、これだけひどくなったというのは、当然出すほうがひどいからであります。水銀、カドミウム、PCBというふうな問題につきまして、世界で最初に大規模の

1973-06-06 衆議院

科学技術振興対策特別委員会

○宇井参考人 責任がどこにあるかということは、実際一つ一つの公害についてかなり違いがございますが、私がこれまでぶつかりましたものについて、大ざっぱにならしてみますと、まず企業六分に行政四分か、企業五分に行政が五分かというふうなところではないでしょうか。水俣病の場合などは、どうも行政六分というふうな感じがするほどに、過去十年くらい前には行政による原因究明の妨害あるいは行政による責任のあいまい化が堂々とやられた問題もございます。こういうこと

1973-06-06 衆議院

科学技術振興対策特別委員会

○宇井参考人 私もただいまの菱田参考人の意見とほぼ同じでありまして、実用の大規模火力に適用できる排煙脱硫というものはいまのところちょっと未来に予測し得る見通しがないという結論を持っています。 排煙脱硫につきましては、現在電力会社が取りつけておりますものもみな国の補助金による研究段階のものでありまして、これがほんとうに電力会社の負担として取りつけられたときには実際に動くかどうか、動かさなければそれだけ電力コストは下がるわけでありますか

1973-06-06 衆議院

科学技術振興対策特別委員会

○宇井参考人 私は、自分の仕事が水に主として関係しておりますので、四日市についての詳しい数字についてはちょっと存じませんが、各県あるいは市町村でよく出てまいります問題といたしまして、先ほど進藤参考人のほうからお話のありました、流域下水道が水汚染対策のきめ手であるかのように最近ずっと宣伝されておる傾向、これはやはり非常に危険であるということをここで申し上げたいと思います。 現在の流域下水道というものは工場排水をみんな受け取りまして、本

1973-06-06 衆議院

科学技術振興対策特別委員会

○宇井参考人 一言で言えば、たとえば中央公害対策審議会の中に住民運動の経験者は一人もいないのであります。なぜ住民運動の経験者が審議会に入れないのか、そこのところがふしぎといいますか、問題の根本ではないかというふうに考えます。 それから、おっしゃいますように、確かに、公害という問題をここまで何とか解いてきたのは住民運動でございますし、今後も、逃げ場のない住民はやはりこれをやっていきますでありましょう。火力発電所の公害などについては、実

1973-06-06 衆議院

科学技術振興対策特別委員会

○宇井参考人 私は工学部で学科を二つやっておりまして、十年以上工学部におります。つくづく企業の生産のためにでき上がった学問だということを痛感いたします。その上、本人が言うのですから確かな話ですが、武谷先生の御指摘もまた実によく当てはまるということを感じます。確かに、現在東京大学でさえ、大学の研究費というものはきわめて少ないことも事実であります。しかしまた、一般住民の立場に立ってみたら、これ以上金をかけるだけの値打ちがあるだろうかという感

1973-06-06 衆議院

科学技術振興対策特別委員会

○宇井参考人 私は、いわゆる無過失責任の問題についてはあまり重視しておりません。と申しますのは、大体公害があるときには過失がございまして、ただその立証がいろいろ困難があるという場合がございますけれども、丁寧に調べていけばたいがい見つかるものですから、特に無過失責任ということにして、たとえば自動車賠償保険とか労災のように、責任を水増ししてしまうほうがむしろおそろしいのではないかというふうに考えております。ただ、実際問題として、確かに被害者

1973-06-06 衆議院

科学技術振興対策特別委員会

○宇井参考人 実は、私不勉強で環境白書を読んでおりません。と申しますのは、政府刊行物を読むひまがただいまございません。実際にいろいろな公害をとめるために走り回るほうが先でございまして、読む気が起こらないというのが正直なところでございます。まあ必要があればときどき読みますけれども、もし環境をきれいに保つのには金がかかるというようなことが書いてあるとすればなおさら読む気がしない。しかし、この議論はすでに一九七〇年に経済学者のシンポジウムが日

1973-06-06 衆議院

科学技術振興対策特別委員会

○宇井参考人 実はその点でたいへん参考になりますのは、先日見ました中国の例であります。中国は工業はそれほど進んでおりませんけれども、けっこう場所によっては公害は起こりやすい条件がありまして、それを必死になってとめようとしております。欧米でもそうですが、住民の力の強いところは公害が出しにくくなります。アメリカとかスウェーデンとかイギリスとかいろいろな国を歩いてみますと、結局はやはりどこでも公害をとめているのは住民運動であります。技術はそれ

1973-04-12 衆議院

公害対策並びに環境保全特別委員会

○宇井参考人 実は日本の高度成長というものは公害のたれ流しができたからこそこれだけの急速な発展ができたということを私経済学者と議論したことがございます。たとえば水処理をしないからこそ紙パルプ工業がこれだけ大きくなれた、大気汚染防止をちゃんとやらないからこそ製鉄業は戦後こんなに大きくなれた。あるいは奇妙な場合でございますと、戦前から戦後しばらくの石油工業のように技術が発展していなかったために、アメリカから買ってきた設計図をそのままつけちゃ

1973-04-12 衆議院

公害対策並びに環境保全特別委員会

○宇井参考人 東大の都市工学におります宇井でございます。 水俣病の一般的な経過につきましては、すでに私いろいろな機会に発表してまいりまして、三省堂新書で以前出しました「公害の政治学」という本にまとめてございますので、ここではこまかいことについては触れません。 ここで申し上げたいことは、水俣病を私やはり特殊な奇病としてここ十数年ずっと調べてまいりましたが、決してそうではなくて、水俣病は、いま世界全体に起こっている非常に大きな環境汚

1973-04-12 衆議院

公害対策並びに環境保全特別委員会

○宇井参考人 私もまた工学という全然違う立場から、白木先生の御意見に全く同感であります。先ほどまで私、政府部内でも、特に通産関係者は公害問題に関して非常に無関心であり、場合によっては妨害に出たということを申し上げましたが、物をつくる立場にあります私ども工学部を出た人間は、どうしてもつくることを目的にしがちであり、そのためにほかが見えなくなるという欠陥を感じます。で、通産省のそういった技官の人たちがやはり多く工学部出身で、私と同じ考え方を

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