法務委員会
○小田参考人 本日は、お招きいただいて恐縮でございます。存じ寄りを述べさせていただきます。 本日の午後の法務委員会の審議では、神戸幼女・小学生連続殺人事件の被害者土師淳君の父君、山形マット殺人事件の被害者の父君児玉昭平さんの両父君が参考人として出席して、遺族の立場から参考人陳述を行うことになったようであります。ようやくここまで来たかというのがこの報道を聞いた国民の大多数の意見だろうと思います。 少年法改正について、平成十二年六月
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発言数 38件
初発言日: 1997-11-18 / 最新発言日: 2000-10-17 / 1 ページ目 / 全体 2ページ
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○小田参考人 本日は、お招きいただいて恐縮でございます。存じ寄りを述べさせていただきます。 本日の午後の法務委員会の審議では、神戸幼女・小学生連続殺人事件の被害者土師淳君の父君、山形マット殺人事件の被害者の父君児玉昭平さんの両父君が参考人として出席して、遺族の立場から参考人陳述を行うことになったようであります。ようやくここまで来たかというのがこの報道を聞いた国民の大多数の意見だろうと思います。 少年法改正について、平成十二年六月
○小田参考人 私の学術論文まで読んでくださって、ありがとうございます。 医療的保護観察というのは、家庭裁判所が少年事件に、この場合、少年事件がコンテクストですからそう申しましたが、これは少年事件の少年に、出所後、通院の形で、また入院の形で精神医療を受けるということを言い渡す。この場合、普通の精神保健福祉法のコンテクストとどう違うかといいますと、ある程度の強制力がありまして、通院を怠ったり、あるいは服薬を怠ったりしますと、これは最近の
○小田参考人 逆送率が低いということは、実は精神障害の問題とは余り関係がないと思います。それはありますけれども、ネグリジブルスモールだと思います。それから、犯罪の年少化とも関係がありません。というのは、年長少年についての逆送、しかも強盗と殺人についての逆送率が昭和五十七年から平成十年の間に激減しておりますので、これは家庭裁判所のスタンダードの変化、先ほど申し上げた家庭裁判所の関係者の意識の変化ということに主要な原因があるとしか考えられま
○小田参考人 私は別に鬼面鬼心を否定するものではありません。というのは、少年にとって一番いいのは犯行を犯さないことなんですね。もし犯して、最近の少年たちはしら切り、ごね得、口裏合わせという言葉をよく使いますが、それで結局処分をされずに免れたりしたとしたら、その瞬間にもう彼らの遵法精神は崩壊しているわけであって、それが一生を通じて彼らにいい教育的効果を及ぼすとは思えない、これは教育にも保護にも値しないということです。 それは結局、家庭
○小田参考人 今の日本の刑事政策は教育刑それから矯正ということが成人の犯罪者にとっても真ん中に据えられていまして、確かに刑の執行と矯正とは違うとおっしゃいますけれども、成人刑務所が全くそれを考えていないわけではありません。 現実に、少年刑務所と少年院の処遇を考えてみますと、先ほど申しましたように、例えば特別少年院に初犯の少年がほうり込まれると物すごく残酷です。周りが非行進度が進んだ少年ばかりですし、そういう少年たちを処遇するための処
○小田参考人 お招きいただいて光栄です。 私は精神科の医者でございますので、精神科医になりまして直後、東京医療少年院というところの技官を務めました。その後、犯罪精神医学の研究室に勤めながら東京少年鑑別所、練鑑の鑑別技官を十年務めまして、最近は、精神鑑定という形であるいは御両親からの相談という形で少年問題にかかわっています。 その間に少年は随分変わってきました。少年法制定当時の昭和二十年代の少年非行観では、今日の少年問題は扱えない
○小田参考人 私は、現在カウンセラーでございますから、カウンセリングや精神医療の局面ではそんなことばかり話していると言っていいぐらいなんですが、そのときに子供たちや患者さんたちから聞くのは、親からどんな話をされていたかということですね、親や教師から。やはり子供の、特に幼児期には勉強勉強、早く早くということが親から聞かされた言葉の中では一番印象的だった。それが高校、思春期になってから、中学生年齢になってから、受験年齢と重なってきますと、そ
○小田参考人 スウェーデンの場合、スウェーデンの行っている例えば社会保障とか福祉の充実ということは非常に尊敬すべきものでありまして、それを否定するわけじゃありません。 しかし、平成六年でしたかの犯罪白書に出ていた統計では、やはり人口当たりの犯罪率はスウェーデンは群を抜いて高いのです、殺人は。ということは、要するに福祉の充実という、許容主義的な方法というのは犯罪の抑止には直接はつながらない。それから、少子化社会になれば犯罪が直にふえる
○小田参考人 少年法の改正で現在提案されている案は私は不十分だと思います。 一つは、少年審判に検察官が立ち会うということが規定されても、そのことによってかえって現在検察官送致によって普通の刑事処分を受けるケースは減るのじゃないかと思います。 それからもう一つは、被害者の遺族に事件の真実を通知する、通知された遺族がいかにじだんだを踏んでも不処分や保護観察になっている。どうしようもないということで、仕方がないので、この場合は、不処分
○小田参考人 まず第一点でございますが、少年法の問題と選挙権の問題が直接相関があるとは思いませんが、私は、投票年齢を十八歳に持っていくということについては反対じゃありません。現在の少年たちは成人以上にむしろ情報人間でございますから、判断能力もかなり出てきていると思います。そのことには反対じゃありません。 第二の問題でございますが、私は、今保坂議員が列挙されたようなことが現在の少年非行の原因になっているとか問題行動の原因になっていると
○小田参考人 アルベルト・シュバイツァーが、高等宗教の条件というのは、畏敬すべきものの存在と、もう一つは倫理だと言いました。そういう意味での倫理というのは必要で、大抵の高等宗教は、仏教は殺生戒、飲酒戒、邪淫戒、偸盗戒、妄語戒がありますし、従来キリスト教も殺すなかれ、姦淫するなかれ、盗むなかれと同じようなことを言います。そういうことがあったものだから、そういう人間の行動に対する抑制というのは、高等宗教の存在が最も大きな抑制だったんです。
○小田参考人 そういう質問がありますと、私はしめたと思います。要するに、それから人生について話し合うきっかけになるからです。結論は何でもいいのです。私はニヒリストの存在も認めていますから、それは構わないのです。 ただ、子供が今小野先生がおっしゃったようなことになっている一つの理由は、やはり自分の存在が認められない、特に学校で認められないということでしょう。これをやるためには、非常に重要なのは、科目ごとの能力の到達度別学級の編成という
○小田参考人 統計的に見ますと、確かに、日本の子供が両親を尊敬し、両親を肯定的に見ている度合いがほかの先進国に比べて低いんですけれども、しかし、それでも父親が一番尊敬できるとか、母親を一番愛しているという答えが実は多いんです。父親や母親のネガティブな面ばかりが確かにメディアで伝えられ過ぎているので、子供が逆にその影響を受けるということがあるのかもわかりません。ただ、現実に、我々が精神鑑定をやらなきゃならないというようなケースになりますと
○小田参考人 まず最初の問題ですが、ガイドラインをおつくりになって、その内容を拝見しましたが、大変よくできていると思います。問題は、これをどういうふうに徹底させるか、生かしていくかということです。 確かに、ああいうものをおつくりになりますと、実際はかなり有効なんです。例えば保健所の現場に、厚生省と文部省はちょっと管轄が違うんですが、厚生省の管轄で、例えば母子教育の中であれが生かされておれば随分違います。あるいは、いろいろな形でメディ
○小田参考人 子供というのは、乳児期には絶対的に愛し、受容し、幼児期にはしつけを始める、少年期には教える。少年期は白紙のようですから、何でも吸収します。少年期には教える。この段階の道徳教育は、徳目教育で差し支えありません。その方が有効です。思春期には考えさせる。それと同時に、法と宗教の存在に直面させるということが非常に必要で、これが逆転しているのが今問題です。 特に、少年非行に対する対策として、少年非行というのは保護主義でやるべきだ
○小田参考人 一つは、教師の資質の改善がやはり必要です、先ほどから出ていますけれども。 採用のときにペーパーテストにおける学力だけが大事だということになってしまった一つの理由は、それを少しでも変えますと教育委員会が情実を行ったという非難が出て、それが大新聞によってバックアップされるからです。 昔のように、例えば、かつては校長がまず志願者と面接して、校長が意気投合した教師を採用する。長野県がごく最近までそうでしたが。そういうふうに
○参考人(小田晋君) 非常に適切な御質問をいただいてありがとうございました。 私自身が相当長期間にわたりまして、昭和四十年代を通じてずっと練馬区教育委員会の非常勤精神医を務めておりました。 これはどういう形で参加していたかといいますと、教育委員会に二人しかいなかったんですが、私がやりましたのは、登校拒否その他の問題行動のケースを持っている先生たちに集まっていただいて月に一回ずつケースカンファレンスをやるというやり方でした。栃木県
○参考人(小田晋君) この事件については、その特殊か一般かという問題と全く逆立ちした議論がなされていると思います。 つまり、一方ではこの事件は特殊な事件であって、この事件をもとにして少年法の改正などを考えるのは短絡だという意見が、もちろんこの参議院からも出ています。それから一方では、この事件はたった一人の少年の事件であったんですが、この事件をすぐに内申書の問題とか管理教育の問題に結びつけてしまって、今の教育一般が全部間違っているとい
○参考人(小田晋君) こういう機会を与えていただいて光栄です。 現代子供の問題行動と教育ということが浮上してきたのは、これはもちろん広い文脈がございますが、神戸小学生殺害事件の直後、当時の小杉文部大臣が心の教育の必要性を掲げられたことも一因になっています。しかし、その後この事件についての報道及び行政等の動向を見ますと、憂慮にたえない動向も一つはあるようです。 実は、あの事件の犯人がまだ特定されないさきから、例の少年の口にくわえさ
○参考人(小田晋君) 子供は、乳児期にはもう全面的に受容して愛する。幼児期にはしつける、これはもう体でしつけるんです。少年期には教えるということです。少年期に教えるということをしないために、考えさせるといっても何を考えていいかわからないんです。 例えば、親に対する扶養というのは本能じゃありません。人間以外の動物で親を扶養する動物というのはないんです。だからこそすべての高等宗教は、ユダヤ・キリスト教はなんじの父を敬えと言いますし、仏教