公害対策及び環境保全特別委員会
○参考人(岡市友利君) 岡市でございます。実は、私、香川大学の農学部に昭和三十九年から奉職しまして、ずっと瀬戸内海の海洋観測及びその他赤潮発生に関する研究を続けてまいっております。そういう立場から、本日は時間をいただいて、私の意見を述べさせていただきたいと思うわけでございます。この特別措置法は、当然、前回の臨時措置法を引き継いで、さらにそれを発展して制定されるものだと私たちも理解しておりますが、私がこの法案及びその実施計画の策定案を拝見
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発言数 39件
初発言日: 1975-02-28 / 最新発言日: 1978-06-02 / 1 ページ目 / 全体 2ページ
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○参考人(岡市友利君) 岡市でございます。実は、私、香川大学の農学部に昭和三十九年から奉職しまして、ずっと瀬戸内海の海洋観測及びその他赤潮発生に関する研究を続けてまいっております。そういう立場から、本日は時間をいただいて、私の意見を述べさせていただきたいと思うわけでございます。この特別措置法は、当然、前回の臨時措置法を引き継いで、さらにそれを発展して制定されるものだと私たちも理解しておりますが、私がこの法案及びその実施計画の策定案を拝見
○参考人(岡市友利君) 赤潮の発生要因の未解明の点でございますが、私は、わかっていると言えばわかっているんだけれども、一体どこまでわかちないのかということ、つまり、一つ国の政策を立てる上でどうすればいいのかということについては、窒素、燐の流入負荷を削減することでかなりの目的は達することができるだろう。ただ、あるこの時期に赤潮がここに発生するんだと、そういうふうないわば天気予報的な意味での予報を出すにはまだまだ時間がかかる。しかし、現在の
○参考人(岡市友利君) この辺について、よく漁業者の間でも、ノリがとれて、シャコがとれて、アカガイがとれるようになると、その次は何もとれなくなるということを言っております。ノリはそういう意味では富栄養化のいわば頂点のところでとれる海草でございますけれども、これに対して、いま御質問のように、富栄養化の進行をとめてしまえばノリがとれなくなるんじゃないかというような行き過ぎた考え方が一つございますけれども、もしそういうことが問題になるのであれ
○参考人(岡市友利君) 実は、私もその赤潮研究会のメンバーでございます。それで事実上多少心得ているつもりでございます。そのメンバーの主なのは、水産試験場のかなりの経験者とそれから大学の研究者が数名入っております。 そこで審議されるのは、先日もございましたが、たとえば五十三年度の赤潮研究についての基本的な方向を議論するということで、その議論に従いまして実際的な計画は練られるわけでございますけれども、今年度に関しましては、主に赤潮防除関
○参考人(岡市友利君) 香川県で昨年六月に起きましたマツクイムシの問題は、——こういうことをこの席で申しわけないんですが、ちょっとミステリーじみたことがございまして、実は、業者がどうもエビがおかしいと、マツクイムシのための薬剤散布した次の日におかしいということになりまして、すぐ県庁関係者が行きましたところ、確かにエビがまあ狂ったように泳いでいた。一週間後にその池を干し上げて探してみましたら、生きたエビが二万匹いた。業者は最初三十数万匹い
○参考人(岡市友利君) いま御質問三つございましたわけで、十年後に何がわかるかということ、それから被害を少なくするにはどうしたらいいか、それから国としての施策をどうするかということでございますので、まず、国としての施策の問題と十年後特に何がわかるかというようなこと、これを合わせてお答えさせていただきます。 まず、赤潮の起きる場所というのは、やはり潮の流れの非常に緩やかなところでございますから、まず十年かけて各内湾の海水流動を明らかに
○参考人(岡市友利君) それでは、先に御質問の、三菱石油の流出後の追跡調査の件と、それから埋め立てによる干がた、モ場への影響と、それを先にお答えさせていただきます。 三菱石油が流出したときに、調査にかかわりましたのは、大学の研究班と、それから環境庁を主体とする水産試験場、その他建設省その他の機関も関係しましたが、大きく言うと二つの研究班があったわけでございます。大学の研究班は、昭和四十九年の十二月にできたわけですけれども、四十九年度
○岡市参考人 香川大学の岡市でございます。いま安達さんから、魚類の斃死を伴う赤潮についての概略の御説明がありましたので、私は、こういう赤潮が特に播磨灘を中心にして、なぜ発生したのかということについての考えを述べさせていただきたいと思います。 赤潮というのは、よく御承知のように無機態の窒素、これは硝酸塩とかアンモニウム塩とかそういったものと無機態の燐酸塩を主として栄養源にしまして、これにビタミンとか、その他の成長促進因子を取り込みなが
○岡市参考人 その点についてお答えいたします。 先ほど村上さんからもお話ありましたように、この辺に関する研究は非常に少ないわけです。これはいままで汚染研究のあり方が、非常に被害面が強調されてきた。生態系の変化というのは、被害が起こると同時に、流れ込むそういった化学物質その他のものが薄くなったときには、逆な作用をするという考え方が、学界の中にも現在余り浸透していないということ、そういう背景もございまして、実験は実は余り進んでおりません
○岡市参考人 四十七年の赤潮の発生時期は実は七月の中から八月いっぱいにかけてということで、非常に水温が高かったわけでございます。ですから、発生したプランクトンも、現在、五十年のいまの赤潮とは種類が全く異なっております。ただ、全体の海の汚染の面から考えていきますと、当時も当然瀬戸内海に油汚染はあったわけでございます。いろいろな赤潮の発生を促す物質の中に、そういうものがごく薄い濃度で幾つも幾つも入り込んできて、これの総体としてのCODと申し
○岡市参考人 赤潮の発生は、先ほども申しましたように必ずしも画一的にはとらえられない、それぞれの海域が持っている性格があるわけでございます。大阪湾はもちろん水島の重油汚染の直接的影響はなかったわけですが、大阪湾自体が持っている性格というのが赤潮を発生させているわけです。夜光虫の赤潮が、実は現在の五月のハマチの斃死につながっていると私は考えております。夜光虫の発生の要因というのは非常にいろいろなものがございまして、いろいろな経路をとっても
○岡市参考人 私も支笏湖の現状をよく知りませんので、明確なお答えになるかどうかわかりませんが、実はよく水域の汚染度を調べる場合に、何カ所かの地点をとってきて、これでAAが達成されているというふうな数字が発表されます。しかし、それはあくまでそういう水域の平均値でございまして、場合によっては非常に汚染されている場所を調査し損なえば、そういう数字は出てこないことがあり得るわけです。水カビの発生しているような場所は、恐らく何らかの形で都市の排水
○岡市参考人 そういうふうにおとりいただいて結構でございます。
○岡市参考人 私もそういうデータは方々へ引用させてもらっておりますが、これはどちらかというと村上さんの方がよくお調べになっております。それはそれぞれの海域によって、たとえばN、Pについては違いがございます。大ざっぱに窒素についていえば、工場排水と都市排水と田畑から出てくる農業排水の割合が一対一対一で、同じ寄与率になる。燐については、それが家庭排水というか都市排水の割合がかなりふえてくるということでございます。ただ、これは私の見解でござい
○岡市参考人 赤潮の研究は、実は組織立った研究というのは昭和四十一年から始まったわけですが、それが四十七年に終わっているわけです。これは大学関係の研究が終わっているわけですが、その後は、各研究者のいわば名人芸みたいなものに支えられまして、単発的に報告が出ている。それはなかなかまとめにくいという事情が一つございます。ですから、こういったかなり長期間の研究を要するような問題については、課題はそれぞれ変わるかもしれませんが、長期の研究体制が必
○岡市参考人 私も瀬戸内海でハマチ養殖などを見ておりますと、いま村上さんの言われましたような、かなり危険を承知の上でやっているというふうに考えざるを得ないわけですが、現在ハマチはかなり密殖されているのは事実のようです。 それからもう一つは、各県の水産試験場の指導が果たして十分であったのかという点には、やはり多少の疑問を持っております。播磨灘でこれほど大きな赤潮があり得るということ、こういう前提になるような調査が十分ないままにハマチ養
○岡市参考人 このたびの重油汚染に関しまして使われた処理剤は、水島の港の中で約千キロリットル、外の香川県側で七十キロリットルぐらい、そういうふうに言われております。あの場合、処理剤を使うことは適切であったかどうかということについては、私は非常に疑問を持っております。というのは、C重油に対して処理剤を使っても効果がないという報告が一つございます。余り役に立たないだろう、ことに油のかたまりになって流れたときにまいたとしても、余り効果は期待で
○岡市参考人 私は先ほど申しましたように、CODを量で規制しているわけで、確かにその効果はあると私は思うのです。あの法律は一つは精神的な、汚染者に対して海をきれいにしなければいけないのだぞという一つの規範を示したという点、それからCOD負荷が現実に減少していくという方向がはっきりしてきているということで評価しますが、その中身を結局、各県に割り当てたために、各県がCODの量を減らしやすい企業にそれをまた割り当てている、そういう事情がござい
○岡市参考人 重油が何%寄与したとか何十%寄与したということは、数字の上では言えませんけれども、私は、今回の赤潮に関しても、ことに播磨灘南部では影響したというふうに考えております。ただ、これは先ほどお渡ししました図からもわかりますように、場合によっては間接的な、一段階、夜光虫というプランクトンを経て出ている可能性はあるわけです。
○岡市参考人 実は学問的には、まだ私自身としては非常に不十分であると考えているわけです。これはどうもわれわれは、どなたから質問されても完璧に答えられるような状態までデータを集めて、発表するのが常でございますが、今回に関しては、やはりハマチの養殖に影響を与えるだろうという考えで、緊急に出しているわけです。ですから、そのデータだけで、あらゆるものが判断できるとは私も考えておりません。この辺の研究を私も充実しますので、ほかの研究者の方も追試し