外交防衛委員会
○参考人(岡本行夫君) このような場で意見を陳述できることは光栄であります。お招きいただいたことに感謝いたします。 私も長い間世界情勢を見てきましたけれども、残念ながら将来の展望を今ほど不安を持って感じたことはございません。 我々の前には新しい世界が広がりつつあります。どのような世界か。単純化して申し上げれば、新しい帝国主義と漂流の時代ではないでしょうか。 根っこにあるのは、グローバリゼーションの揺り戻しです。 人、物、
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発言数 501件
初発言日: 1985-11-20 / 最新発言日: 2017-02-09 / 1 ページ目 / 全体 26ページ
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○参考人(岡本行夫君) このような場で意見を陳述できることは光栄であります。お招きいただいたことに感謝いたします。 私も長い間世界情勢を見てきましたけれども、残念ながら将来の展望を今ほど不安を持って感じたことはございません。 我々の前には新しい世界が広がりつつあります。どのような世界か。単純化して申し上げれば、新しい帝国主義と漂流の時代ではないでしょうか。 根っこにあるのは、グローバリゼーションの揺り戻しです。 人、物、
○参考人(岡本行夫君) それはたくさんあるわけでございますね。もう先生も御承知と思います。それは東シナ海のガス田の開発も、それから一番根っこには歴史問題があるわけであります。日本が戦争中に中国に遺棄した化学兵器の問題もまだ片付いておりませんし、案件は非常に多いと思います。その中でも一番重要なのが尖閣問題と、それから歴史問題だと思います。
○参考人(岡本行夫君) 御指摘のとおり、トランプ大統領の就任演説というのは、自由、民主主義、そういう言葉すら出てこない極めて特異な演説でございました。歴代大統領でそのようなアメリカ的な価値に触れなかった就任演説はございません。 おっしゃるとおり、アメリカと基本的な価値が共有できないならば、同盟ということは相対的なものになるわけですね。それでは、ほかの、じゃ、中国と日本が同盟したってそこは変わらないじゃないかというような議論にもなるわ
○参考人(岡本行夫君) トランプ大統領誕生の理由ということであれば、私が申し上げることは一つだけであります。 通常は、ラストベルト地帯のブルーカラーとか、それからアメリカのハートランドと呼ばれる中西部の全く国際情勢とは関係ないところに住む白人の男性たちが当選の原動力になったというふうに言われておりますけれども、もう一つ注目すべきは女性票の多さであります。人種、性別でアメリカの投票者を分けますと、白人女性というブロックが一番大きゅうご
○参考人(岡本行夫君) 今御指摘のように、アメリカは基本的には貿易赤字を全ての国との間でなくしたい。しかし、こんなことは所詮無理であります。世界貿易というのは補完的に行われるものでございますから、アメリカもそのことは本心ではよく知っていると思います。 私が日米FTAでもと言ったのは、やはり日本の全貿易に掛かってくるFTAのカバー率というのが、例えば韓国に比べて著しく低いわけでございますね。日本はまだ二〇%台、韓国は七〇%に近いところ
○参考人(岡本行夫君) 私も、今度閣僚に任命された方々、直接に存じ上げている方はおりません。ただ、その周辺の人たちを若干名知っているというだけであります。 今、大野先生はマティス国防長官の例を出されましたけれども、マティス国防長官は、ヒラリー・クリントン政権が成立していたとしても有力な国防長官候補にはなったであろうと言われているような人でありまして、大体、日本の新聞がマッドドッグを狂犬と誤訳しているのが非常に彼にとって気の毒なわけで
○参考人(岡本行夫君) 私、安倍総理がどのような案をお持ちになるかは一切存じませんので、その点についてのコメントは差し控えさせていただきます。 アメリカとの交渉で日本が損をするんではないか。現在、日本は、昨年の貿易統計でいけば中国に次いで、中国よりはずっと少ないですけれども、第二番目の黒字をアメリカに対して記録しているわけでございますね。ですから、日本がアメリカから一方的にやられるだろうというのは私は同意できません。七十万人の雇用も
○参考人(岡本行夫君) 私は、日本の防衛予算は絶対的に少ないと思います。特に、二〇〇〇年からの中国の急速な防衛費の伸びに対して、日本は最近は少しずつ、一%以下でありますけれども、防衛予算を伸ばす方向には来ていますけれども、格差は開くばかりであります。 特に、浅田先生の御指摘の潜水艦、中国は二〇三〇年頃には、私は、西太平洋のかなりの部分を軍事的に制圧するに至っている、ヘゲモニーを握る能力を持つに至っていると思います。それに対して、韓国
○参考人(岡本行夫君) 私は、現実的な問題として、日本がGDPの二%を防衛費に振り向けるのはとてもそれは不可能だと思います。更に五兆円を積まなければいけないわけであります。日本の、しかし、今の〇・九八%というのはやはり目立って低い。 大事なのは方向性であります。GDPの一%に制限するというのは、表現を変えれば、日本の防衛力というのは景気の指標とリンクするんだということですよね。日本の経済がどんどん伸びれば防衛費はどんどん伸ばしてもい
○参考人(岡本行夫君) 先ほども申しましたように、揺り戻しの主たる原因というのは、絶望的なまでの富める者と貧しき者の間の所得の格差であります。これは世界的なものであります。 これに対して日本が何かできるか、それはなかなか難しい。日本は、福祉政策も含めて国内の不平等感をできるだけ緩和する、そしてそれを世界にモデルとして示していくということしかないんだろうと思います。 入国禁止については、先ほど酒井参考人がおっしゃられたように、その
○参考人(岡本行夫君) 伊波先生の御指摘のとおり、中国はいろいろな内政上の問題がございます。しかし、その対外的な進出の姿勢というのは変わっていないわけであります。南シナ海にしても既に七つの島に軍事施設を建設し、そして今一番問題になっているのはスカボロー環礁でありますけれども、ここに大きな滑走路を土砂を持ち込んで建設する可能性すら指摘されるわけであります。それを阻止しようとすれば一挙に緊張が高まる、そういう状況であります。 尖閣の現状
○岡本公述人 本委員会が私の意見を聞いてくださることを大変光栄に存じます。 まず、平和安全法制のうち、集団的自衛権に関する議論について一言申し上げます。 内閣法制局がつくりました一九七二年政府見解は、全ての集団的自衛権を、他国に加えられた武力攻撃を阻止する権利と定義しました。つまり、日本国土を直接守る個別的自衛権以外の武力行使は全てが他国を守るための行為であり、したがって、憲法違反だとしたわけです。 しかし、このいささか荒っ
○岡本公述人 私も、自衛隊が陸上でISILと戦闘するような場面は全く想定いたしません。 一番大事なのは、やはりISILに参加する若者が後を絶たないことでありまして、その大きな理由が、彼らが職を持っていない、生活に不安を持っているからであります。日本の資金援助は、周辺諸国において就業機会を若者たちに与えるというところで、さらに増加していくべきだと考えております。
○岡本公述人 ただいまおっしゃられた今津先生の御意見に、私も全く同感であります。 積極的平和主義、これは日本として世界に誇るべき政策だと存じます。 ただ、内情を見てみますと、かつては日本は世界最大の援助供与国でありましたが、九七年のピークに比べれば、今、当初予算ベースでいえば、それは半分ぐらいまで減ってきております。第一位だった日本の座は、アメリカに譲り、イギリスに譲り、フランスに譲り、ドイツに譲り、どんどんと後退してきておりま
○岡本公述人 御指摘のとおり、この地域には世界じゅうの大きな兵力を有する国家が集まっております。世界トップファイブの兵力国のうち、三つまでがこの地域におります。そして、日本は、その中で、防衛費をGDPの対比でいえば世界で百番目以下という非常に低い負担で、しかも、どこの国からも侵略されるおそれをなしにこれまでやってきているわけであります。 これは、私は、先ほどの山口公述人の意見とは異なります。日本が集団的自衛権を放棄したからではなくて
○岡本公述人 それでは、一言だけ申し上げます。 中田厚仁さんとも、奥克彦さんとも、井ノ上正盛さんとも、私は話をしてきました。 彼らが言っていたのは、特に中田さんが言ってきたことを一言だけ御披露いたします。私だってこんな危ないところへは来たくない、しかし、日本のためには、政府が出てきてくれないから私はこうやってここにいるんです、彼はそう言って目を輝かせておりました。
○岡本公述人 私は、ホルムズ海峡の機雷封鎖の蓋然性については、ここで申し上げるべき情報は持っておりません。蓋然性によって日本の安全保障政策を論じるというのは、私は慎重に行うべきだと思います。そうであれば、一体どこの国が日本を攻めてくるんだ、日米安保なんという必要があるのか、こういう議論に通じるわけであります。 ただ、事実として御指摘したいのは、かつて浮遊機雷がペルシャ湾じゅうに散布されました。これは各国の商船隊の航行を妨げただけでは
○岡本公述人 国際安全保障環境の変化として、先生はホルムズの機雷封鎖の可能性を問題にしておられますが、私はむしろ、冒頭陳述で申し上げたように、むしろというか、それとあわせて、我が国にとっての生命線であるシーレーンの確保が危なくなってきているのではないか。 これは、ソマリアの海賊だから警察行動で対処すればいいんだとほっておいた、ほっておいたというか、我々の法制の改革をしなかったところが、御指摘のISILが出てきたわけであります。
○岡本公述人 私の考えを説明する機会を与えていただき、ありがとうございます。 そのコラムは非常に小さいものでございますから、私が十分意を尽くして書くことはできませんでした。 私の脳裏に強くありましたのは、冒頭陳述でも申し上げましたとおり、一九八七年に国際護衛艦隊がペルシャ湾内で組織された、私はあれには日本も参加すべきだと思いました、対象船舶の七割が日本関係船舶だったわけでございますから。 そのときの根拠は何か。それは個別的自
○岡本公述人 私としては、ただいま岡本先生がおっしゃられたことに余りつけ加えるところはございません。まさに御指摘のとおりであります。 アジア諸国と話をしておりますと、やはり日本とアメリカが仲よくしてくれなければいけない、日本とアメリカが同盟関係を強固にしてくれないと自分たち自身の安全保障が揺らぐという言葉にしょっちゅう出くわします。 日本は、先般も申し上げましたけれども、かつては援助大国でございました。これはぜひ、もとの水準に戻