外交・安全保障に関する調査会
○参考人(川崎哲君) 猪口会長、委員の皆様、本日、このような機会をいただきまして、ありがとうございます。 私も資料を用意してまいりましたので、このとじてある資料に沿ってお話をしていきたいというふうに思います。さきの秋山、阿部両参考人の話と重なるところもたくさんありますけれども、御容赦いただければというふうに思います。 私は、核兵器廃絶国際キャンペーン、ICANに集う世界中の仲間たちと、また、広島や長崎の被爆者の皆さんと協力をしな
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発言数 34件
初発言日: 2017-05-30 / 最新発言日: 2024-02-21 / 1 ページ目 / 全体 2ページ
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○参考人(川崎哲君) 猪口会長、委員の皆様、本日、このような機会をいただきまして、ありがとうございます。 私も資料を用意してまいりましたので、このとじてある資料に沿ってお話をしていきたいというふうに思います。さきの秋山、阿部両参考人の話と重なるところもたくさんありますけれども、御容赦いただければというふうに思います。 私は、核兵器廃絶国際キャンペーン、ICANに集う世界中の仲間たちと、また、広島や長崎の被爆者の皆さんと協力をしな
○参考人(川崎哲君) お二人の話とも重なるわけですけれども、中国が問題だからそこを何とかしようというようなアプローチでいうと、いや、不平等だと、米ロがやっていないじゃないかと、あるいはパキスタンのように、ほかがやっていないじゃないか、インドがやっていないじゃないかと、こういう話を生んで、そして、いつできるかも分からないその条約の話を延々と続けていく間にどんどんと軍拡が進んでいってしまうという現状があるんだろうというふうに思いますので、そ
○参考人(川崎哲君) 何か、核兵器禁止条約ではなくてFMCTというような見方をするというのはいろんな意味で誤りだというふうに思います。政府がそういうふうに言っているということではありませんけれども、そういうふうな議論の仕方を周りでするのは良くないと。 今、秋山参考人のお話にもありましたけれども、今日私がプレゼンテーションした重要なメッセージは、既存の条約というのはたくさんあって、それの組合せをどういうふうに最大限で力を出していくかと
○参考人(川崎哲君) どういう場で議論を進めていくか、日本はどういう場をつくっていくべきかということについてでありますけれども、私は何か新しい場所を無理やりFMCTということだけのためにつくるという必要は必ずしもないように思っておりまして、もちろんジュネーブ軍縮会議という場がなかなか機能しないということははっきりしておるわけですけれども、やはり核軍縮ということでいえば、一つは、NPTの再検討プロセスがあって、毎年のようにこういう準備委員
○参考人(川崎哲君) 日本は、確かにこのIAEAの保障措置を、ある種、優等生的に受けているということはありますけれども、問題は非常に大量のプルトニウムを保有しているということでありますから、これを大きく削減するためのイニシアチブを取ることが他国に対しても、ある種、言い訳を許さずにきちんとこの問題に取り組まなければいけないというメッセージになると。日本はイニシアチブをこの分野で取れるというふうに思います。
○参考人(川崎哲君) このNPT、CTBT、核兵器禁止条約、そして今後できるかもしれないFMCTという四つということで考えたときに、今日のこれまでの議論にも重なるんですけれども、FMCTが条約としてかなり近い将来に完成するというのはなかなか難しいというのが現状なんだろうというふうに思います。 ですので、まず核兵器禁止条約によって核兵器廃絶の必要性という全体的な方向性ですね、これを強化しつつ、その上で、NPTにおける様々な約束事項です
○参考人(川崎哲君) ありがとうございます。 まさに、核兵器禁止条約締約国会議へのオブザーバー参加は、世論調査ではいっとき八割もの国民が支持しているというようなことでありましたけれども、政府はまだそれを決定していないという状況でありますが、オブザーバー参加するしないということが割と話題になりましたけれども、じゃ、行って何をするのかという議論のときに、まさに今日議論しているような、じゃ、この核分裂性物質、核兵器の材料物質、それをどうや
○参考人(川崎哲君) ありがとうございます。 今おっしゃったように、この三十年でFMCTは全くできないけれども核兵器禁止条約ができてしまったというこの現状において、じゃ、FMCTの意義は何だろうかといった場合には、重要な各論の一つになるんだろうというふうに思うんですよね。総論としての核兵器廃絶の必要性だとか、それに対して核兵器保有国も取り組む必要性があるというふうなことについては、最新のものでいえば核禁条約、そしてずっとあるものでい
○参考人(川崎哲君) 御存じない方が本当に多いと思います。多くの方々は、とにかく核兵器をなくしてほしいというふうに思っていて、それで、私の身近なところでも、核兵器禁止条約ができたのに核兵器なくなっていないのはどういうことというふうに怒られたことがありまして、それは恐らく、広島や長崎の方も含め、多くの人たちの正直なところだと思うんですよね。二〇一七年、条約できたと喜んで、本当に核兵器がなくなると思ったら、全然それがそうもいかないということ
○参考人(川崎哲君) 私、イランの外交官とも話をしたことがありますけれども、イランという国は核兵器を開発しているんじゃないかという疑惑が持たれている国でありますけれども、そのイランの外交官が、自分たちは日本のようになりたいのであると、日本は非常に先進的な核技術を持っていて、使用済燃料を再処理する技術もあるじゃないかと、日本がそれを持っていて、なぜ我々は許されないんだと、こういうような言い方をすることがあるわけですね。 そこに見て取れ
○参考人(川崎哲君) はい、手短に。 まず、日本がこれだけの大量のものを持っているということ、プルトニウムを持っているということによって周辺諸国からあらぬ疑念を持たれてはいけないということがまず一つあるというふうに思いますのと、それから、今日のテーマでありました核兵器用の核分裂性物質を世界的に規制強化していくというためにも、これは核兵器用ですと明示されたものだけを規制していくということでは足りないというのが今の国際的な議論の流れだろ
○参考人(川崎哲君) 難しいことをどう分かりやすく伝えていくかということで、恐らく多くの人たちは、広島や長崎で起きたこと、あんなことはもうあっちゃいかぬのだと、こういうふうに感じていらっしゃると思うんですね。そこに加えて、核兵器は造ることも持つことも使うことも絶対に許されない、こういうルールができたんですよということがまず一つあります。これがいわゆる核兵器禁止条約のことであります。 そのうち、この造ることは許されないという、その造ら
○参考人(川崎哲君) ありがとうございます。 このG7のサミットが広島で開かれたこと自体は、多くの地元の方々、被爆者を含む皆さんが核兵器廃絶を願っているという、その思いに応えるという意味において良かったことなんだろうというふうに思いますが、しかし、今提起のありました核軍縮の広島ビジョンの文書を含め、そこから出てきた政治的なコミットメントというのは非常に弱いものでありましたし、かつまた、核兵器、そのG7諸国の手にある核兵器というのは抑
○参考人(川崎哲君) 大前提として、核兵器の廃絶に向かわなければいけないという、そういう大きな方向性の中でこの議論をしないと、FMCTだけ取ってその条約の完成と言うことはできないんだろうというふうに思います。ですので、核兵器禁止条約への参画を目指すという大きな方向性をまず政治的意思として表明をして、その中の各論として議論を進めていくということが大事であります。 また、危機の時代という御指摘ありましたけれども、今の国際情勢、危機的であ
○参考人(川崎哲君) この度は、意見を申し述べる機会をくださいまして誠にありがとうございます。 核軍縮・不拡散、とりわけ昨年成立しました核兵器禁止条約に関連して、日本が果たすべき役割についてお話をさせていただきたいと思います。 今日、北朝鮮による核兵器とミサイルの実験、開発が、日本はもちろん、国際社会に対して深刻な脅威をもたらしております。と同時に、これに対して米トランプ政権が軍事力行使も辞さないとの態度を取り、両国間で挑発の連
○参考人(川崎哲君) ありがとうございます。 日本の防衛費が年々、今ちょっとデータございませんけれども、例年伸びてきているということが周辺諸国に対して悪影響、つまり防衛費増強の連鎖をもたらすのではないかということを懸念をしております。 世界の軍事費は、今世紀に入りましてずっとアメリカの対テロ戦争という政策によって右肩上がりで伸びてまいりまして、冷戦末期を超えたわけであります。二〇〇八年から一〇年ぐらいの間、リーマン・ショック等世
○参考人(川崎哲君) トランプ政権のNPRというのは、内容的には核兵器の役割の拡大、また小型核というようなより使いやすい核の追求といったような内容を含んでおりまして、その前のオバマ政権のときの核なき世界という目標を根本から否定するように読めるものであります。これに対して河野外務大臣が高く評価するというふうなメッセージを出したことは、非常に誤解を招く危険があるというふうに思われます。 NPTで既にアメリカは核軍縮を行っていくということ
○参考人(川崎哲君) まさに国際法、国際条約を通じた核軍縮・不拡散の枠組みというもの自体が今おっしゃったようなものになっていくというふうに思います。 確かに、北朝鮮の核の脅威、目の前の脅威に対しては何らかの対応が必要なんですけれども、そこで怖い、大変だということだけ言っていても解決にならないわけでありまして、今日、私、先生方にお考えいただきたいと思いましたのは、この核兵器禁止条約というのが今の危機を何とか解決した後のきちんとした出口
○参考人(川崎哲君) ありがとうございます。 政府が橋渡しをしていきたいというふうにおっしゃっていること、これは非常に貴重なことだというふうに思っております。 橋渡しである以上、やはりこの禁止条約を推進する諸国の主張、それから核保有国の主張というのを双方重視をしてやっていくということが重要であるというふうに思いますけれども、やや残念なのは、この一、二年、政府の姿勢で見られているのは、核保有国側の立場をしっかり代弁するけれども、禁
○参考人(川崎哲君) ありがとうございます。 今回の禁止条約は、核兵器が使われた場合の結末、何が起きるか、その非人道性ということをベースに国際人道法の考え方で作られた条約でありますので、それまでの核軍縮をめぐる、あるいは核軍備管理をめぐる議論の枠組みを大きく変えたわけであります。伝統的には軍事バランスの問題として軍備管理の協定が作られていたわけですけれども、誰の核兵器であろうとも使われたら大変なことになるという非人道性の観点での議論