資源エネルギーに関する調査会
○参考人(有馬純君) 東京大学の有馬でございます。今日は、このような機会をいただきまして、誠にありがとうございます。 私の方からは、カーボンニュートラルに向けた課題ということでお話を申し上げたいと思います。(資料映写) 一言で申し上げますと、カーボンニュートラルというのは進むべき方向であることは間違いないということだと思いますが、我々として、それがやっぱりコストが掛かるということは常に認識をしなきゃいけないということだと思います
日本の国会議事録 全文検索
発言数 37件
初発言日: 2009-06-30 / 最新発言日: 2021-04-21 / 1 ページ目 / 全体 2ページ
発言データをコピーしてAIに貼り付けると思想・価値観・主義主張などの分析ができます
※AIによる分析結果は必ずしも事実とは限りません。正確な判断はご自身でお決めください。
○参考人(有馬純君) 東京大学の有馬でございます。今日は、このような機会をいただきまして、誠にありがとうございます。 私の方からは、カーボンニュートラルに向けた課題ということでお話を申し上げたいと思います。(資料映写) 一言で申し上げますと、カーボンニュートラルというのは進むべき方向であることは間違いないということだと思いますが、我々として、それがやっぱりコストが掛かるということは常に認識をしなきゃいけないということだと思います
○参考人(有馬純君) FITからFIPに移行すると。それによって、一部、そういう再生可能エネルギーの購入価格に卸電力価格の市場メカニズムが働くという意味においては私は前進だと思いますけれども、それでもやっぱり補助であることは変わらないということであって、特に、これから二〇三〇年目標というものを大幅に積み上げるということになってくると、FIPであったとしても補助コストは物すごく膨らむということになると思います。 また、洋上風力を、その
○参考人(有馬純君) ありがとうございました。 今、松下先生からお話がありましたように、やはり適応策というのがやはり非常に重要であって、この温暖化の議論の中で、ややもすると、温室効果ガスを削減するというその緩和策の方にばかり議論が向きがちであり、そっちにいろいろなリソースも振り向けられがちなんですけれども、やはり温暖化の進行に伴う悪影響ということを考えると、適応にももっとリソースを割かなければいけない。かつ、恐らくそれによって防げる
○参考人(有馬純君) ありがとうございます。 原発に頼らないでカーボンニュートラルを達成するということは、技術的には可能だと思います。ただし、それは物すごく高いコストが掛かって、日本経済にとっては私は自爆のシナリオであるというふうに思います。 日本が使える技術というものを特段排除をしないで使えるものは全部使っていくと、先ほどのプレゼンにもありましたように、今ある原発をできるだけ長く使うというのは温暖化対策としては最も費用対効果が
○参考人(有馬純君) 先ほどドイツの事例でお示しをしましたように、やはりドイツにとって鉄鋼産業って極めて重要な産業であって、であるがこそ、産業用電力料金についていろんな減免措置を講じているわけですね。EUワイドで見ても、欧州排出量取引制度の中では、鉄鋼部門については貿易にさらされた部門ということで、相当部分の無償配賦というものを受けています。これは、実質上炭素税の減免と、免除と同じようなことをやっているということであります。 やはり
○参考人(有馬純君) ありがとうございます。 例えばドイツの場合には、産業部門についてはいろいろな減免措置、FITにしても減免措置が講じられていて、家庭部門が再エネの賦課金の相当部分を負担しているということになっているので、電力料金の設計思想を変えるということはあり得ると思います。 ただ、当然ながら、家庭用の電力料金が上がるということになりますと、逆進性があります。ですから、特に貧困家庭にとっては非常に大きな負担になるでしょう。
○参考人(有馬純君) ありがとうございます。 ドイツの場合、福島の原発事故が起きたときに、当時のメルケル政権は、いっときはシュレーダー政権のときに脱原発を決めて、メルケル政権のときにそれを見直しつつあったところを、また福島原発事故に基づいて、を理由に脱原発に踏み切るわけなんですよね。そのときにドイツは何をやったかというと、まさにおっしゃったような熟議というんですか、国民各レベルが参加するような対話型の議論というのを相当長期間にわたっ
○参考人(有馬純君) 山添先生のおっしゃったとおり、日本が、日本がというか、もう企業全体というふうに言っていいと思いますけれども、SDGバッジを付けておられる方が最近非常に増えてきたということであって、それで、やはり単なる経済的な利益だけではなくて、それぞれの企業のやり方でSDGにどう貢献できるかということをその企業の特質を踏まえながらやるという機運は相当生まれてきたんじゃないかなというふうに思います。 ただ、やはり企業としては、企
○参考人(有馬純君) ありがとうございます。 調整力の話については、二〇一五年のエネルギーミックスを作ったときに、コスト等検証委員会においてモデルプラントの発電コストの比較というのをやりましたけれども、その時点では、太陽光にしても風力にしても、今、滝波先生から御指摘があったような調整力あるいは統合コストというものは一切考慮されておりませんでした。だけれども、これから二〇三〇年、四〇年、五〇年ということでカーボンニュートラルに向かうと
○参考人(有馬純君) 滝波先生がおっしゃったように、立地制約の問題というのはこれからだんだん深刻化してくるのではないかと思います。特にメガソーラーについては、比較的容易に開発されやすいところはもう既にある程度開発し尽くしてしまったというところがあって、これからは、条件が悪いところ、あるいは山の斜面と、まさに御指摘があったように土砂崩れで非常に脆弱なところに造るということになると、条件も悪いし安全性上も問題があるということになるんじゃない
○参考人(有馬純君) ありがとうございます。 まず、原発の再稼働ということにつきましては、現在の政府の方針として、安全性の確認された原発を再稼働するという方針が出ております。私は、それはそのまま進めていただきたいというふうに思っております。 他方で、中長期的に脱炭素化を目指すということであるならば、やはり非化石電源である原子力というものをオプションから排除するわけにはいかないというふうに思います。 エネルギー基本計画の中でも
○参考人(有馬純君) それでは、私の方から意見陳述をさせていただきたいと思います。(資料映写) 私自身、政府の一員として気候変動交渉に長く関与してきたということがございまして、この温暖化の問題というのは非常に難しいなということを実感しております。 それで、なぜ温暖化問題が難しいかということですけれども、一つはいろいろな不確実性があると。温室効果ガスが温暖化をもたらしているということは科学的にほぼ確実であるとしても、温室効果ガスの
○参考人(有馬純君) まず、中国、インドにつきましては、彼ら自身がやはり再生可能エネルギーの導入ということを一生懸命やっていると、これは非常にいい材料だと思います。ただ、やはり根っことしての石炭火力のシェアというのは物すごく大きくて、最近増えている増分の部分の一部が再エネで賄われているのは事実ですが、それで全体を判断するのは私は誤っていると思います。 したがいまして、やはりそういった化石燃料をたくさん使っている大排出国の排出量を大幅
○参考人(有馬純君) ありがとうございます。 私も、二六%というのは、まず二六%の達成に最大限の努力をするということが先決だと思います。今、足下の状況を考えると、原発の再稼働というものが順調に進んでいるとはなかなか言い難いという状況の中でそれを上乗せをするということは、どうしても再エネの上乗せという話になっていって、それは間違いなくコスト増につながってくるということなので、まずは二六%をきちんと達成することを見込みが立ったところで、
○参考人(有馬純君) ありがとうございます。 まず、日本で石炭火力の新設計画があるということの背景を考える必要があると思います。 やはり日本のエネルギーミックスを考えるに当たって、温室効果ガスの削減ということと、それから電力コストの抑制ということと、自給率の回復という三つを目標として掲げてエネルギーミックスを作りました。 それで、石炭火力の新設プログラムがある一つの大きな背景というのは、原子力の再稼働の見通しが全然立っていな
○参考人(有馬純君) 海外で日本の原発輸出プロジェクトが次々に頓挫しているというのは、私は個人的には非常に残念だというふうに思っております。私は、日本にとって日本が営々と築いてきた原子力技術というものを維持するということは大事だと思っておりますし、そのために、海外での原発輸出プロジェクトというのは、国内で当面新増設が難しいという中で一つの方法としてあり得るんではないかというふうに思っておりました。 今回、イギリスその他でうまくいって
○参考人(有馬純君) ありがとうございます。 今、矢田先生の方からお話がございましたように、企業がRアンドDに投資をするということは極めて重要であって、政府のRアンドD予算というのもありますが、何といっても民間企業の努力というのが必要になると。そうなった場合に、やはりマクロ経済環境が良好でないと、どうしても、企業の収益が左前になってしまうと、リスクのある革新的な技術の開発よりも今ある技術の改善ということになってしまうということになる
○参考人(有馬純君) ありがとうございます。 現在、再稼働しているものが九基ございまして、それから原子炉の設置変更許可済みのものが六基あって、それからあと新規制基準への適合審査中のものが十二基ございます。二〇から二二%の根拠として大体三十基ぐらいの原発が稼働していることが必要だという試算がございますけれども、今申し上げた数字を合わせると二十七基ぐらいになると。まだ二〇三〇年まで時間がございますので、やはり引き続き再稼働に向けての努力
○参考人(有馬純君) ありがとうございます。 原子力の輸出については、当然相手のある話でありますし、それからあと事業環境の問題もございますので、なかなか大規模プロジェクトであるがゆえに難しいところがございますけれども、やはり海外の発電プロジェクトということでいいますと、これから増えてくる石炭火力をどれだけきれいな石炭火力として使ってもらうかということがあり得ますし、それから中長期的には、CCS、CCUSを使った技術で海外の石炭火力か
○参考人(有馬純君) ありがとうございます。 方向性として、再生可能エネルギーの増大をしていく、そのために分散型電源の役割を増やしていくということについて私も賛成でございます。 あとは、それのためのタイムフレームをどの程度に考えるのかと。やはりエネルギーインフラを置き換えていくということは膨大なコストが掛かると。そのコストというのは、結局のところ電力料金という形で最終消費者が負担をしなければならないということになります。 私