科学技術特別委員会
○参考人(服部学君) 立教大学の服部でございます。 私は立教大学の原子力研究所というところに勤めておりまして、原子力の安全性に関する研究を行っております。つまり、今回のチェルノブイリ事故のようなことが起こらないようにするには一体どうしたらいいのか、そういったことを中心にして研究を続けております。御存じのように、原子力の研究というものは、これは非常に広い分野の総合研究でございます。研究の交流というものが最も必要な分野でございます。その
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発言数 66件
初発言日: 1964-10-01 / 最新発言日: 1986-05-09 / 1 ページ目 / 全体 4ページ
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○参考人(服部学君) 立教大学の服部でございます。 私は立教大学の原子力研究所というところに勤めておりまして、原子力の安全性に関する研究を行っております。つまり、今回のチェルノブイリ事故のようなことが起こらないようにするには一体どうしたらいいのか、そういったことを中心にして研究を続けております。御存じのように、原子力の研究というものは、これは非常に広い分野の総合研究でございます。研究の交流というものが最も必要な分野でございます。その
○参考人(服部学君) 私、先ほど原子力基本法、それから学術会議の原子力平和利用三原則、あるいはそのもとになりました我が国の原子力研究についての原子核物理学者の意見というようなものをもとにして申し上げましたが、これは私自身が原子力の研究分野に携わっているから特に原子力の問題についてお話をしたわけでありますが、これは何も原子力に限ったことではなくて、すべての科学研究あるいは技術の開発についても同じことが当然成り立つものであろうというふうに考
○参考人(服部学君) 先ほど申し上げましたことのあるいは繰り返しになるのかもしれませんけれども、岡部先生の御質問にお答えさせていただきたいと思います。 岡部先生は、防衛庁は国の研究所である、したがって、この法律を待たなくともそういう民間との交流はできるのであるというふうにおっしゃったわけでございますが、現在の国家公務員法の中で自衛隊職員というのは特別公務員ということになっております。これはいわゆる研究公務員とはいささか性格の異なるも
○参考人(服部学君) 先ほどの御質問にございましたのに、大変失礼いたしました。 私たちは、やはりこの研究の国際交流ということは、これは非常に大事なことだと思っております。学問というものはもちろん国際的な交流によって発展するものであります。しかしその辺についても、実は一九六一年の十月に日本学術会議が「科学の国際協力についての見解」という声明を出しておられるわけであります。その中で、科学の国際協力というものはやはり平和への貢献を目的とす
○参考人(服部学君) 必ずしもその点でも十分なものではないと思います。国立試験研究機関相互、あるいは国立大学との交流も組織の枠を超えた非常に広い範囲の研究者の交流を目指したというものではなくて、国と国以外の者に限定している。研究公務員の私企業への派遣であるとか、あるいは国有施設を安く使わせるとか、あるいは委託研究に伴う工業所有権の相手方企業への一部譲渡を定めるというようなことによって一方的に国立試験研究機関の人材、施設、成果を私企業の技
○参考人(服部学君) 大学と産業界とが協力することそのことが悪いのではなくて、そのあり方が問題なんだろうと思います。大学の自治あるいは自主性といったものが損なわれるような形での産学協同というものは、これは現在でも決して望ましいものではないと思います。 一例を申しますならば、私どもの立教大学原子力研究所の原子炉は、これはもう私どもの大学だけではなくて一般の皆さんに利用していただいております。しかしその際に私たちは、原子力基本法あるいは
○参考人(服部学君) 伏見先生には昔いろいろ科学のあり方などについて教えていただいた立場でございますので、きょうは何か伏見先生の口頭試問を受けているような気持ちがいたします。 お言葉を返すようですけれども、法律で決めるべきことと心構えとが交錯しているのではないかというふうに先生おっしゃいましたけれども、まさにその点であって、科学者の良心だけでは非常に難しい。だからこそ、どこからそのお金が出ているのか、あるいは法律的に、どういう法律に
○参考人(服部学君) 防衛庁の研究者がいかに良心的な方であったといたしましても、その研究成果を完全に公開するということは恐らく不可能なことであろうと思います。防衛庁の研究者の心構えだけで解決する問題ではないかと存じます。
○参考人(服部学君) 二点申し上げたいと思います。 一つは、今回のチェルノブイリ原子力発電所の事故、あるいはスペースシャトルの事故、あるいは昨年のジャンボ機の墜落事故、こういった問題というものは、現在のいわゆる巨大技術の開発、それに絡む安全性の問題というものについてもう一度私たちが考え直さなければならない、そういう警鐘を発しているのではないかという気がいたします。私たち決して科学技術そのものを否定するつもりはありませんし、私たちは科
○服部参考人 服部でございます。 私も法律の専門家ではございませんのですが、この基本法が昭和三十年でしたでしょうかつくられましたときに、この基本法というのは大変大事な法律である、教育基本法、原子力基本法と、この基本法という名前がつく法律というのは、普通の法律よりもはるかに重要な法律である、いわば憲法に次ぐものであるというお話を承ったことがございます。そういう意味では私は、この基本法の改正というものは非常に重要な問題であろうかと思いま
○服部参考人 三条委員会か八条委員会かというお話がございましたけれども、それで私が思い出しますのは、昔、原子力委員会をどういうふうな性格のものにするかということで、亡くなられました藤岡由夫先生がいろいろと苦心をされていたときのお話でございます。これは佐々木さんなどもよく御存じだと思いますが、藤岡先生は、新しい原子力というものに取り組んでいくのに、いままでのようなお役所のやり方だけではうまくいかない、それからまた民間のやり方だけでも困る、
○服部参考人 私自身はもう何でも言いたいことをどこへでも出ていってしゃべる人間でございますので、公開の原則で、公開してはならぬといったようなことで縛られた覚えは私自身はございませんけれども、回りでは幾つかの例を見聞きしております。少し古いことになるかと思いますけれども、たとえば日本原子力研究所の国産一号炉という原子炉の燃料棒に欠陥があった問題がかつてございます。国産一号炉と申しますのは、日本で初めて燃料をつくって、それを原子炉に入れて運
○服部参考人 運輸省のおっしゃったことは、大変正直におっしゃったことだと私も思います。ということは、実際にいま実用的な原子力船をつくるという計画というのは、恐らく日本の船会社もメーカーもお持ちになっていないと思いますし、そのことは船だけではなくて、実は原発についても同じことが言えると私は思っております。原発そのものがもうすでに実用段階にあるなどという錯覚がありますと、通産に移すとか移さないとかいうことが問題になってくるわけで、先ほども小
○服部参考人 先ほど申しましたけれども、私は現在の原子力技術というものは決してまだ完成された技術だとは思っておりません。解明しなければならない基本的な問題というのがまだまだたくさん残っているし、特に大型化ということについては非常に大きな問題がある。当然これは安全性を含めましての話になりますけれども、私は、いまある原子炉はすべて研究段階にある原子炉だと理解しております。原子炉をつくっておるところでもそうじゃないのですか。もうこれ以上何の改
○服部参考人 私はそう考えております。少なくとも開発の段階で、たとえば一万キロなら一万キロで十分に運転の経験を積んで、そこで問題が全部出尽くしてその次の段階への発展の見通しというのがつく、そこまでやって初めて実用化ということが出てくるのだろうと思います。いままでの原子力の開発というのは、これはどなたでもおっしゃることだと思いますが、余りにも開発のテンポが急激過ぎて、十分な経験を得ないうちに次の段階、次の段階というスケールアップを続けてき
○服部参考人 原潜寄港の議論がございましたときにも国会で参考人として意見を申し述べたことがございますけれども、原子力船であろうと原子力潜水艦であろうと原子炉を積んでいるということには全く変わりがないわけでありまして、原子力潜水艦は軍艦である、しかもこれが安保条約のもとで入港してくるのに、これに対する立ち入りの検査ができない、安全審査はできないということを当時の原子力委員会はおっしゃったわけであります。安全審査ができないならば、安全である
○服部参考人 先ほど少し言葉が足りなかったかと思うのでございますが、原潜寄港の際に安全審査はできない、したがって、これを安全であるということは判断できないとおっしゃればよかったわけなんですが、その当時原子力委員会が安全であるという判断をなさった。ところが、安全審査をしないで判断をされたわけですから、これは科学的な判断ではないわけでありまして、あくまでもこれは政治的な判断と言わなければならないわけであります。安全性の問題にそういった政治的
○服部参考人 原子炉の安全性といった場合に、問題は、その原子炉をどうやって安全に保つかということではなくて、安全に保たないといけないのは住民の側、国民の側なんです。原子炉の技術の安全性が保証されるようになるまで開発を待てといったような議論がよくございますけれども、私はその議論には賛成いたしません。というのは、原子炉が完全に安全になるなんということはあり得ないことで、これは絶えず潜在的な危険性を持っております。しかも、その原子炉の持ってい
○参考人(服部学君) 簡単にお答え申し上げます。 第一番目、総合点検としていかなる内容のものが必要であるかというふうな御質問であったと思います。実は先週十二日の日に、日本学術会議原子力特別委員会委員長の三宅泰雄先生、長崎造船大学の山川先生、それから科学評論家の村上隆さん、それから私と四人の名前で、この「むつ」問題の具体的解決のための提言というものを発表いたしました。その中にそれに関係することが含まれておりますので、読み上げさせていた
○参考人(服部学君) 少なくとも一・四%の出力であれだけの放射線が漏れたというのは、やはり初歩的なミスと言われてもやむを得ないと思います。