科学技術振興対策特別委員会
○木下参考人 ただいま御指名いただきました日立造船の社長の木下でございます。主として産業界の立場から意見を申し上げることになろうかと存じます。 私は、かねてから世界のエネルギー事情、特に石油供給の量的不足並びにその価格高騰の問題、なかんずく石油資源が、戦略物資ないしは政略物資として国家間の不当な要求押しつけの道具として使用されることに対して深い関心を持っておりましたが、今回、去る四月二十六日から一昨々日、五月十一日まで、ロンドンを初
日本の国会議事録 全文検索
発言数 28件
初発言日: 1980-05-14 / 最新発言日: 1980-05-14 / 1 ページ目 / 全体 2ページ
発言データをコピーしてAIに貼り付けると思想・価値観・主義主張などの分析ができます
※AIによる分析結果は必ずしも事実とは限りません。正確な判断はご自身でお決めください。
○木下参考人 ただいま御指名いただきました日立造船の社長の木下でございます。主として産業界の立場から意見を申し上げることになろうかと存じます。 私は、かねてから世界のエネルギー事情、特に石油供給の量的不足並びにその価格高騰の問題、なかんずく石油資源が、戦略物資ないしは政略物資として国家間の不当な要求押しつけの道具として使用されることに対して深い関心を持っておりましたが、今回、去る四月二十六日から一昨々日、五月十一日まで、ロンドンを初
○木下参考人 原子力船懇談会の報告書の内容を抜粋いたしまして、ほぼその線に沿った冒頭の意見陳述を申し上げたつもりでございまして、私の原稿をお読みになると、ほとんどここからとっておるじゃないかとむしろ逆におしかりを受けるのじゃないかとすら思うのでございますが、この原稿そのものも、私は、この報告書の作成の責任者でございましたので、そうせざるを得なかったかっこうでございます。これから逸脱して意見を述べたりしたことは、石炭に関してちょっと申し上
○木下参考人 ただいまの御質問に私見を申し上げますが、二十一世紀に入るころには実用化時代に入っておるであろうというのが従来の予測でございまして、これは一隻や二隻動いているという状態ではございませんで、ある程度の数が動いている状態を実用化時代と私どもは言っておりますので、したがって、従来の予測から申しましても、やはり一九九〇年代の後半には数隻の船は浮いていないと、二十一世紀には実用化時代に入れないわけでございます。そして、それがさらに繰り
○木下参考人 先ほど申し上げましたように、海運界、造船界が過去四、五年間非常に不況であった、したがって、普通の船の、従来型のディーゼルエンジンあるいはタービンを積んだ船の発注、建造意欲すら喪失されていた時代でございまして、まして新しい開発を必要とする原子力船の建造に対しては、やっぱり目が向きにくかったことは事実でございます。しかし海運界からは、常にいつでもつくれるようにしておいてほしいのだ、したがって、研究開発の段階まではやっておいて、
○木下参考人 よく真の研究開発はどういう体制でやるべきかという議論がございまして、資金から言えば政府の資金でやる方が潤沢である、しかし、それを運営して本当にやる気を起こさせるという点から言うと、やはりその運営は民間的な運営でやった方が非常に成果が上がるということを言われます。これは決してここにいらっしゃる参考人の官の研究所に対して非難を申し上げているわけではないのでございまして、一般論としてどうしても官営、国立の研究機関では、研究の速度
○木下参考人 現に廃炉よりももっと放射能の強い使用済み燃料の処理処分の方法についても、現在検討が進められておりまして、これも非常に溶けないように固めて海洋投棄するとかいろいろな方法があるわけでございます。舶用炉の場合は、発電炉ほどに大きくはございませんけれども、やはり使用済み燃料に比べますと、容積が大きゅうございます。ですから、その処理処分の方法についても、一段の工夫は要るかと存じますけれども、決して私、技術的にはいまお手上げだというよ
○木下参考人 お答え申し上げます。 現在の「むつ」の炉について、その利用価値あるいはどう考えておるかという御質問と考えてよろしゅうございましょうか。——先ほど旧式であるということと、ただ古いのだという二つの御意見がございましたが、私は、型が古いということも、やはり否めないことかと思うのでございます。それと同時に、いまならばこういうものをあらかじめつけておいたろうといったような、現在の知識をもってすれば設計がこういうふうに変わっていた
○木下参考人 船の維持というのは非常にお金のかかることでございまして、しかも原子力船の開発というものは国家事業だと考えますので、一企業だけがこれに責任を持ってみたり、手を出したりすべき性格では現在のところないと判断いたしまして、これは造船業界なり政府の援助のもとに業界で取り組むべき仕事だと思いますので、一企業がこれにちょっかいを出すということは、厳に慎むべきではないかと私は思っております。
○木下参考人 お答えになりますかどうですか、思いついたままに申し上げますが、廃炉の処理と申しますか、廃棄処分につきましては、どういう方法が一番安全を確保しながら一番経済的であるかということの検討が大事なものでございまして、方法があるかないかということが問題になっておるわけじゃございませんで、方法は不可能ではないわけで、したがって、あらかじめこういう設計をしておけばどのくらい安く廃棄処分ができるか、しかし、そういうことを考えずに最初からつ
○木下参考人 これは船でございますので、浮いたものは必ず沈むということはあり得るわけでございますが、私ども、戦争中もよく不沈戦艦というのをやれと言われて、それはできませんという回答をしたことがございます。同じように、原子力船もこれは海難事故等はあり得ることかと存じます。しかし構造上、陸上の炉と異なりまして、横になって沈みましても、あるいは真っ逆さまになって海底に沈みましても、放射性物質は一切船体の外に出ないように、しかも暴走が起こらない
○木下参考人 先ほどの御質問の前段の部分につきましては、私は、ここでお答え申し上げる時間が非常に限られておりますので、技術的にこの程度の確信を私が持っております根拠につきまして、詳細な技術的なバックグラウンドを申し上げることをいたしませんで、結論だけを申し上げたことで、そんな大ざっぱなことでというおしかりを受けたことで、ごもっともかと思うのでございますが、実はこういうことは、私だけではなくて、多くの研究者、技術者がこれまで検討いたしまし
○木下参考人 私は、決してアメリカの一部の技術を悪く言うわけじゃございませんが、アメリカにおけるいまの品質管理技術などに非常に欠陥が生じつつあることは、いろんな例がこれを示していると思うのでございまして、幸いにしてわが国の工業技術は、いまだそういうことの弊害に陥っていないように思うのでございますが、しかし、やはり他山の石としてわれわれは常に新しい——今度の「むつ」の炉心部分その他についても見直しをして、その設計がいいかどうか、それから設
○木下参考人 ただいまおっしゃいました、ことに最後の御議論につきましては、私も、もともとそういう感じがしておりますので、非常に共鳴を感じるところでございます。しかし、新しく炉をつくる際に、やはり「むつ」の経験を少しでもそれに取り入れたい。すでに「むつ」でここまでつくりました経験は、ずいぶん多量なものでございます。非常にたくさんの技術の経験、データを取り入れてしまっておりまして、それが今後新しい炉を研究開発しようとすれば、もうすぐそのまま
○木下参考人 第一の、官学民の研究開発における本当に心からなる協力一致ということにつきましては、これは必ずしも事原子力船の研究開発だけにとどまらず、日本の学術体制全体においてもそういうことは望まれておる。それの一つの例として、原子力船の研究開発においても、そういうことが若干問題になっておるというふうに私は考えておるわけでございまして、たとえば例はどうかと言われますと、これは非常に差しさわりのあることもあろうかと存じますけれども……(関委
○木下参考人 わかりました。「むつ」の炉を船体から切り離してやるというお考えでございますね。——確かにこれは研究者が多数集まって、そういう議論をいたしました中に、私どもの知っている中でも、そういう意見が出たことがございます。しかし、やはり先ほど申し上げたような出入港の経験とか、その他動揺した中で急激なロードの変動をさせた状態とか、いろいろなことから見ますと、やはりできれば現在の「むつ」を完成させて、それでやる方がいいというふうな結論に達
○木下参考人 お答え申し上げます。 私は、今度の「むつ」の改修の当事者ではございませんで、石川島播磨重工と三菱原子力が担当しておる、造船所としては佐世保さんがやっていらっしゃることでございますので、私は、現地に行ったこともございませんので、非常に迂遠なことを申し上げるかも存じませんが、あの図面を拝見して、造船技術者として判断いたしました限りにおきましては、事前に会社側と作業者と両方で十分検討をして、安全を確保しながら最短の手段を選ん
○木下参考人 私、長年研究開発の業務に従事しておりまして、自主技術というものについては一つの考え方を持っておるわけでございますが、必ずしも自主技術というのは一〇〇%すみからすみまで自分で開発した技術だけで純粋に成り立つものとは言えない、それのみが自主技術とは言えないので、設計の思想が自分で考えたものであり、基本的な部分がわが国で、あるいは日本の国民が考えた技術であれば、それをより効率よくするためのいろいろ付属した部分、それらは外国のもの
○木下参考人 舶用炉というものは大体背が高い、どうしても燃料交換するようなものが上についておりますので、かなり背が高くなります。それを覆う遮蔽がかなり大きゅうございます。したがって、これを小さい、比較的小型の船に積みますときには、トップヘビーになりまして、船の安定性に非常に影響をもたらします。大きい船でございますと問題はございません。したがって、原子炉で運航される船は、船のかっこうからあるいは他の部分の重心点の位置からして、載せるべき炉
○木下参考人 いろいろな仮定のお話を伺ったわけでございまして、どういう場合がどうかということで——時間的にやはり余り延びるようだったら、それにかかずらわっていては、本来の目的が達せられなくなるということで、見切り発車というような感じにならざるを得ないのではないか。惜しいけれども、それをやめて、新しい炉の開発をやってしまうということの方が早いのではないかというように私は思っております。
○木下参考人 もし、もう一度「むつ」で、原因は別のことであっても、何かそういう事故に似たようなものが起こったら、これはひとり原子力船の開発のみではなくて、原子力の平和利用すべてに非常に大きな、しかも、それは日本だけではなくて世界の原子力の平和利用に対して非常に大きな迷惑をかけることになると思っております。これは私ども口に出して平生言っていることでございます。したがって、もしできるならば、今後、何月何日までにきっちりやれといったようなしり