「森英樹」の過去の国会発言

発言数 19件

初発言日: 1991-02-16  /  最新発言日: 1999-05-13  /  1 ページ目 / 全体 1ページ

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1999-05-13 参議院

日米防衛協力のための指針に関する特別委員会

○参考人(森英樹君) 既に最初の陳述で申し上げたとおりでございますが、くどいようですけれども、ここは立法機関ですので法をつくるわけですから、法的な吟味にたえるような審議をきちっとしていただきたいということを法律家としては強く要望したいと思います。 きょう申し上げましたように、細かいことのようですが、例えば日米ACSAで地域支援ならぬ後方支援という言葉を使っているということの論理矛盾というのは本当にこのままでいいのかとか、あるいはもっ

1999-05-13 参議院

日米防衛協力のための指針に関する特別委員会

○参考人(森英樹君) 名古屋大学の森でございます。 私は、法律学、とりわけ憲法学を専門にする研究者としまして、本委員会で審議中の指針関連法案について、国民的な不安にも留意しつつ、専ら法的な観点から意見を申し述べます。 本件につきましては、国際政治とか外交とかあるいは安全保障など、さまざまな観点からの議論が可能でありますが、何よりも国会が行う立法でございますので、最高法規たる憲法に違反しないか、あるいは手続、内容の両面で立憲主義、

1999-05-13 参議院

日米防衛協力のための指針に関する特別委員会

○参考人(森英樹君) 立法の府である参議院の諸議員を前に大学での憲法の講義をレクチャーするというのも何か釈迦に説法のような気がいたしますが、こういうことが申し上げられるかと思います。 日本国憲法第九条の規範構造は、簡単に言いますと、第一項が目的規定、第二項が手段規定でありますが、その第一項では国際紛争を戦争とか武力行使または武力による威嚇という方法で解決しないということを定めており、また第二項はその手段としてそのような目的のために一

1999-05-13 参議院

日米防衛協力のための指針に関する特別委員会

○参考人(森英樹君) 世耕委員の御質問は、日米安保条約に基づく仕方に対する評価を伺いたいということかと思います。 委員御発言のとおり、自力で守るか、他国と組んで守るかというチョイスがあるというふうに問題を立てる立て方が委員の立て方ですが、それは言うまでもなく、軍事的に自力で守るか、軍事的に他国と組んで守るかというふうに問題を立てておられるようです。 憲法の規範的な命題は、軍事的に国際紛争解決にコミットすることをしないということを

1999-05-13 参議院

日米防衛協力のための指針に関する特別委員会

○参考人(森英樹君) 私は専門が法律学なものですから、御質問の方面について必ずしも明るいわけではありませんが、アメリカによる中国政策も、それから先ほど来御議論のあったNATOの対応につきましても、基本的には、国際的な、規範的な枠組みを離れたところで、パワーポリティックスで動いているということが一つ重要な問題として指摘されなければならないかと思います。 したがいまして、規範的な枠組みを離れたところで、アメリカが東アジア戦略の一環として

1999-05-13 参議院

日米防衛協力のための指針に関する特別委員会

○参考人(森英樹君) 時間がありませんので一言だけ。 陳述でも申し上げましたように、効果的運用という文言は政策文書用の言葉ではあっても法的な、つまりどういう規範命題があるのかといったことを指し示すには非常にあいまいで不確定的な概念でありまして、したがって、ここをチャンネルに安保条約の枠組みさえも超えることが効果的運用の結果だというふうに説明されるキーワードになる可能性を十分に秘めているという点で、かねてからガイドライン関連法案は日米

1999-05-13 参議院

日米防衛協力のための指針に関する特別委員会

○参考人(森英樹君) 歴史的なことを質問されているようですが、時間も全くありませんので。 私が申し上げたいことは、憲法の理念は、いわば理念として棚上げするのではなく、それに向けての不断の努力を積み重ねるための規範として今なお有効であるし、その点は、コソボ情勢一つとってみましても、要するに軍事力では物事の本質的解決は何もできないということはますますはっきりしてきているので、軍事力によらない何らかの解決の道を国政レベルでも、あるいは民間

1999-05-13 参議院

日米防衛協力のための指針に関する特別委員会

○参考人(森英樹君) 話の入り口にありました安保条約の六条に関してですが、六条は御承知のように米軍が基地を使用することを許されるという規定しかございません。その意味ではそれが基点になっていますが、それを超えて、基地の貸与、使用を認める以上に後方地域支援等々を行うことが許されるというふうに安保条約を変えるに等しいのが今回の法案だ、こういうことになるわけですが、そういう規範的な枠組みを超えるようなことが安保条約六条を基点にしながら今回の事態

1999-05-13 参議院

日米防衛協力のための指針に関する特別委員会

○参考人(森英樹君) 大変重要な御指摘なんですが、私の理解、ないしは憲法学の一般の理解と言ってもいいかと思いますけれども、近代憲法というのは単純に言えば基本的人権とそれを守るための統治機構をどう編成するのかという二元構造になっております。 公権力の編成の仕方というのは統治機構論と一般に言われるわけですが、実は近代憲法のいわば魂、精神の部分としては、基本的人権に当たる部分は、これは日本国憲法も「国民の不断の努力によつて、これを保持」す

1999-05-13 参議院

日米防衛協力のための指針に関する特別委員会

○参考人(森英樹君) 各種の世論調査等々は、極めて単純明快な質問で質問され、かつそれぞれの雰囲気、背景になったそのときに社会的に注目される事件等々に対する直観的反応みたいなもので出てまいりますので、国民の反応は今のところ、正確に言えば、法案の中身がわかった上で議論している、あるいは意識を形成しているというふうには言えないのではないか。 これは、各種の世論調査の中で、法案の中身がわかっているかどうかという質問に対しては、ほとんどわから

1991-11-22 衆議院

国際平和協力等に関する特別委員会公聴会

○森公述人 名古屋大学の森でございます。 先ほど山内公述人の方から憲法論の立場からする的確かっ詳細な指摘がございましたので、私の公述はそれとなるべく重ならないことを留意しながら、私なりの同じような批判点をこの法案について述べてみたいと思います。 間もなく太平洋戦争開始五十周年を迎えます。そうした歴史の節目のときに、日本の軍事力を再度海外に出動させる法案の成否が問題になるということ自体、大変憂慮すべきものがあります。 言うまで

1991-11-22 衆議院

国際平和協力等に関する特別委員会公聴会

○森公述人 お答えいたします。 山内公述人も述べられましたように、「武器の使用」と「武力の行使」というのを今議論されているような形で観念的、概念的に区別するというようなことは、法的にも国際的にも通用しないと思われます。 私、今回の議論がこの点に集中してくるに及んで、国際法関係及び国際的な国連関係文書も含めてそういう使い分けが単語上どのように、あるのかないのかも含めて調べてみたのですが、御指摘のとおりユース・オブ・アームドフォース

1991-02-16 衆議院

予算委員会公聴会

○森公述人 お答えいたします。 私があえてイギリスの例を引きましたのは、申し述べましたように、日本の憲法の統治機構の構造の原理が、国会を国権の最高機関にしており、同時に唯一の立法機関にしているという議会中心主義であるということ、そのことを原理的に、歴史的にずっと積み重ねてきたのがむしろイギリスであって、イギリスは、御存じのように議会主権という言葉が通用しておりますように、その意味では権力分離をとらずに議会中心主義を日本よりははるかに

1991-02-16 衆議院

予算委員会公聴会

○森公述人 名古屋大学法学部で憲法を担当しております森と申します。 私は、専門の憲法学の立場から、今、国会の焦点になっております憲法問題、とりわけ自衛隊法百条の五に基づく特例政令によって自衛隊機を中東地域に派遣するという問題と、いわゆる多国籍軍への財政支援、この二つの問題について私の意見を若干述べさせていただきます。 本論に入ります前に若干申し述べたいことがあります。 その第一は、立憲主義、法治主義の原則からしまして、公権力

1991-02-16 衆議院

予算委員会公聴会

○森公述人 お答えいたします。 たくさんの問題を出されたので、的確に全部お答えするにはかなり時間がかかろうかと思いますので、ポイントだけをお答えさせていただきます。 今回の湾岸戦争が国連決議に基づいてなされている多国籍軍の行動である、こういう御理解でありますが、私が申し述べましたことは、国連決議に基づいているかどうかという点についての問題ではなくて、法的な主体の問題として、今戦っている多国籍軍というのは、国際法主体としてはあくま

1991-02-16 衆議院

予算委員会公聴会

○森公述人 お答えいたします。 私の述べました中でも既に触れたことでもありますが、今の岸本先生のお話をやや法学部的に言い直しますと、刑法に用法上の凶器というのと性質上の凶器という概念が、法学部で勉強された方は御存じのように基礎的な知識としてございまして、先ほどの例ですと、例えば出刃包丁というのは用法上の凶器だけれども、殺人用のジャックナイフというのですか、ジャックナイフがどうかは知りませんが、要するに人を殺すための、殺傷のための道具

1991-02-16 衆議院

予算委員会公聴会

○森公述人 大変難しい質問でございまして、私が例に引きましたイギリスの例というのも、それぞれの実定法、各委任命令を認めているそれぞれの法におきまして、それぞれの法ごとに議会による統制の筋道を、例えば我が国でいいますと災害対策基本法の百九条の四項にございますようなものを設けているということが一つの法的な根拠になっております。 ただ、私が申し上げましたのは、したがいまして、原理的に議会制民主主義と議院内閣制をとっている我が憲法構造におい

1991-02-16 衆議院

予算委員会公聴会

○森公述人 お答えいたします。 私は憲法学者でありますので、国の政策選択の適否といいますか、そのことについて政治的に論評する立場に専門上ありませんので、お答えが適切かどうかわかりませんが、憲法が指し示す規範理念は何かということの観点でお答えさせていただくならば、お読み上げいただきましたように、「いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならない」という政治道徳の法則を普遍的なものとして憲法が認め、であるがゆえに憲法第九

1991-02-16 衆議院

予算委員会公聴会

○森公述人 これまた政策選択の問題ですので、私がお答えする専門領域ではないかもしれませんが、憲法論だけでいいますと、そして今の具体的な状況に照らし合わしてお答えさせていただくとするならば、今読み上げていただいたような事態の侵害がクウェートにおいて悲惨な形で起こっているというのは紛れもない事実でございます。それに対して日本が憲法の立場から何ができるのかということになりますと、もう繰り返しになりますが、憲法の平和主義を前提にする限り、我が国

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