予算委員会公聴会
○猪木公述人 時間も限られておりますので、主として安全保障関係の予算について私の意見を申し述べます。 御承知のとおり、安全保障は主として外務省と防衛庁、ほかの省庁も関係いたしますけれども、主として外交と防衛ということになりますので、まず最初に外交予算についてちょっと申し上げます。 本年度の外務省予算、外交予算は約三千三百億円でございまして、予算の総額に対する割合は大変少ないのであります。去年に比べますとそれでも一〇%以上の増加に
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発言数 44件
初発言日: 1960-05-14 / 最新発言日: 1982-02-12 / 1 ページ目 / 全体 3ページ
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○猪木公述人 時間も限られておりますので、主として安全保障関係の予算について私の意見を申し述べます。 御承知のとおり、安全保障は主として外務省と防衛庁、ほかの省庁も関係いたしますけれども、主として外交と防衛ということになりますので、まず最初に外交予算についてちょっと申し上げます。 本年度の外務省予算、外交予算は約三千三百億円でございまして、予算の総額に対する割合は大変少ないのであります。去年に比べますとそれでも一〇%以上の増加に
○猪木公述人 ただいまの御質問のうちの第一点、世論の点でございますが、これは私、新聞を注意して読んでいるつもりでございますけれども、たとえばアフガニスタン事件の起こった直後あたりには、同じ朝日新聞の世論調査で、防衛力をもっと強化しなければいかぬという意見がかなり大幅にふえたように記憶しております。現状でいいというのとそれを合わせますと、圧倒的な数で、防衛力を減らせとかあるいは廃止せよという意見はほとんどもう数うるに足らぬほど少なくなった
○猪木公述人 それでは、四点について、委員長の御指示どおり、努めて簡潔にお答えしたいと思います。 まず第一点でございますが、国民の納得をどうして得るかという問題、これは先ほどの横路議員の御質問にもちょっと関連すると思うのですけれども、これは予算委員会なんかの場を通じて、やっぱり特に政府が国民を説得するという積極的な姿勢をとることが第一だと私は思います。特に国民の中には、残念ながら防衛と外交とは何か代替性があるように思っている向きがあ
○猪木公述人 ただいま私に対する御質問がございまして、御質問の趣旨は大体私も同感の点が多いのでございますが、一番最後のところで、国際的にどういう評価を受けておるか、その点について私の意見を求められましたので、それに対してお答えしたいと思います。 御承知のとおり、昨年度の予算は、西側の同盟諸国、特にアメリカ合衆国が、これは同盟国ですが、他の西側諸国は間接の同盟国と言っていいと思うのですが、大変評判が悪うございまして、私の主宰しておりま
○猪木公述人 ただいまの点は、一%というのは、ちょうど昭和五十一年の国際緊張の緩和と申しますか、デタントのそれこそ最中に決められた一応のめどでございまして、閣議決定、国防会議決定となっておりますけれども、これは理論的には全く根拠がないものでございまして、軍国主義日本の苦い経験がございますので、だれしも防衛費の増強には歯どめが必要だということは考えておりますから、それの一応の目安として、諸外国と比べて幾分控え目にするというような、そういう
○猪木公述人 私どもの財団法人平和・安全保障研究所は、いまから三年と三カ月前になりますか、一九七八年十月の中ごろに創設されました。 これは、そういうものが必要であるということは前から考えておったのですけれども、政府から補助金等をいただいたりあるいは出資していただいたりして半官半民の研究所にいたしますと、自由な研究ができないし、また、自由な研究をやるとそれがまたいろいろ波紋を巻き起こして官庁筋に迷惑をかけることもあり得る。そこで、全く
○猪木公述人 これは大変むずかしい問題でございまして、世界じゅうの専門家がいろいろ議論をして、なかなか結論が得られない問題でございます。 軍事的脅威が存在することは、これはもうだれも疑わないのでございまして、それが最近とみに顕著に増大しておるかどうかという点に関して意見も分かれております。さらにいま御指摘のように、経済的な困難、これは大変なもので、ソ連自身の困難もさることながら、ソ連圏の衛星諸国における困難は、ポーランドの事態が明ら
○猪木公述人 ただいまの問題でございますが、アメリカに関しましては、アメリカはソ連をアドバーサリーとしており、ソ連もアメリカをアドバーサリーとしておりますから、アメリカがただ一方的に軍拡、軍拡ということをやっておったのでは、いま御指摘のような不安が出てくるわけです。ソ連という国は、戦争中は黒パンと塩しか配給しなかった国です。そういう国ですから、もうそうなれば、それこそ黒パンと塩だけでもがんばるというようなことで、軍拡競争が極端にエスカレ
○猪木参考人 ただいまの委員長のお話によりまして、現在の国際政治といいますか、国際情勢といいますか、それを私はどう見ておるかということをまず申し上げまして、それに関連して、わが国の安全保障はどうあるべきか、現状についてどういう点を再考し検討する必要があるかということについてお話ししたいと思います。 まず第一番でございますけれども、私は、昨年十二月の例のアフガニスタン事件が起こりました後の国際情勢は確かに緊迫した感がございましたけれど
○猪木参考人 ただいまの御質問でございますけれども、先ほど私がちょっと述べましたように、国際情勢の変化は予測不可能な要因が非常に多うございまして、私も、第三次世界戦争の公算は少ないと申しましたけれども、決してないとは言わなかったつもりでございます。 イラン・イラク戦争に関しましてはいろんな人に、英米人はもとより、ドイツ人それからソ連人あるいは東ドイツの人にも「イラン・イラク戦争を予測したか」ということを私は聞きました。大変おもしろい
○猪木参考人 基本的には玉沢委員と私とはそう意見は違わぬと思います。 私は、ソ連は大変危険な国である。これは私の個人の意見じゃなくて、二年前に出ました国際戦略研究所のテーマが「ソ連は世界の平和システムの中に組み入れられるか」ということを主題にしてやりましたのですけれども、結論としては「それはなかなかむずかしい、八〇年代を通じてソ連はインターナショナルシステムの中になかなかうまく入らない」という結論になりましたので、これは恐らくその方
○猪木参考人 私は、とにかく現在の自衛隊法をよく守って、その百三条以降の諸条項に定められた政令をまず一日も早く制定することが先決問題であると考えております。しかし、それだけでは足らないと思います。やはり自衛隊法を改正して、そして有事即応態勢に応じ得るようなそういう状況に持っていかないと、日本の自衛隊というものは、たとえ国民から非常な温かい支援を受けておりましても、法的な面で非常に制約されて、十分にその使命を果たし得ないという状況が起こり
○猪木参考人 玉沢委員にお答えした中で、三十秒間で結構ですから補足させていただきます。 私、ちょっと失念いたしまして、土着の要因の中に、近代化ということ、つまり言葉をかえて言いますと工業化、都市化、世俗化、そういうものがこれからますます行われる。そうすると、それに対する反動として、ホメイニ革命のような非近代化革命が起こる。これは韓国の事態なんかもややそれに共通な点があると思うのですけれども、高度経済成長がもたらす不安定、そういうもの
○猪木参考人 玉沢委員の御質問について、ごく簡単に私から申し上げたいと思います。 一党独裁国家、これは形の上で一党じゃないところもございますけれども、実質的に一党独裁国家の場合には、御指摘のとおり抑制力は弱いと思います。もちろん、そうじゃない民主制国家の場合にも、集団ヒステリーが起こる可能性がないとは言えませんから、人間でございますから、人間というのはすべて努力すれば誤りを犯すので、しかし相対的に見ると、民主主義国家の方は抑制力が働
○猪木参考人 私は、ソ連の軍事能力はわが国では過大評価されていると思います。一週間に一冊のような割合で「ソ連軍、日本に上陸す」とか、あるいは「一発も撃たないで日本軍が、自衛隊が降伏する」といったような、非常に戦闘的な書物が出ておりまして、私はこれはソ連のKGBの謀略ではなかろうかと思うほどであります。 ミンスクのごときも「空母」と訳したのが間違いなんで、あれはダーダネルス海峡を通るための名前ということでなくて、機能的に見て空母じゃご
○猪木参考人 それでは私から先に申し上げます。 私は、日本独自の立場から日米安全保障体制というものを選択した、このように考えております。特に現状においては、もし日本が日米安全保障体制をやめるというようなことになりますと、周りの国は皆腰を抜かすだろうと思うのです。日本という国はエレクトロニクス、半導体、コンピューター、大変な力を持っていますし、人口も一億二千万人近くあるし、GNPはソ連を追い抜いて世界第二位である。その国がアメリカとの
○猪木参考人 お答えいたしましょう。 それは、永遠の愛を誓った新郎新婦が、数年前に私はきわめて盛大な結婚式に出ましたが、二カ月ほどして、そのときに一緒に出た人に「あの二人はどうしたか」と言ったら、「もう別れたよ」と言われて、びっくりしたことがあるのですけれども、人間の間でもそうなんですから、いわんや国家間の場合に、日本がどこかの国に襲われた場合にアメリカが一〇〇%確実に助けに来るという保証はどこにもございません。そんなものを期待した
○猪木参考人 ただいまの市川理事の御質問でございますが、私は、動機においては防衛的、結果においては侵略的もしくは膨張的と考えております。 問題は、ソ連が、こんなことを申し上げるとあれですけれども、簡潔に申し上げると、マルクスが言っておるとおりに行動しておればああいうことはしないはずです。なぜかと言えば、生産力が生産関係の中でもう伸び得ないほど伸びた場合に、資本主義から社会主義へ移るということをマルクスは言っておるわけです。ところが、
○猪木参考人 ただいまの議論で、私は過剰反応とは思わないのです。それまでカーターさんはいささかソ連を甘く見過ぎていたところがある。カーターさんという人は非常に信心深い人ですから、多少そういうふうな外観を呈した面もあるかもしれませんけれども、今度の場合はアメリカのみならず、イスラム諸国の会議でも満場一致でソ連を非難、弾劾しておりますし、それまでは国際政治ではアメリカが言うなれば公敵ナンバーワンのように扱われておったのが、あの事件を契機にし
○猪木参考人 はい、わかりました。 デタントに関する解釈が米ソで全く違っておりましたですね、その辺に問題があったと私は思うのです。だから、私はデタントという言葉は使わないで、むしろ平和共存と言った方がいいと思います。体制間の、国家の、超大国の平和共存と言った方がいいのじゃないか。なぜかといいますと、デタントと言いますと本当に緊張が緩和してだらっとするような気がするのですね。ところが、ソ連の方ではその間に階級闘争、体制間の闘争はやむこ