北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会
○重村参考人 委員長並びに委員の皆様、本日は、北朝鮮に関する拉致特別委員会で意見を述べる機会を与えられましたことを感謝しております。短い時間でありますけれども、拉致問題解決のために、委員の皆様の参考になるお話ができればと考えております。 さて、最近の北朝鮮をめぐる情勢は大きく変化しました。その変化をもたらしたのは、韓国での李明博大統領の当選です。それに、北朝鮮の国内事情の悪化です。 李明博政権の誕生で、韓国と北朝鮮の関係は緊張し
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発言数 50件
初発言日: 1997-10-29 / 最新発言日: 2008-04-10 / 1 ページ目 / 全体 3ページ
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○重村参考人 委員長並びに委員の皆様、本日は、北朝鮮に関する拉致特別委員会で意見を述べる機会を与えられましたことを感謝しております。短い時間でありますけれども、拉致問題解決のために、委員の皆様の参考になるお話ができればと考えております。 さて、最近の北朝鮮をめぐる情勢は大きく変化しました。その変化をもたらしたのは、韓国での李明博大統領の当選です。それに、北朝鮮の国内事情の悪化です。 李明博政権の誕生で、韓国と北朝鮮の関係は緊張し
○重村参考人 テロ支援国家指定解除についてはかなり難しいと言った方がいいだろうと思いますね。 その理由は、ヒル国務次官補はかなり早い段階で解除したいというふうに思っていた、ライス国務長官も思っていたんですが、ブッシュ大統領が、安倍総理、福田総理との会見で、自分が最終的に決める、これは自分が日本と協議して決めるというふうに言っているものですから、決して簡単ではない。仰せのとおりだろうと思います。 それからもう一つ、なぜ北朝鮮はテロ
○重村参考人 テロ支援国家指定解除の問題は拉致問題と密接に関連していると言うべきだろうと思いますね。 これは、ブッシュ大統領は、テロ支援国家指定解除と拉致の問題は非常に密接だということはよく理解している。なぜ理解しているかというと、テロ支援国家指定を解除すると日米同盟が非常に危機に瀕しかねないという現実を理解しているからですね。なぜ日米同盟が危機に瀕するかというと、同盟というのは二つの要素がないと成り立たない。一つは共通の敵と、共通
○重村参考人 拉致問題の解決にまず一番重要なのは、金正日総書記に直接話をしないとこれは解決しないという問題。金正日総書記に直接話をできる人はだれかといえば、各国の首脳ですね。韓国の大統領、中国の胡錦濤主席あるいはプーチン、ロシアの大統領、さらにはアメリカの大統領。そういう首脳に直接、金正日総書記に手紙を出すなり、あるいは会ったときに直接きちんと話してくれと。中国は、もともと日本の拉致問題には協力するつもりだったんですが、靖国の問題が出た
○重村参考人 二つだけ、間違わないでいただきたいと思います。 今、六カ国協議が急進展して問題が解決するような御指摘がありました。六カ国協議は急進展して問題が解決する状況には今はないということを私は申し上げているんですね。ヒル国務次官補と金桂冠さん、二人が会って、あたかも進展しているように見せているのが現状でして、自分たちの責任を回避するために進展しようと、それから、先ほど御説明したように、南北関係がうまくいかないので米朝で何とかでき
○重村参考人 金正日体制自身が混乱しているとか不安定になっているという事実はないんですね。 問題は、一番の関心は、ここ数年、かつての金正日総書記のような偉大な決断ができていない。かつてオルブライト国務長官を平壌に呼んだり、あるいはナンバーツーの趙明録国防委員会第一副委員長をワシントンに派遣したり、あるいは六カ国協議に応ずるという方針を転換したり、そういう大きな決断がここ数年全く見られない。果たして金正日総書記が機能しているのかどうか
○重村参考人 一言で申しますと、一九九五年以降、北朝鮮はいろいろなスローガンを掲げてきたんですが、一度も成功したものはないというのが現実ですね。 強盛大国も先軍政治も掲げてずっとやってきたんですが、次のスローガンがない。強盛大国もうまくいかなかった、先軍政治をやってみたんだけれども、経済はどうもうまくいかない。もちろん統制はとれているんですが、しかし、どうもうまくいかない、次のスローガンを考えなきゃいけない。というところで、なかなか
○重村参考人 拉致問題について北朝鮮の立場から御説明しますと、北朝鮮の立場からすれば、日本は一度として北朝鮮に拉致被害者を返せと公式に言ったことがないというのが北朝鮮の立場ですね。 これはどういうことかといいますと、北朝鮮は、御存じのように、これまで何回も工作員を日本に送って主権侵害をしてきたんですが、そのたびに、日本政府は一度として主権侵害だと言ったことはない、工作員を送るなと言ったことがないんです。しかも、麻薬の密輸をやめろと言
○重村参考人 外交について言えば、外交というのは双方向のものなんです。実は、今我々が論議している北朝鮮をどうすべきかという問題のときに、平壌はどうなっているんだということをだれも確認しない。福田政権とは対話しないと言っているって、だれが言っているのか、だれが決めたのか、確認していない。平壌の情報なしにみんな勝手なことを言っている。やはりこれが日本の外交を危うくしている一番の問題ですね。 平壌の今の状況はどうだといえば、日本と対日交渉
○重村参考人 制裁の問題については、日本はこれまで北朝鮮に対して国家の意思をはっきりしてこなかったということをよく考えていただきたい。拉致がされていてもだれも文句を言わなかった、工作員が来てもだれも文句を言わなかった、国家の意思を表明しなかった。経済制裁は、日本が、拉致問題解決しないと許さない、日本の国民を救出するんだという国家の意思を初めて示したことになるんですね。そういう意味では非常に重要なことだと思うんです。 ただし、最初にお
○公述人(重村智計君) 私は新聞記者やっていてメディアにいたんですけれども、新聞記者って大体外交を全然知らないんですよね。国際政治のいろんな交渉の舞台で取材した人というのは極めて少ないもんですからね。で、時々良からぬ政治家がいて、日本外交行き詰まりだなんてこう耳打ちして書かせて自分の出番をつくろうとする人たちがいるもんですから、それにだまされるというのはよくあるんですね。 行き詰まっているのはやっぱり北朝鮮だというのがよく分かってな
○公述人(重村智計君) どうも、重村でございます。本日は、どうもお招きいただきましてありがとうございます。 私は、北朝鮮の立場から見た場合、今の国際関係というのはどういうふうに映るのかということを中心に御説明しようかと思うんですが、時間がありませんので用意したものを少し読ませていただくんですが。 外交と安全保障に関しては、相手がどのような状態にあるのかということについての正確な情報収集と分析が欠かせない。日本での朝鮮情勢とその分
○公述人(重村智計君) 岡田委員指摘の問題、三つの点から考えると分かりやすいかと思います。拉致問題と核、ミサイル問題と日米同盟という視点ですね。 拉致問題については、北朝鮮がやはり拉致問題が解決しない限り日朝国交正常化はできないんだというはっきりした理解を持つことが一番重要で、これまで岡田委員が訪朝した際にもいろいろあったろうかと思うんですが、日本の政治家の中で、拉致は適当にしても国交正常化はできるという期待を抱かせた人たちが我々か
○公述人(重村智計君) 平壌宣言の問題点は、もちろん小泉総理が北朝鮮に拉致を認めさせて五人を取り返したということは評価できるんですが、しかし平壌宣言の一番の問題は、拉致問題が主権侵害だと言わなかったことなんです。拉致は主権侵害ですからね。国際法上、主権侵害は原状回復が原則。原状回復は、拉致された人たちを元に戻すというのが原状回復で、これを交渉の場で言わなかったというのは一番の欠点で、これがないためにその後の拉致の交渉がうまくいっていない
○公述人(重村智計君) まあ長い将来、長い将来でいけば、北朝鮮が崩壊するのは間違いない。歴史の中で社会主義諸国、社会主義国が生き残るわけがないですし、独裁国家が生き残るわけがないんですね。これは歴史の一つの経験ですから、いずれ崩壊するのは間違いない。 その時期が十年なのか二十年なのかということなんですが、短期的に今の北朝鮮の状況を御説明しますと、まあどうも北朝鮮は集団指導体制に入ったんではないかという指摘がなされている。これは、日朝
○公述人(重村智計君) 簡単に一言だけ言えば、日米安保体制を生かすことが一番で、北朝鮮に対して、ノドンミサイルもし撃ってくれば、アメリカが日米同盟でもう数百発の巡航ミサイル発射するということをはっきり言えば、それでもうできないわけですからね。実際に撃たせないということに関していえば、日米同盟を機能させるということが一番重要だと思います。
○公述人(重村智計君) 唯一の方法は、金正日総書記と直談判するしかない。いかに下の人とやったって、こんなの上に伝わりませんからね。ですから、それは金正日総書記と直談判するか、あるいは金正日総書記に直接言える人と交渉するか、この二つしかない。さらには、金正日総書記に会う中国の指導者、ロシアの指導者にはっきり言ってもらう、あるいは交渉してもらう。そこが解決しないとだれも決断できないので。 金正日総書記は、二回にわたる小泉総理との会談の後
○公述人(重村智計君) 今、白委員おっしゃったように、米との交渉の行方はこれはもう不透明である。非常に難しいのはもうそのとおりですよね。取りあえずの核戦争の封印までは行くでしょうけれども、その後は、核査察になると北朝鮮はこれまで一切受け入れていませんので、核査察を受け入れなければ核問題の解決にはならないんですよね。 ですから、結局は相当時間の掛かる厳しい交渉になる。あるいは途中で挫折するかもしれない。ただ、アメリカは今、ブッシュ政権
○公述人(重村智計君) ロシアは、中国とは国際的な政策を分けていて、アジアについて発言権は残すけれども、アジアの基本的な政策は中国を尊重するという、その代わり、中東なりヨーロッパの政策については中国に協力してくれと、イランについてもロシアにやらせてくれと、こういうことで、作戦でやっている。 それと、ロシアとしては、金は一銭も出す気はありませんけれども、いずれ六か国協議が合意した場合にその利益はもらいたい。例えば、シベリア鉄道と南北の
○公述人(重村智計君) 今御指摘のあったように、テロ支援国家指定が早期に解除される可能性は非常にあるんですね。なぜあるかというと、アメリカが北朝鮮をテロ支援国家に指定した理由はただ一つなんです。日本から逃げた日本赤軍の人たちをかくまっているということなんです。ほかの理由はないんですよ。一時、一時中東のテロ組織を支援したということを書いたことあるんですが、次からなくなった。それから、日本の拉致問題をテロ支援国家指定の理由には挙げていないん