伊藤恭一の発言 (運輸及び交通委員会)

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○伊藤恭一君 岐阜市を起點といたしまして富山に通じております高山線の中間にある下呂驛から、中央線の坂下驛を通じまして長野縣の飯田驛に通ずるところの道路は、裏日本、北陸方面と東海地方、静岡方面とを結ぶところの最短距離の路線でありまして、中部地方の最も重要なる道路の一つと信ずるものでありますが、從來トラック、バス等の運轉状況はきわめて振わない。特に最近は運轉車輛が非常に少くなりまして、沿道隣接町村間においての物質の交流竝びに供出物資の輸送等に關しましても、事缺くことが非常に多くなつたのであります。ここにおいて沿道一市十七箇所町村にわたるところの各町村民の間に、省營トラックの運轉開始を要望する聲が非常に高まつてまいりまして、各關係町村相はかつてここに請願をする次第であります。なお飯田市におきましては御承知のごとく本年四月の大火災によりまして、全市のほとんど八割程度を失つておりまして、その復興資材の必要を痛切に迫られておる現状であります。一方沿道各町村におきましては、木材、薪炭等あらゆる生産物質の滯貨は非常におびただしい量に上つております。この際下呂から坂下驛を通じて飯田間の約百七キロの全線に省營トラツクの運轉が開始せられましたならば、この沿道の關係區域の愛くる恩恵は實に大なるものがあるとともに東海、北陸の物資交流はますます活發となり、山林資源の開發などにより新生日本の建設に寄與するところが非常に多いということを確信するものであります。從つてトラツクをまず第一に開通さしていただきまして——もちろんこの關係町村はトラツク、バス兩方を切望しておりまするけれども、まず第一段階といたしましては、トラツク運轉を速やかに實施していただきますように格段の御配慮を煩わしたいという沿道民衆の熱意を代表しまして、關係の一市十七箇町村の代表者が先だつても請願にわざわざ參つたのであります。どうぞ委員の皆様におかれましては、その邊を御了解いただきまして、御採擇いただきますように切に懇願をいたす次第であります。

発言情報

speech_id: 100103889X04019471203_024

発言者: 伊藤恭一

speaker_id: 8474

日付: 1947-12-03

院: 衆議院

会議名: 運輸及び交通委員会