井谷正吉の発言 (運輸及び交通委員会)
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○井谷委員 説明いたします。日程第二一二の請願の要旨は、信越線確氷の難關は十五分の一の勾配で、現在の交通運輸の頻繁には適しない。殊に隧道の腐朽はなはだしく、危險な状態にある。しかるに長野縣の中込驛から内山峠を經て高崎驛に通ずる線は、沿線一帶に豐富な林、鑛資源を有し、繭の産出も多い。またハイキングの好適地でもあり、長野縣南佐久郡と群馬縣との唯一の捷路となつているのであります。ついては確氷に集まる貨客を緩和させるとともに、沿線の物資輸送に使するため、中込、高崎間に鐵道を敷設されたいというのであります。
次の日程第二一三の請願の要旨は、北海道釧路港を起點として阿寒湖畔を經て北見相生に至る鐵道の敷設は、當地方經濟の開發と過剩人口對策かつ貿易再開による農林資源の輸送、竝びに海外よりの受入れ等に關して重要であり、また沿線町村は現在交通の便なく豐富な資源も地元の消費の域を出ず、文化、厚生上の施設も實施できなく、生産意欲を減退し、移民はもちろん住民の定著をも困難に陥れているのであります。ついては速やかに本線を敷設されたいというのであります。
次に日程第二一五の請願の要旨は、福井縣今立郡中河村下河端は、北陸線鯖江驛と大土呂驛の中間に位し、昭和十年にガソリンカー停車場設置方を請願したが、時局のため中止となり今日に至つたのであります。しかるに最近神明村が町制を實施されるに及んで、交通運輸上特に重要性を加えたのであります。ついては附近五箇町村の開發のため現在保線詰所のある地に停車場を設置されたいというのであります。何とぞ御審議の上、採擇されんことを望みます。