松谷天光光の発言 (厚生委員会)
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○松谷委員 私は醫療制度に關しまして、今囘發表されつつありますもと軍醫に關する追放の問題について二、三お伺いしたいと思います。なおただいま私の手もとにまいつております資料は、栃木縣の國立病院と東京國立第一病院、この二つの資料から推して御質問申し上げたいと思います。栃木病院におきましては、約五名の醫師が公職追放該當者として栃木病院を去ることになつておる。そのためにその醫師のもとに醫療を受けておられる約五百餘名の患者の方々の前途は、暗澹たるものになりつつあるという現状でございまして、これに對する醫師退職の猶豫に關しての嘆願が、その患者諸氏の連名によつて參つておるような状態であります。また東京第一病院の調査によりますと、大體醫師總數が六十一名、これは熱海、小室の分院を含めたと申しますが、この六十一名のうちで追放該當者の方は三十二名おられる。この約半數にわたるところの追放該當醫師の方々の現状、殊にそのもとに、第一病院は言うまでもなく特別な一つの整形手術を大體専門になさる。全國から整形手術を受けられる方々が東一に參集しておられる。他の病院では手術を受けることができないような重症患者がせつかくその信頼するところの醫師のもとに集まられる。そうして明日への希望を抱いておる矢先において、自分たちがつえとも柱とも頼む、生命のただ一つの光明として期待をかけておる、その先生方が今ここで追放を受けて職を退かれる。その前に自己の五體のその將來を考えたときに、まつたく希望を失わざるを得ない。すでに精神的な動揺が非常に大きく現われつつある、東一の例から見ますと、戰傷患者の治療が終るまでには、大體あと二三年はかかるであろう。長い方は中には四年、五年の方もあるやに考えられております矢先、この半數にわたるところの先生方を追放された、そのあとの處置は一體どうなさるつもりか、いかにしてその補充をなさる御計畫であるか、あるいはまたその補充がはたしてできるのかどうか、これを一つ伺いたいと思います。
また次は、たとえそこに補充ができたということになりましても、少くとも今まで四千遍に近い手術をしてきておられるところの現在の醫師の方々から考えれば、これから初めてそうした大手術に經驗をもたれていかれる新しい醫師の補充に對しては、非常に患者が不安をもつことも事實でありますので、そうした話なども現在の厚生省としての御計畫を伺わせていただきたいと思います。