松谷天光光の発言 (厚生委員会)
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○松谷委員 社會局長の詳細な御説明で大體厚生省のおとりになつていることについては了解することができました。この生活扶助の基準増額は、私も今御説明になつた通りに理解をいたしておりましたが、ただ立川市役所の厚生課から参りました書類によりますと、たいへんこまかいことになつて恐縮でございますが、ただいま取上げております要保護者は、昨年の十一月から扶助料を受取つておる者でありますが、從來は百圓の收入があつた。從つて扶助料はその百圓を差引いた額であつた。それが本年の九月一日より民生委員の報告によつて、全然收入なき要保護者としての取扱いを受けるようになり、現扶助費は十五圓七錢に變更しておりましたが、「生活扶助費支給額限度引上げによる國庫及び都補助金未交付のため從前通りの額にて支給しあり」という書類がこうして届いておりますので、私としてはここに國庫及び都補助金が未交付だという言葉がありますので、厚生省から未だにその基準引上げについての全額が出ておらないのだろうかという疑念を抱いたわけであります。今局長さんから國庫からの支給は當然なされているということを承りましたので、なお詳細調査いたしまして、こまかい點についてはその係の方とも打合せをいたしたいと思います。ただこの際局にお願いしておきたいことは、こういう事例は私は決してこれ一つに止まらないと考えるのでございます。殊にせつかく地方におきましてその當局の御盡力にもかかわらず、末端に参りますると、こうして中央の意思がほとんど届いておらないというような點があまりにも數が多いのではないかと考えますので、ひとつこの際に扶助料がはたして徹底されておるものやら、どうやら、殊に要保護者の立場はみな弱いものでございまして、そういうことを民生委員に言い出すのさえも、疑問を抱きながらも、なかなかその調査を自分の手からすることができないという状態でございます。このもつてまいりました本人にいたしましても、二人家族で二百六十數圓の扶助料を受取つておる。これではどうしても生きていかれない。もう死ぬ直前になつて人からやつと誘われて相談に來た。そうして調査を進めてみると、どうも私も腑に落ちない點もあるので、強く生きていただくことを申し上げると同時に、そうした弱い方々が團結して、ひとつ扶助料の調査を進めてみたらどうかということを申し上げ、なお私も厚生課等と交渉を重ねました結果、こういう事實が判明いたしましたので、厚生省中央部から末端に對してのなお再度の御調査をしていただきたい。そうして默しておる弱い方方に對して、ほんとうに國家の温かい御努力そのままを末端にまで行き渡らせていただきたいとお願いをいたします。なおこの問題については、あとでこまかい御相談をさせていただきたいと思います。