平井富三郎の発言 (鉱工業委員会)

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○平井(富)政府委員 この補償の規定の一番具體的に損失が生ずるということが豫想されますのは、いわゆる設備の新設でありますとか、そういうような積極的な命令を出した場合が多數を占めるのではないかというふうに考えておる次第であります。すなわち設備の新設を命ぜられ、それによる將來における價値の變動、その他によりまして、相當の企業として損失を出したというような場合にのみ、國庫がこれを負擔していくというような場合でありまして、通常生産計畫につきまして、指示あるいは監督上の命令を出すという場合につきましても、やはりこの規定の適用はございますが、その際にはむしろ炭價の調整の問題、あるいは政府の補給金として始末をしていくとか、いわゆる經營上の通常の業務遂行という面につきましては、なかなか判定の困難な場合もあるかと思うのであります。從つて生産計畫の指示、あるいは生産數量の命令、指示につきましては、その命令を發令する場合におきまして、現在の炭價においてそれがやり得るかどうかということも具體的に檢討いたしまして、これは現在の炭價政策が先ぎめ主義でいつております場合におきましては、いわゆるその先ぎめ主義の炭價において生産し得る數量というものを命令していくというのが、通常の場合だと思います。ただし非常にコストのかかる炭を特殊の必要性によりまして命令を出す、しかも通常の炭價における調整、あるいは補給金における調整というようなことをやらないような場合には、具體的に損失が出ました場に、やはり問題になり得ると存じますが、ただいまのこの法案の建前におきましては、いわゆる炭價が大體において先ぎめ主義で決定される、先ぎめ主義によつて能率のいい山はもうけるが、能率のわるい山は利潤が少いというような場合におきまして、具體的に命令が出ました場合には、經營者の能力のいかんによつて、損失が出たり出なかつたりする場合も豫想されるわけでありまして、その點において相當具體的に判定がむずかしい問題が起ると思います。從つて今申し上げましたように、生産數量等の指示につきましては、その當時における炭價政策ともからみ合せて、その炭價政策の内容に合うような命令を出していくということで、損失の判定につきまして非常に困難な場合、つまり經營者のやり方、事業の經營のよしあしということを損失との不可分の關係になりますような命令、指示というものにつきましては、炭價政策その他の面で考えていくというような運用をしてまいることと相なると存ずるのであります。

発言情報

speech_id: 100104283X01819471011_007

発言者: 平井富三郎

speaker_id: 14916

日付: 1947-10-11

院: 衆議院

会議名: 鉱工業委員会