田中源三郎の発言 (鉱工業委員会)
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○田中(源)政府委員 配炭公團ができたならば、輸送面においてさらに増強すべき筋合ではないかと思うのに、かえつて減炭をしている、こういうような意味の御質疑と承つたのでありますが、石炭の輸送につきましては、要請量に對して百パーセントの配車をいたしているようなわけであります。さらに冬期に對しましては、陸上輸送を海上轉移にいたしますとともに、その轉移に要するところの港灣施設、及び港灣荷役増強を強化すべきところの方針を立てまして、九州地方におきます冬期に對する部面には、ことさらに留意いたしまして、今日の状況におきましては、前月十七萬五千トンほど海上轉移の増加をいたしているようなわけであります。すなわち十月十五萬トン、十一月以降二十萬トンを陸送を海上轉移いたしまして、やや成績の見るべき状況にあると思うのであります。右ようの觀點から、石炭に對しましては、陸上配車竝びに海上の配船につきましても、格段の留意をいたしまして、まず輸送面におきましては、要請量に對しておこたえをいたしておるつもりでおります。
次に亞炭の面につきましては、なるほど御指摘のように、輸送面において、あるいは從來より落ちているような點があるかもしれません。御承知のごとく、亞炭の輸送の障害になりました理由は、先般來の水害によるところの道路、橋梁等の破壞等によりまして、輸送力が落ちたという點が一つであります。なおその後におきまして、宮城、福島、岩手及び岐阜等が、亞炭の主産地でありますが、その亞炭生産地方におきますところの水害によります各線の復舊状況、及び古間木等における進駐軍の輸送關係等によりまして、仙鐵局管内におけるところの配車が、御指摘のごとくにやや不十分であつた、かような點から見まして、できるだけ車輌の修復をはかりまして、あるいは機關車の修理等を急ぎまして、亞炭の輸送増強等につきましても、滯貨を一掃すべく、手配を目下いたしているようなわけであります。さらに亞炭地方における小運送面でございますが、岐阜方面におきましては、鐵道車輌を相當數拂下げをいたしまして、私鐵との連絡をもちまして、これを輸送いたすべく、手配を名鐵管内にも命じて、すでに四、五十輌の貨車は、専用貨車として、關係の私鐵、名鐵の方に拂下げているような實態でございます。なお今後におきましても、車輌の拂下げをいたしまして、専用亞炭の配車に振向ける方法をとりますとともに、小運送方面における自動車の方は、その最も必要なチューブ、タイヤの生産の状況が不十分でございましたので、關係各省と連絡をいたしまして、原料ゴムの確保をいたしますとともに、生産にできる限りの御援助をいたしました結果、今日やや生産が上まわつているようなわけでありまして、新車竝びに進駐軍の拂下げ車輌及びその他一般營業の車輌に對しても、タイヤ、チューブの配給を増強いたしますとともに、亞炭輸送面におきまして、十分にこれをいたすように、手配をいたしたようなわけでございます。今後におきましては、現行状況よりも、輸送量が漸次増加いたしてくるだろうと思うのであります。御指摘のごとくに、岐阜地方におきましては、先ほど申したように、滯貨によつて、貯炭場がなくて、今後採炭ができないというような實情があるという陳情を受けましたので、私まいりまして實地を見まして、これらを打開すべく手配をいたしておるような次第でありますから、漸次輸送面における從來のでこぼこは是正されてまいりまして、輸送力が囘復いたしてくるであろうと、今日信じているようなわけであります。右様御了承願いたいと思います。