只野直三郎の発言 (国土計画委員会)

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○只野委員 私も前の方々と同様にこの法案の成立に對して賛成をいたします。ただこの都市の人口という問題に關して、本質的にこれを考える場合には、法律をもつて抑えても、都市の人口の殖えることを防ぐということは容易ならぬことと思います。大都市が膨脹したというのは、法律あるいは政府の奨勵で膨脹したのではなく、國民の自然に生ずる希望から、大都市が生活がしよいというところから人が集まつてくるので、大都市の人口集中ということはまことに自然の姿であつたのであります。従つてその都市の人口膨脹を人為的に抑制しようとしても、實際は效果が出てこない。もしほんとうに大都市を縮小したい、人口を減らしたいとするならば、少くも大都市の人口は自然に減るような政策を考えなければならないのであります。それで私は現在の中央集権的な政治機構、あるいは中央集権的な經濟體制をもつている間は、大都市の人口は減つていかない。從つて大都市の人口を減らそうとするならば、地方分権的な政治機構と、地方分権的な経済機構を確立することに努力しなければならぬものである。その意味においてわれわれ國土計畫委員會あるいは政府その他の方面における國土計畫の研究團體において、この問題をさらに一層検討して、人為的でなく、自然に都市の人口が減つていくようにもつていくのが大切ではないか、そういうことを特にこの法律をつくるに際して考慮の中に入れてもらいたい。こういうことを希望條件として、この原案に賛成をするものでございます。

発言情報

speech_id: 100104316X03019471202_026

発言者: 只野直三郎

speaker_id: 26246

日付: 1947-12-02

院: 衆議院

会議名: 国土計画委員会