長野重右ヱ門の発言 (本会議)

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○長野重右ヱ門君(続) この復金の融資に対する問題であります。これに対しましても、政府は十二分に監査を励行せられまして、國民から非難を受けることのないようにいたされたいと考えるのであります。
 修正意見等に対しましても、いろいろ意見を開陳いたしたいと思いますが、時間がまいりましたので、はなはだ残念でありますが、結論にはいります。
 この追加予算を眺めますときに、残されたる問題として六・三制の問題あるいは災害対策の問題等があります。今日物價と賃金の惡循環をたち切るための唯一の途は、食糧の満配にあることは言うまでもないのでありまして、耕地の復旧改良、すなわち水害、冷害、旱害に対して速やかなる処置をおとり願いたいと思うのであります。もちろん、政府はいろいろと追加予算にも御計画に相なつておりますが、ここで相当額を勇敢に御計上願いたいと考えます。私どもは、かくして追加予算を深く掘り下げてまいりますときに、すなわち日本経済のあり方を率直なる氣持で眺めますとき、生産は進まない。物價は上る。インフレは進行する。生活は安定しない。どうすればいいか。ただ國民的の協力あるのみであります。
 千八百円ベースの問題もあります。もちろん、われわれもよくわかるのであります。しかしながら、この物價体系を崩して千八百円ベースが改訂せられますならば、その犠牲者の大なるものは誰か。勤労階級が大なる犠牲者であるということを考えますときには、私は、これらの問題については、十分の注意と、そうして勤労、いわゆる労働の生産性を高揚する、これを熱望いたしまするとともに、それらの人々が安んじて生活のできる態勢を整えていかねばならないと考えるのであります。(拍手)
 今日の國家財政、世界経済の情勢がどうなつておるかということに対しましては、深く申し上げる必要はありません。御承知の、去る十七日開会されましたるアメリカの特別議会におきまして、トルーマン大統領は、このインフレ対策のためには物價抑制が唯一の途であつて、世界のためにやらねばならぬと強調しております。英國もまた往年の英國ではなく、一大危機に見舞われておるのであります。われわれは、こうしたときにおいてこそ、すべてが一致結束、もつてこの國家の危機を突破しなければならないと考えておるのであります。(拍手)
 先ほど述べられましたあの修正意見のごときは、全体を考えざるところの——その眞意那辺にあるやを疑わざるを得ないのであります。(拍手)断乎排撃せざるを得ないのであります。
 私は以上申し上げまして、原案に賛成の態度を明確にいたし、修正案に対する反対の意見をまた明確にいたすものであります。(拍手)

発言情報

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発言者: 長野重右ヱ門

speaker_id: 18500

日付: 1947-11-23

院: 衆議院

会議名: 本会議