稻村順三の発言 (予算委員会)

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○稻村委員 私も陛下が國民の一人としてとおつしやつていらつしやいますので、陛下の御意思によつて御巡幸することは、決して私たちは何のかのとかれこれ言うべき筋合のものでないと感じておりますけれども、とかく陛下の御巡幸には、あまり大げさ過ぎる。たとえば宮城縣のごときは、聞いてみますと、ほとんどお祭り騒ぎの状態であつたということを聞いております。國民が陛下をお迎えするのにお祭り騒ぎのような氣持になる。これは從來の慣習からして當然のことだと思うのでありますけれども、そういうことは宮内府としてはできるだけ抑えるようにして、そうして御質素な御巡幸をなさるということであれば、それに對して私は別段異議を申し立てるものではないのでありますので、お祭り騒ぎになるようなことのないように、宮内省の方から手配をして御注意を願いたいと思います。そのことはその程度にいたしておきます。
 それから大藏省關係の方に質問するのでありますけれども、今度のこの豫算が組まれるにあたりまして、學校關係の特別會計が廢止せられたその餘剩金と、政府の餘剩金と、兩方からなつているようであります。私はこの金額はこのインフレーシヨンの中にあつてはそう大きいとは思つておりません。しかしながら文部省の學校關係の剩餘金をもつてきたというところに、いささかの疑問をもつております。それはなぜかというと、今日六・三制の問題が非常に全國で問題になつています。そうして六・三制を實施することについて、非常に各地とも困難をしているので、學校の特別會計がもし廢止せられたとしたならば、その金はもちろんすずめの涙ほどの金ではありますけれども、文部省の金は全部あげてこれを六・三制の實現の方に投ずるという建前をとるのが、ほんとうであろうと考えております。しかるにこれからもつてきたこと、それから剩餘金が三千萬いくらであるというふうに今説明で、その中から一千八百萬圓をもつてきたというふうなことでありますが、この三千萬いくらというようなものは、むしろこういう費用に全部投じて、それで足りなかつた場合には、一時借入金なり何なりして、追加豫算としてこれは要求して、その借入金を補填するという建前が正しいのではないか。それを學校特別會計の廢止によつて浮んだ金と、餘剩金の一部というものによつてこういう豫算を組んだという、その理由いかんということをお伺いしたい。

発言情報

speech_id: 100105261X00819470930_015

発言者: 稻村順三

speaker_id: 1021

日付: 1947-09-30

院: 衆議院

会議名: 予算委員会