栗栖赳夫の発言 (予算委員会)
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○栗栖國務大臣 昭和二十二年度一般會計豫算補正(第五號)及び昭和二十二年度特別會計豫算補正(特第二號)について御説明いたします。この補正豫算は國會議員に對する特別手當に必要な經費、政府職員等の給與に必要な經費及び終戰處理費に關し、その經理の現況に顧みまして、既定豫算の不足につき、さしあたり、必要といたします經費の追加につきまして、他の部分と切り離し、昭和二十二年度一般會計豫算補正(第五號)及び昭和二十二年度特別會計豫算補正(特第二號)として提出いたしました次第でございます。
まず一般會計豫算補正について、その内譯を申し上げます。國會議員に對する特別手當支拂のためさしあたり必要な經費千餘萬圓は、今次國會において成立いたしました昭和二十二年法律第九十五號に基き、國會議員に對しまして特別手當が支給せられることに相なりましたために必要な經費であります。
政府職員等の給與に必要な經費につきましては、本年七月以降、いわゆる千八百圓水準によることになつておりまして、その一部といたしまして、政府職員等に一時手當を支給することといたしまして、これに關する法律案及び豫算案について、別途審議をお願ひいたしました次第でありますが、既定の給與豫算の不足の状況に顧みまして、さらにおおむね本年十一月までの所要額について生ずる不足額をさしあたり追加計上いたしました次第であります。しかして、その總額は十二億五千三百餘萬圓であります。その内譯を申し上げますると、國會、裁判所職員及び政府機關職員の給與に關し既定豫算の不足を補うためさしあたり必要な經費七億三千餘萬圓、地方警察職員の給與に關しさしあたり必要とする地方警察費國庫負擔金の増加一億三千四百餘萬圓、小學校及び新制中學校教員の給與の補助に關し、既定豫算の不足を補うためさしあたり必要な經費三億四千百餘萬圓、地方公共團體における國庫補助職員の給與に關し、既定豫算の不足を補うためさしあたり必要な經費四千三百餘萬圓、厚生保險特別會計及び農業家畜再保險特別會計所屬職員の給與に關し、既定豫算の不足を補うためさしあたり必要な經費の一部を一般會計において負擔するため四百餘萬圓と相なつております。
次に終戰處理費についてでありますが、その既定豫算額は二百七十億圓でありますが、本年七月の新物價體系に基く公定價路の改訂等によりまして、兵舎住宅の新營費、物品購入費及び諸施設等の増加のため、既定豫算に相當多額の追加を必要といたしますが、既定豫算はおおむね、本月中にすべて支出濟みと相なるものと考えられますので、さしあたり五十億圓の追加を計上いたしました次第であります。この一般會計歳出豫算追加の財源としましては、増加所得税の増收見込額六十億圓、遊興飲食税の増收見込額四千七百萬圓、昭和二十年度以前に事業年度の修了した法人に對する臨時利得税のうち、本年度の收入見込額一億五千八百萬圓、競馬會納付金の増加見込額四千餘萬圓、昭和二十年度剩餘金の受入千八百餘萬圓と相なつております。
次に特別會計豫算補正について申し上げます。特別會計所屬職員の給與に關し、既定豫算の不足を補うためさしあたり必要な經費は、各會計を通じまして合計二十三億四千七百餘萬圓でありますが、このうち既定豫算の豫備費を減額修正いたしまして財源に充當いたします額が一億七千二百餘萬圓でありますので、結局歳出の増加額は二十一億七千五百餘萬圓と相なります。主な會計について職員の給與のため必要な追加額を申し上げますと、印刷局特別會計千八百餘萬圓、專賣局特別會計六千百餘萬圓、食糧管理特別會計六千六百餘萬圓、國有林野事業特別會計三千七百餘萬圓、通信事業特別會計八億六千餘萬圓と相なつております。なお國有鐵道事業特別會計工事勘定所屬職員及び通信事業特別會計建設勘定所屬職員の給與に關する歳出豫算の追加の財源は、これを公債金收入によることといたしました。その金額は國有鐵道事業特別會計におきまして七千九百餘萬圓、通信事業特別會計におきまして四千百餘萬圓であります。
以上をもちまして昭和二十二年度一般會計豫算補正(第五號)及び昭和二十二年度特別會計豫算補正(特第二號)の説明といたしますが、この補正豫算案は、諸般の事情のため提出が遲延いたしましたことはまことに遺憾に存じておりますが、實は政府職員等に對する十一月分の給與は早急に支出いたしたいと存じておりまするし、終戰處理費はその經理状況に鑑みまして、十一月の支出は今囘の追加額をもつて處理いたさなくてはならない状況にありまするので、何とぞ急速に御審議をお願いいたす次第でございます。
なおさきに提出いたしました昭和二十二年度一般會計豫算補正(第二號)は、地方自治委員會公安聽及び建設院設置法案の撤囘に伴い、これを撤囘いたしましたので御了承を願いたいと存じます。
なお終戰處理費につきましては追加豫算の際に十分説明を申し上げ、また御審議をお願いいたしたいと思いますので、この際はできるだけ口頭をもつて説明いたすところで御了承をお願いいしたいと思う次第であります。