鈴木明良の発言 (予算委員会)
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○鈴木(明)委員 次にインフレーシヨン經濟のもとにおける財政觀念と財政運營に關する用意と方法について質問いたします。
前内閣で編成いたしました本豫算で、財政の均衡がとれております。一切追加豫算は出さないと言つておつたものが、額において本豫算の八割強に達する巨額の追加豫算を出さなければならなくなつた今日、しかも七月の第一次案の六百九十二億圓案はたちまちに押し切られ、一時は一千五百億圓の厖大な追加豫算が豫想されましたが、ようやくのことで、今囘の歳出九百二十一億圓、歳入九百七十億圓に落ちつけるに至した御苦心のほどは、種々察せられるのでありますが、しかもこれでもう追加豫算は出さないという現内閣の言明にもかかわらず、本年度内にいま一つの追加豫算を出さなければならなくなる懸念が十分あるのであります。それは多分に當局のインフレーシヨン經濟の見透しの缺如と、それを抑制する政策なり計畫の缺如に基く豫算編成であるからであると私は思うのであります。ここに私の所見を述べますれば、インフレーシヨン途上の追加豫算編成にあたりましては、インフレーシヨン經濟下における財政の觀念に徹底することであります。すなわちインフレーシヨン經濟のもとの財政は、インフレーシヨンによつて賄わなければならないということであります。それは比較的に經濟變動の少い平等の財政觀念をもつてしては、今日のような經濟の變動期は賄えないと思うのであります。ここに平時的な財政觀念を急速かつ率直にインフレーシヨン經濟における財政觀念に切りかえななければ、豫算の編成及びその實施はできないと思うのであります。この點に關する大臣の所信を私は質したいと思うのであります。