鈴木明良の発言 (予算委員会)
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○鈴木(明)委員 次に現在の所得税の大部分は申告納税によるものでありますが、納税者は現に申告査定の手續に手間取り、かつ故意に納税を遲らせようとする傾向が見受けられることであります。それはたとえ延滯利子を支拂つても、今年度の厖大な財政豫算のインフレ高進に對する影響を見透し、現在のインフレ速度においては、極力納税を延滯することをもつて利得とするという見越しが、根強く働いておるからであると、私は思うのであります。このようなわけで時期遲れで、よし徴收したとしても、そのときにはすでにインフレーシヨン化された税收は、その實果において今日のインフレ速度と物價の値上りより計算いたしますと二分の一ないし三分の一に減殺されておることになるのであります。それでは結果において財政收支の大きな實際的開きを生じ、財政は實質的に厖大な赤字と化しまして、その運營に重大な支障を生ずると私は思うのであります。大藏當局はそのような場合を十分豫想して、的確な對策を用意されておることと信じますが、この點について具體的かつ詳細にその對策を御説明願いたいと思います。