前尾繁三郎の発言 (予算委員会)

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○前尾政府委員 直接税、殊に今所得税がある程度時期的にずれるということによりまして、直接税がこういうインフレーシヨンのときに不適當でないかというふうに拜承いたしたわけでありますが、その點に關しましては、從來の實績課税という方法では、とうてい經濟變動の多いときに適合しないというような意味合からいたしまして、豫算課税に直した次第であります。豫算課税をやるために、どうしても申告納税という制度でまいりませんと、實行し得ないのでありますので、申告納税制度をやむなくとつた次第であります。昨年のように、當初前年實績に從つて決定し、その後におきまして、その年の所得に從つて増加所得税を決定したというような、二囘決定するところを一囘に決定するというような效果をねらつた次第でありまして、その點におきまして、現行の所得税としては、でき得る限りその事態に應じておるというふうに考えるのでございます。ただそれよりも、間接税の方がこういう場合に適切でないかという御意見でございますが、一面におきましてやみ所得等によるところの所得の奢侈的なものに高率課税いたしますことによつて、そういうような所得税で捕捉し得なかつた所得を捕捉するということは、もちろん適切ではございまするが、一面におきまして、間接税は常に物價と非常に結びつきのある税でありまして、それが一面に物價の騰貴を促すというような作用も、これは否定することはできないというふうに考えるのでございます。從いまして、こういう事態におきましても、やはり直接税と間接税は、大體においてタバコを入れますならば、半々という程度の比率が最も適當でないかというように、われわれ考えておる次第であります。現在タバコの專賣益金を入れますと、大體において直接税、間接税は、當初豫算におきましては、五十對四十八という比率でありましたが、ちようど幾分逆になりまして、追加豫算を入れますと、四十九對五十という比率になつておりますが、ほとんど差はない。そこに現在の直接税、間接税の比重が適切であるということを裏書しておるものではないかと、われわれは考えておる次第であります。

発言情報

speech_id: 100105261X01719471107_028

発言者: 前尾繁三郎

speaker_id: 24548

日付: 1947-11-07

院: 衆議院

会議名: 予算委員会