川野芳滿の発言 (予算委員会)

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○川野委員 ただいまの御計畫を承つてみますると、一つの方法は民間をしてこれに造林させる。もう一つの方法は部分林をもつて造林させる。こういう御方針であるようであります。しかし今日民間人をして造林させると申しましても、おそらく民間人では造林の熱意に乏しいものと私は考えております。どういうわけかと申しますと、先般山林五町歩の説が起つてまいりまして、またある政黨の方々は、少くとも山林は五町歩以内に限定しなければいけない、こういうような議論をされる方もあります關係上、長い山林計畫を立てましても、將來どうなるかわからない、こういうような考えも起りまして、今日民間人の造林というものは、控え目控え目にやつております關係上、成績があがらないという現下の實情であります。そういたしますると、今後の造林計畫というものは、おそらく國によつて造林をされるか、あるいはまた多額の補助を出しまして、そうして民間にやらせるか、この二つの途を選ばなければ、私は造林というものはできないものであると考えております。しかしかくいたすにつきましては、非常な財源が要ると私は思うのでありますが、國家の今日の財政を考えてみますと、この財源の捻出ということも、なかなか至難のようである。そこで私は財源捻出の方法といたしまして、國有林の拂下という問題があると思う。今日相當なる國有林がわが國にあるということは御承知の通りであります。私の出身縣であります宮崎縣のごときは、山林の九割までが、國有林であります。しかもその國有林の中には、千占斧鉞を入れざる大森林等もありますが、かくのごとき國有林を拂下げまして、これを財源といたして植林をするということになりますならば、これは思い切つたところの植林計畫ができるじやないか、かく考えるわけであります。殊に伐採いたしました材木というものは、今日國民が一番困つておるところの住宅問題の解決にもなります。また今日わが國では非常に食糧に困つておるのでありますが、この伐採したところのある部分を開墾するということになるならば、食糧問題の解決にも相なる、こう考えますので、この國有林の拂下という問題を、政府としてはお取上げになつて、そうしてただいま申しましたような問題の解決の資に充てられる御意思はないか、この點を承つてみたいと存じます。

発言情報

speech_id: 100105261X01919471110_013

発言者: 川野芳滿

speaker_id: 4742

日付: 1947-11-10

院: 衆議院

会議名: 予算委員会