川野芳滿の発言 (予算委員会)
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○川野委員 それでは私から第四分科會に付議されました運輸省及び遞信省所管の豫算補正の審議の經過並びに結果について御報告いたします。
まず運輸省所管につきましては、運輸大臣より、遞信省所管につきましては遞信大臣より、それぞれ提案理由の説明があり、引續き質疑に入り、熱心なる質疑應答がありました。運輸省所管の質疑の内容については、次の通りであります。
運輸の増強、及び本年度冬期に於ける政府の對策につきましては、政府側より現在漸次改善されており、陸路に偏している輸送を船舶の利用による改善をも考慮しているが、資材難その他の惡條件が多いので、現在建設中の工事は續けるが新規工事は繰りのばしたい。なお將來の構想として、内地電化計畫を立案申である。また本年度冬季は昨年度のようにならぬよう、石炭を確保するよう努力し、夏の貯炭を調整して使用するが石炭の生産が惡化した場合、長距離の旅客列車は、制限するかもしれないとの答辯がありました。また獨立採算制及び運賃値上については經營の合理化をはかり、勞働組合協力のもとに、配置轉換をし、新規採用は最小限に止めて經費の節減をはかり、現在七箇年計畫を立案中で、今囘の一般會計よりの繰入五十億圓の償還計畫も來年度豫算に明示できると思うとの答辯がありました。また運賃値上については、獨立採算制と物價體系の一環として調整するものであり、この條件が整えられれば來年度を待たず施行する場合があるかもしれない、との答辯がありました。また歳出における食糧増産に必要なる經費三千萬圓については、變態的なものであるが、戰後より引續き經營をし、重勞務または夜勤者の夜食に使用してゐるので續行いたしたいとの答辯がありました。
次に遞信省所管の豫算、補正にかかる質疑は次の通りであります。獨立採算制及び通信料金値上の問題については、經費節減に努の、新規採用を避け、物件費の節約、歳入の増強に努め、現在立案中の七年の年次計畫には、本補正豫算における一般會計繰入二十五億の償還計畫を立てる積りである。なお料金値上については、遅くも來年度までには、改正する豫定であるとの答辯がありました。また電話の増設については獨立採算の建前から見ても、國民の利益から努力を傾けており、申込數に對しては短期間に施設の計畫を立案中である旨の答辯でありました。また現在省内勞組の一部で惡質のサボタージユによる損害は賠償するかとの質疑に對し、爭議中の損害はもちろん賠償しないが、個々具體的な場合は、裁判所の決定によらねばならぬ場合があるとの答辯がありました。その他は速記録を參照していただきたいと存じます。
質疑は以上の通りでありますが、苫米地英俊君の動議により、討論採決は委員總會に留保することに決しました。
以上報告いたします。