予算委員会
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会
会議録情報#0
昭和二十二年十一月十九日(水曜日)
午前十時五十五分開議
出席委員
委員長 鈴木茂三郎君
理事 稻村 順三君 理事 川島 金次君
理事 小島 徹三君 理事 苫米地英俊君
理事 庄司 一郎君 理事 川野 芳滿君
理事 東井三代次君
加藤シヅエ君 河合 義一君
黒田 寿男君 島田 晋作君
竹谷源太郎君 中崎 敏君
中原 健次君 西村 榮一君
安平 鹿一君 押川 定秋君
川崎 秀二君 古賀喜太郎君
五坪 茂雄君 鈴木 明良君
寺島隆太郎君 長野重右ヱ門君
山崎 岩男君 青木 孝義君
淺利 三朗君 磯崎 貞序君
小峯 柳多君 西村 久之君
船田 享二君 野坂 參三君
出席國務大臣
内閣總理大臣 片山 哲君
大 藏 大 臣 栗栖 赳夫君
國 務 大 臣 和田 博雄君
出席政府政員
總理廳事務官 渡邊年之助君
經濟安定本部
財政金融局長 佐多 忠隆君
大藏政務次官 小坂善太郎君
大藏事務官 福田 赳夫君
大藏事務官 前尾繁三郎君
專賣局長官 野田 卯一君
農林政務次官 井上 良次君
委員外の出席者
專門調査員 芹澤 彪衞君
專門調査員 小竹 豊治君
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本日の會議に付した事件
昭和二十二年度一般會計豫算補正(第七號)
昭和二十二年度一般會計豫算補正(第八號)
昭和二十二年度特別會計豫算補正(特第三號)
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この発言だけを見る →午前十時五十五分開議
出席委員
委員長 鈴木茂三郎君
理事 稻村 順三君 理事 川島 金次君
理事 小島 徹三君 理事 苫米地英俊君
理事 庄司 一郎君 理事 川野 芳滿君
理事 東井三代次君
加藤シヅエ君 河合 義一君
黒田 寿男君 島田 晋作君
竹谷源太郎君 中崎 敏君
中原 健次君 西村 榮一君
安平 鹿一君 押川 定秋君
川崎 秀二君 古賀喜太郎君
五坪 茂雄君 鈴木 明良君
寺島隆太郎君 長野重右ヱ門君
山崎 岩男君 青木 孝義君
淺利 三朗君 磯崎 貞序君
小峯 柳多君 西村 久之君
船田 享二君 野坂 參三君
出席國務大臣
内閣總理大臣 片山 哲君
大 藏 大 臣 栗栖 赳夫君
國 務 大 臣 和田 博雄君
出席政府政員
總理廳事務官 渡邊年之助君
經濟安定本部
財政金融局長 佐多 忠隆君
大藏政務次官 小坂善太郎君
大藏事務官 福田 赳夫君
大藏事務官 前尾繁三郎君
專賣局長官 野田 卯一君
農林政務次官 井上 良次君
委員外の出席者
專門調査員 芹澤 彪衞君
專門調査員 小竹 豊治君
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本日の會議に付した事件
昭和二十二年度一般會計豫算補正(第七號)
昭和二十二年度一般會計豫算補正(第八號)
昭和二十二年度特別會計豫算補正(特第三號)
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鈴
鈴木明良#1
○鈴木委員長 それでは會議を開きます。
これから十七日、十八日の兩日にわたつて行われました各分科會の審査の經過竝びに結果につきまして、主査の方々から御報告を願いたいと存じます。まず第一分科の主査古賀嘉太郎君。
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古
古賀喜太郎#2
○古賀委員 豫算第一分科會における審議の經過竝びに結果につきまして、簡單に御報告を申し上げます。
本分科會に付託されました議案は、ただいま上程されておりまする各案中、皇室費及び國會、裁判所、會計檢査院、内閣、内務省、大藏省、司法省、以上の各省の所管に關する豫算でありまして、本分科會は一昨十七日の午前及ど午後、昨十八日午後の兩日にわたつて開會いたしましたが、まず政府より所管の豫算の説明を聽取いたしまして質疑にはいつた次第であります。何ぶん諸般の事情によりまして、分科の審査期間がきわめて短時日でありましたことは、まことに遺憾に思つておる次第であります。それにもかかわらず委員諸君と政府委員との間には、熱心かつ眞摯なる質疑應答が行われたのであります。まず委員會において問題になりましたおもな點をごく簡單に御報告申し上げます。
第一に、補正第八號における各省の既定經費の一割節減は行政整理の意味を含むものであるかという御資問であつたのであります。また現業はどうかという質疑も一緒に行われましたのであります。これに對しまして政府よりは、定員と實人員とは現在差があるが、これ以上人員を増さね方針であり、一割節減は金額的のものであつて、人員の一割という意味ではない。現業に關しては目下研究中であるという答辯でありました。
次に復金債券の市中消化の問題について、復金債券の日本銀行引受けはインフレの一因になつてはいないかという質問に對しまして、政府は復金自體の貸出しに對しましては極力これを抑制しておる。そうして保證貸出しを行うておる。復金債券に對しましては市中の消化を促進するように努力しておる旨の答辯がありました。またインフレ促進の可能性ある大藏證券の發行については、税收が完全に行われさえすれば、そのインフレの心配はないという答辯があつたのであります。
さらにただいま問題となつております中勞委の裁定案に對する見透しいかんという質疑に對しましては、政府當局より、中勞委の裁定には從うが、財源がをい。現在のところ豫備金二十億雜件七億くらいで財源については主税局中心に案を練つてゐるとの答辯がありました。
さらに進んで終戰處理費につきましては、物價の値上りと新規要求との内譯、新規計畫の性質等、またこれが物動面について相當つつこんだ質疑が行われたのであります。
以上のほか、營團における價格差益金の積立金處分、問題、國民所得算定の基準及びやみ所得に對する課税の問題タバコの値上の問題に關連して、その賣れ行き、特配タバコ等について熱心なる論議が續けられまして、昨日午後質疑を終了し、討論に入らんといたしましたところ、川島君より採決を留保して、總會において議決されんことを望むとの動議が提出せられまして、この動議は異議なく決定した次第であります。詳細は速記録によつて御了承願うことといたしまして、以上簡單に御報告申し上げます。
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この発言だけを見る →本分科會に付託されました議案は、ただいま上程されておりまする各案中、皇室費及び國會、裁判所、會計檢査院、内閣、内務省、大藏省、司法省、以上の各省の所管に關する豫算でありまして、本分科會は一昨十七日の午前及ど午後、昨十八日午後の兩日にわたつて開會いたしましたが、まず政府より所管の豫算の説明を聽取いたしまして質疑にはいつた次第であります。何ぶん諸般の事情によりまして、分科の審査期間がきわめて短時日でありましたことは、まことに遺憾に思つておる次第であります。それにもかかわらず委員諸君と政府委員との間には、熱心かつ眞摯なる質疑應答が行われたのであります。まず委員會において問題になりましたおもな點をごく簡單に御報告申し上げます。
第一に、補正第八號における各省の既定經費の一割節減は行政整理の意味を含むものであるかという御資問であつたのであります。また現業はどうかという質疑も一緒に行われましたのであります。これに對しまして政府よりは、定員と實人員とは現在差があるが、これ以上人員を増さね方針であり、一割節減は金額的のものであつて、人員の一割という意味ではない。現業に關しては目下研究中であるという答辯でありました。
次に復金債券の市中消化の問題について、復金債券の日本銀行引受けはインフレの一因になつてはいないかという質問に對しまして、政府は復金自體の貸出しに對しましては極力これを抑制しておる。そうして保證貸出しを行うておる。復金債券に對しましては市中の消化を促進するように努力しておる旨の答辯がありました。またインフレ促進の可能性ある大藏證券の發行については、税收が完全に行われさえすれば、そのインフレの心配はないという答辯があつたのであります。
さらにただいま問題となつております中勞委の裁定案に對する見透しいかんという質疑に對しましては、政府當局より、中勞委の裁定には從うが、財源がをい。現在のところ豫備金二十億雜件七億くらいで財源については主税局中心に案を練つてゐるとの答辯がありました。
さらに進んで終戰處理費につきましては、物價の値上りと新規要求との内譯、新規計畫の性質等、またこれが物動面について相當つつこんだ質疑が行われたのであります。
以上のほか、營團における價格差益金の積立金處分、問題、國民所得算定の基準及びやみ所得に對する課税の問題タバコの値上の問題に關連して、その賣れ行き、特配タバコ等について熱心なる論議が續けられまして、昨日午後質疑を終了し、討論に入らんといたしましたところ、川島君より採決を留保して、總會において議決されんことを望むとの動議が提出せられまして、この動議は異議なく決定した次第であります。詳細は速記録によつて御了承願うことといたしまして、以上簡單に御報告申し上げます。
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鈴
船
船田享二#4
○船田委員 第二分科會の所管は外務、文部、厚生、勞働の四省所管の追加豫算案であります。
第二分科會におきましては、十一月十七日の午前と十八日の午後と二囘にわたつて會議を開き、外務、文部、厚生、勞働各省所管の一般會計並びに特別會計豫算を審議いたしました。いずれもまず政府側の説明があり、後質疑を行いましたが、そのうちおもなものは次の通りであります。
外務省所管の豫算につきましては、第一に講和條約の問題でありましたが、これについては、その時期は未だ推側し得ないし、また日本國民竝びに政府としては國内態勢を整備し、國際信義の囘復に努めるのが刻下の急務であるとの政府側の答辯でありました。
第二に、外務省の機能の收縮に應じての、その機構と人員の整理の問題でありましたが、これは終戰後機構は大幅に整理され、人員は八四%程度縮減されている。ただし講和條約後に備えての訓練、調査には怠りないとのことでありました。
その他にソ連地區よりの邦人引揚状況、終戰連絡事務局の内閣への移管の問題につき質疑應答、竝びに委員よりの希望意見の開陳がありましたが、報告は省略いたします。
第二に、文部省所管豫算につきましては、まず第一に、六・三制實施のための經費の問題でありますが、これについては政府側より、今囘の豫算決定までの經過の報告があり、公共事業費の縮減と、豫期せざる水害復舊費との競合により、當初の閣議決定十四億圓に對して、今囘の豫算には七億圓しか計上できなかつたか、殘餘の額は豫備費の支出、あるいは新たな追加豫算によつて必ず年度内に出すつもりであり、決して地方公共團體に損失を與えぬ覺悟であるとの確答がありました。また資材については今囘の七億圓は、完全に資材の裏づけがあるとの答辯がありました。
第二に、貧困家庭への學費補助、育英事業等についてでありましたが、これについてはなお一層研究し、盡力するつもりであるとの答辯でありました。その他學術研究費、科學教育の問題、教育の素質の問題、教科書、ノート等の問題、社會科課目の問題等につき、質問竝びに答辯がありました。
第三に、厚生省所管豫算につきましては、まず人口問題についてでありますが、これに關して、産兒制限は未だ政府より指導すべき時機ではないとの答辯がありました。次に復員引揚に關しての問題でありましたが、未復員軍人、軍屬の給與の引上げ内地上陸後の旅費その他の支給、引揚者のための在外資産の處理、更生母子寮の授産事業等について質疑應答、希望意見の開陳がありました。第三に醫療、醫藥品關係の問題がありましたが、醫療の國營に關しては、現在ただちにこれを行う必要はない但し結核療養等特殊のものは、若干考慮する必要があるとの答辯がありました。また醫藥品の價格については、公定藥品は戰前の六十五倍程度であり、必要な病人に配給するためには、二重價格制も考慮したいとの答辯がありました。
最後に勞働省所豫算に關しましては、まず今回の中勞委の調停案についての問題がありましたが、政府の答辯は、官業の從業員に、同一事業に從事している民問の勞働者と同一待遇を與えるために、給與の特別委員會を設置するという點は同意であるが、過去の生活の赤字のための生活補給金支給、またその數字が二・八箇月分であるという點については、愼重に考慮する必要があるとのことでありました。次に失業當、失業保險については、失業者數算定の基礎、支給額等について論議され、國力の現状としてはこの程度の保險しか行い得ず、結局失業の救濟よりも、失業の防止が必要であるとの答辯がありました。その他勞働關係の委員會の發足等にあたつては、局に當る者の人選を愼重にして、勞働者保護を十分ならしめるよにとの希望意見が開陳されました。
以上が各省所管豫算についての質疑のおもなものでありますが、最後に動議により討論は委員總會に持越すことに決定されました。以上簡單ながら御報告いたします。
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この発言だけを見る →第二分科會におきましては、十一月十七日の午前と十八日の午後と二囘にわたつて會議を開き、外務、文部、厚生、勞働各省所管の一般會計並びに特別會計豫算を審議いたしました。いずれもまず政府側の説明があり、後質疑を行いましたが、そのうちおもなものは次の通りであります。
外務省所管の豫算につきましては、第一に講和條約の問題でありましたが、これについては、その時期は未だ推側し得ないし、また日本國民竝びに政府としては國内態勢を整備し、國際信義の囘復に努めるのが刻下の急務であるとの政府側の答辯でありました。
第二に、外務省の機能の收縮に應じての、その機構と人員の整理の問題でありましたが、これは終戰後機構は大幅に整理され、人員は八四%程度縮減されている。ただし講和條約後に備えての訓練、調査には怠りないとのことでありました。
その他にソ連地區よりの邦人引揚状況、終戰連絡事務局の内閣への移管の問題につき質疑應答、竝びに委員よりの希望意見の開陳がありましたが、報告は省略いたします。
第二に、文部省所管豫算につきましては、まず第一に、六・三制實施のための經費の問題でありますが、これについては政府側より、今囘の豫算決定までの經過の報告があり、公共事業費の縮減と、豫期せざる水害復舊費との競合により、當初の閣議決定十四億圓に對して、今囘の豫算には七億圓しか計上できなかつたか、殘餘の額は豫備費の支出、あるいは新たな追加豫算によつて必ず年度内に出すつもりであり、決して地方公共團體に損失を與えぬ覺悟であるとの確答がありました。また資材については今囘の七億圓は、完全に資材の裏づけがあるとの答辯がありました。
第二に、貧困家庭への學費補助、育英事業等についてでありましたが、これについてはなお一層研究し、盡力するつもりであるとの答辯でありました。その他學術研究費、科學教育の問題、教育の素質の問題、教科書、ノート等の問題、社會科課目の問題等につき、質問竝びに答辯がありました。
第三に、厚生省所管豫算につきましては、まず人口問題についてでありますが、これに關して、産兒制限は未だ政府より指導すべき時機ではないとの答辯がありました。次に復員引揚に關しての問題でありましたが、未復員軍人、軍屬の給與の引上げ内地上陸後の旅費その他の支給、引揚者のための在外資産の處理、更生母子寮の授産事業等について質疑應答、希望意見の開陳がありました。第三に醫療、醫藥品關係の問題がありましたが、醫療の國營に關しては、現在ただちにこれを行う必要はない但し結核療養等特殊のものは、若干考慮する必要があるとの答辯がありました。また醫藥品の價格については、公定藥品は戰前の六十五倍程度であり、必要な病人に配給するためには、二重價格制も考慮したいとの答辯がありました。
最後に勞働省所豫算に關しましては、まず今回の中勞委の調停案についての問題がありましたが、政府の答辯は、官業の從業員に、同一事業に從事している民問の勞働者と同一待遇を與えるために、給與の特別委員會を設置するという點は同意であるが、過去の生活の赤字のための生活補給金支給、またその數字が二・八箇月分であるという點については、愼重に考慮する必要があるとのことでありました。次に失業當、失業保險については、失業者數算定の基礎、支給額等について論議され、國力の現状としてはこの程度の保險しか行い得ず、結局失業の救濟よりも、失業の防止が必要であるとの答辯がありました。その他勞働關係の委員會の發足等にあたつては、局に當る者の人選を愼重にして、勞働者保護を十分ならしめるよにとの希望意見が開陳されました。
以上が各省所管豫算についての質疑のおもなものでありますが、最後に動議により討論は委員總會に持越すことに決定されました。以上簡單ながら御報告いたします。
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鈴
川
川野芳滿#6
○川野委員 それでは私から第四分科會に付議されました運輸省及び遞信省所管の豫算補正の審議の經過並びに結果について御報告いたします。
まず運輸省所管につきましては、運輸大臣より、遞信省所管につきましては遞信大臣より、それぞれ提案理由の説明があり、引續き質疑に入り、熱心なる質疑應答がありました。運輸省所管の質疑の内容については、次の通りであります。
運輸の増強、及び本年度冬期に於ける政府の對策につきましては、政府側より現在漸次改善されており、陸路に偏している輸送を船舶の利用による改善をも考慮しているが、資材難その他の惡條件が多いので、現在建設中の工事は續けるが新規工事は繰りのばしたい。なお將來の構想として、内地電化計畫を立案申である。また本年度冬季は昨年度のようにならぬよう、石炭を確保するよう努力し、夏の貯炭を調整して使用するが石炭の生産が惡化した場合、長距離の旅客列車は、制限するかもしれないとの答辯がありました。また獨立採算制及び運賃値上については經營の合理化をはかり、勞働組合協力のもとに、配置轉換をし、新規採用は最小限に止めて經費の節減をはかり、現在七箇年計畫を立案中で、今囘の一般會計よりの繰入五十億圓の償還計畫も來年度豫算に明示できると思うとの答辯がありました。また運賃値上については、獨立採算制と物價體系の一環として調整するものであり、この條件が整えられれば來年度を待たず施行する場合があるかもしれない、との答辯がありました。また歳出における食糧増産に必要なる經費三千萬圓については、變態的なものであるが、戰後より引續き經營をし、重勞務または夜勤者の夜食に使用してゐるので續行いたしたいとの答辯がありました。
次に遞信省所管の豫算、補正にかかる質疑は次の通りであります。獨立採算制及び通信料金値上の問題については、經費節減に努の、新規採用を避け、物件費の節約、歳入の増強に努め、現在立案中の七年の年次計畫には、本補正豫算における一般會計繰入二十五億の償還計畫を立てる積りである。なお料金値上については、遅くも來年度までには、改正する豫定であるとの答辯がありました。また電話の増設については獨立採算の建前から見ても、國民の利益から努力を傾けており、申込數に對しては短期間に施設の計畫を立案中である旨の答辯でありました。また現在省内勞組の一部で惡質のサボタージユによる損害は賠償するかとの質疑に對し、爭議中の損害はもちろん賠償しないが、個々具體的な場合は、裁判所の決定によらねばならぬ場合があるとの答辯がありました。その他は速記録を參照していただきたいと存じます。
質疑は以上の通りでありますが、苫米地英俊君の動議により、討論採決は委員總會に留保することに決しました。
以上報告いたします。
この発言だけを見る →まず運輸省所管につきましては、運輸大臣より、遞信省所管につきましては遞信大臣より、それぞれ提案理由の説明があり、引續き質疑に入り、熱心なる質疑應答がありました。運輸省所管の質疑の内容については、次の通りであります。
運輸の増強、及び本年度冬期に於ける政府の對策につきましては、政府側より現在漸次改善されており、陸路に偏している輸送を船舶の利用による改善をも考慮しているが、資材難その他の惡條件が多いので、現在建設中の工事は續けるが新規工事は繰りのばしたい。なお將來の構想として、内地電化計畫を立案申である。また本年度冬季は昨年度のようにならぬよう、石炭を確保するよう努力し、夏の貯炭を調整して使用するが石炭の生産が惡化した場合、長距離の旅客列車は、制限するかもしれないとの答辯がありました。また獨立採算制及び運賃値上については經營の合理化をはかり、勞働組合協力のもとに、配置轉換をし、新規採用は最小限に止めて經費の節減をはかり、現在七箇年計畫を立案中で、今囘の一般會計よりの繰入五十億圓の償還計畫も來年度豫算に明示できると思うとの答辯がありました。また運賃値上については、獨立採算制と物價體系の一環として調整するものであり、この條件が整えられれば來年度を待たず施行する場合があるかもしれない、との答辯がありました。また歳出における食糧増産に必要なる經費三千萬圓については、變態的なものであるが、戰後より引續き經營をし、重勞務または夜勤者の夜食に使用してゐるので續行いたしたいとの答辯がありました。
次に遞信省所管の豫算、補正にかかる質疑は次の通りであります。獨立採算制及び通信料金値上の問題については、經費節減に努の、新規採用を避け、物件費の節約、歳入の増強に努め、現在立案中の七年の年次計畫には、本補正豫算における一般會計繰入二十五億の償還計畫を立てる積りである。なお料金値上については、遅くも來年度までには、改正する豫定であるとの答辯がありました。また電話の増設については獨立採算の建前から見ても、國民の利益から努力を傾けており、申込數に對しては短期間に施設の計畫を立案中である旨の答辯でありました。また現在省内勞組の一部で惡質のサボタージユによる損害は賠償するかとの質疑に對し、爭議中の損害はもちろん賠償しないが、個々具體的な場合は、裁判所の決定によらねばならぬ場合があるとの答辯がありました。その他は速記録を參照していただきたいと存じます。
質疑は以上の通りでありますが、苫米地英俊君の動議により、討論採決は委員總會に留保することに決しました。
以上報告いたします。
鈴
鈴木明良#7
○鈴木委員長 第三分科が殘つておりますが、主査がまだ御出席になつておらぬようでございますから、ちよつと休憩いたします。
午前十一時十三分休憩
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午前十一時二十五分開議
この発言だけを見る →午前十一時十三分休憩
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午前十一時二十五分開議
鈴
長
長野重右ヱ門#9
○長野(重)委員 それでは私から本分科會に付議されました農林省及び商工省所管にかかる豫算補正の審議の經過を御報告いたします。
農林省所管につきましては農林次官より、商工省所管につきましては商工政務次官より、それぞれ提案理由の説明がありました。農林省所管の質疑應答は次の通りであります。
第一に主要食糧につきましては、米價の變更に關する質問に對し、政府側から將來パリテイー計算の基礎物資の價格改訂が行われる場合には、米價も變更する旨の答えがありました。次に輸入食糧の代金支拂について質問がありましたが、これの決濟方法は確定していない。但し今後の輸入については、貿易囘轉資金のわく外で決濟されるように懇請するつもりであるとの答えがありました。なお主食配給について、全國平均十七日の遲配は、十月の食糧年度末をもつて打切り、代替品で埋合わせる旨の説明がありました。また供出完了後の甘藷を自由販賣にしてはいかんとの問に對しましては、目下のところ考慮していないとの答辯もありました。次に農業生産調整費について、もし關係法律が成立しなかつたら、この經費は他に使用するかとの質問に對しましては、政府としては右法律が成立しない場合のことは考えていないとの答えでありました。地元農民に植林をやらせたらいかんとの質問に對しましては、難點は種苗の育成にあるので、やはり國費で實施しなければならないとの説明でありました。次に木炭價格を地方ブロツク別に調整したらいかんとの質問に對しましては、將來價格改訂を行う場合があつたらその際考慮するとの答えでありました。最後に、農業協同組合法が成立した場合、その經費はどうするのかその質問に對しましては、次に補正豫算で追加したいとの説明があり、委員側からさらに追加豫算等を出すことは重大な問題であるから、愼重に檢討するようとの注意がありました。
次に商工省關係の追加豫算の質疑につきましてその大要を述べますと、熱管理その他科學技術の研究普及について、豫算が少いではないかとの質問に對しましては、政府側からそれぞれ具體的な施策に關する説明がありました。次に繊維製品の配給量を、寒冷地については増加すべきではないかとの質問に對しましては、配給絶對量が少いので、温暖地方の配給を減らしてまで寒冷地にふり向ける餘地はない旨の答辯がありました。なお肥料ついては、電力の不足が生産力低下を招來しているので、それを補うため過燐酸石灰の増産に努めている。また硫化鑛の生産輸送の状況、アンガウル島燐鑛石開發の状況等の説明がありました。次に石炭關係につきましては、政府側から五箇年計畫の説明があり、また石炭非常増産對策と國管問題に關する質問につきましては、増産對策の方は、いわば作業方式に關するものであり、國管は組織法に當るもので、兩々相まつて初めて成果をあげ得るものであるとの答辯がありました。また石炭國管に關する經費は、明年度豫算に計上するとの答えでありました。なお亞炭増産に關する質問につきましては、石炭同樣の施策を行いつつあること、またその利用方法についても種々研究を行う豫定であるとの説明がありました。中小工業對策に關する質疑に對しましては、商工省としては商業、工業は別々に對策を講じつつあり、特に金融對策についても研究中であるとの答がありました。
以上をもつて質疑を終り、討論採決は豫算委員會に留保することになりました。以上をもつて第二分科會の審議に關する經過報告を終ります。
この発言だけを見る →農林省所管につきましては農林次官より、商工省所管につきましては商工政務次官より、それぞれ提案理由の説明がありました。農林省所管の質疑應答は次の通りであります。
第一に主要食糧につきましては、米價の變更に關する質問に對し、政府側から將來パリテイー計算の基礎物資の價格改訂が行われる場合には、米價も變更する旨の答えがありました。次に輸入食糧の代金支拂について質問がありましたが、これの決濟方法は確定していない。但し今後の輸入については、貿易囘轉資金のわく外で決濟されるように懇請するつもりであるとの答えがありました。なお主食配給について、全國平均十七日の遲配は、十月の食糧年度末をもつて打切り、代替品で埋合わせる旨の説明がありました。また供出完了後の甘藷を自由販賣にしてはいかんとの問に對しましては、目下のところ考慮していないとの答辯もありました。次に農業生産調整費について、もし關係法律が成立しなかつたら、この經費は他に使用するかとの質問に對しましては、政府としては右法律が成立しない場合のことは考えていないとの答えでありました。地元農民に植林をやらせたらいかんとの質問に對しましては、難點は種苗の育成にあるので、やはり國費で實施しなければならないとの説明でありました。次に木炭價格を地方ブロツク別に調整したらいかんとの質問に對しましては、將來價格改訂を行う場合があつたらその際考慮するとの答えでありました。最後に、農業協同組合法が成立した場合、その經費はどうするのかその質問に對しましては、次に補正豫算で追加したいとの説明があり、委員側からさらに追加豫算等を出すことは重大な問題であるから、愼重に檢討するようとの注意がありました。
次に商工省關係の追加豫算の質疑につきましてその大要を述べますと、熱管理その他科學技術の研究普及について、豫算が少いではないかとの質問に對しましては、政府側からそれぞれ具體的な施策に關する説明がありました。次に繊維製品の配給量を、寒冷地については増加すべきではないかとの質問に對しましては、配給絶對量が少いので、温暖地方の配給を減らしてまで寒冷地にふり向ける餘地はない旨の答辯がありました。なお肥料ついては、電力の不足が生産力低下を招來しているので、それを補うため過燐酸石灰の増産に努めている。また硫化鑛の生産輸送の状況、アンガウル島燐鑛石開發の状況等の説明がありました。次に石炭關係につきましては、政府側から五箇年計畫の説明があり、また石炭非常増産對策と國管問題に關する質問につきましては、増産對策の方は、いわば作業方式に關するものであり、國管は組織法に當るもので、兩々相まつて初めて成果をあげ得るものであるとの答辯がありました。また石炭國管に關する經費は、明年度豫算に計上するとの答えでありました。なお亞炭増産に關する質問につきましては、石炭同樣の施策を行いつつあること、またその利用方法についても種々研究を行う豫定であるとの説明がありました。中小工業對策に關する質疑に對しましては、商工省としては商業、工業は別々に對策を講じつつあり、特に金融對策についても研究中であるとの答がありました。
以上をもつて質疑を終り、討論採決は豫算委員會に留保することになりました。以上をもつて第二分科會の審議に關する經過報告を終ります。
五
五坪茂雄#10
○五坪委員 今の御説明を拜聽いたしましたが、その中にアンガウル島の燐鑛石の問題について、政府側の説明があつたということであります。それはどういう意味の説明でありますか。六、七十萬トンの滯貨があるということでありますが、硫化鑛が十分生産されぬために、過燐酸石灰その他の肥料も十分な成績が上つていない。特にアンがウル島の燐鑛石を、燐鑛粉として使用する場合、これは非常に大きな問題になつているが、そんな問題について政府側の御答辯の中に、話合いがなかつたかどうか、ちよつとお尋ねいたしたいと思います。
この発言だけを見る →長
長野重右ヱ門#11
○長野(重)委員 ただいの五坪さんの御質問にお答えいたしますが、その問題につきましては、いろいろと詳細に話合いがありまして、たとえば現在どれくらい生産ができておるか。あるいは一箇月内地へどれくらいの輸送をいたしておるか。今後またどれくらいの生産と輸送ができるかということでありましたが、結論といたしましては、日本の肥料の現況に鑑みまして、なるべく生産の増大をはかり、かつまた速やかに輸送をいたしたいということに盡きておるようであります。なおこれらの詳細につきまましては、十分記憶いたしておりませんので、いずれ速記録をもつて御覽願いたいことをお願いいたしたいと思います。以上お答えいたします。
この発言だけを見る →五
五坪茂雄#12
○五坪委員 もう一つ、燐鑛粉の問題は大きな問題だと思うのですが、過燐酸石灰にする場合には硫酸が必要だが、燐鑛粉にする場合はそれを粉にして、きわめて微粒にすればそれでいいわけですから、非常に大きな問題だと思います。本問題について何かお話がなかつたかどうか、お伺いしたいのであります。
この発言だけを見る →長
長野重右ヱ門#13
○長野(重)委員 その點につきましては、詳細に承知いたしておりません。あまり詳しい掘りこんだ話はなかつたと記憶をいたしておりますが、後ほど政府委員にお尋ね願えれば結構かと思います。
この発言だけを見る →鈴
鈴
鈴木明良#15
○鈴木委員長 それでは各分科會の報告は、これをもつて終了いたします。
これで一旦休憩いたしまして、午後一時から開會いたします。これは時間の都合上、正一時から開會することにいたしたいと思います。午後一時からは各理事とも御相談の上で、委員長において特に最後の質問をお許しすることにいたしたいと存じます。稻村順三君、長野重右ヱ門君、苫米地英俊君、船田享二君、東井三代治君、野坂參三君、もう一人、まだ氏名の通告が來ておりませんが、あともう一人、大體稻村君、長野君、苫米地君二十分、船田君十五分、東井君、野坂君十分というふうな、多少時間の制限をいたしてございますが、これは最終の質問でございますから、一問一答というような形でなくて、質問を取りまとめて御質疑を願いたいと思います。政府からは總理大臣竝びに大藏大臣、安本長官の御出席を願うような順序になつております。
それではこれで一旦休憩いたします。
午前十一時三十五分休憩
━━━━◇━━━━━
午後一時四十二分開議
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それではこれで一旦休憩いたします。
午前十一時三十五分休憩
━━━━◇━━━━━
午後一時四十二分開議
鈴
鈴木明良#16
○鈴木委員長 それでは午前に引續いて開會いたします。
間もなく總理大臣と安本總務長官が御出席になります。これから各黨の最終の代表質問に移ります。通告順によつて發言をお許しいたします。稻村順造君。
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稻
稻村順三#17
○稻村委員 私はまず大藏大臣に對して、これまでの豫算委員會、あるいは分科會にいろいろ質問がなされましたけれども、それに對するだめを押すという意味におきまして二、三の質問をしてみたいと思つております。
まず第一に大藏大臣は金融機關の補償金の百億圓を取止めにしたのは、企業整備が遲れたからだと言つております。それからもう一つには終戰處理費がとにかくあの程度に止まつたというのは、六千戸の建築を三千戸に節約してもらつたために、そこでこういうふうな節約ができたというふうなお話があつたようであります。この際私が大藏大臣に對して特にだめを押しておきたいことは、それならば企業整備が必要であるところの二十三年度の豫算に、この百億圓が盛られるのである。そうすれば今百億圓が健全財政という建前からいたしまして收支が償いましても、この百億圓がこの次に盛られるということになれば、これがまた繰越しになりまして、やはり二十三年度豫算に非常な大きな穴があくということが想像されることであります。終戰處理費にいたしましても、六千戸に節約してもらつたのははなはだ結構でありますけれども、あと當然、この二十二年度に建設さるべきものが半分にわけられて、あとの三千戸は、これは二十三年度の方に繰延べになつたというようなことがありますと、これが收支のバランスは、結局今合わせただけであつて、後にはもつともつと財政上の不安が持越されておるというにすぎないのでありますが、こうなりますと二十三年度豫算、あるいはまた次に問題が出ますと、先ほど農林委員會においても問題になつたのでありまして、これは追加豫算にさらに組んでもらうつもりだという返答もありましたのですが、そうすれば、この追加豫算というものは、われわれこの前の公聽會の大内教授の言葉を借りて言えば、きわめて厖大なものになるおそれがある何百億というような厖大な追加豫算を、本年度中に要求するところの意思をおもちなのかどうか、この點をまず第一にお尋ねいたしたいと思うのであります。
第二に私はお尋ねしたいのは、最近官公廳職員の待遇改善に絡みまして、中勞委の裁定ができまして、ここに非常に問題となつているのは、これに對する財源をどうするかという大きな問題であろうと思うのであります。この財源に關しまして公聽會では、全財連の書記長品川君の發言によりますと、價格差益金が百億圓しか計上していないのはこれは實に少な過ぎる。少くともわれわれの手においてこれをもし收納するということになりますれば、三百億圓の價格差益金の收納は確實であるというような意見を發表しております。この點その道の現場において相當熟練した技能をもつている人の意見として、傾聽に値するものと思うのでありますけれども、そうすればこの差益金が、今日物價廳にその收納の權限があるのでありまするが、これを財務局に一括して移管すれば、やはりここに二百億近くの財源が浮くのではないかというふうに感ぜられるのであります。殊にほとんど地方に手足のない、しかも話を聽いてみますと、公定價格のいろいろな上げ下げ、その他について、これは事實の有無は別といたしまして、とかくの批評さえあるところの、この物價廳が、しかも無力な物價廳が、こういうふうな價格差益金の收納の全責任をもつているということは、私は結局この百億圓の金をとることさえむずかしいのではないかというふうに考えられているのでありますが、この點に關し、後で安本長官にもお尋ねいたしますけれども、大藏大臣としてはどういうふうなお考えをもつているか、その點をお尋ねしたい。かように考えております。
それからもう一つ私たちは官公廳職員の給與の財源に關しましてお尋ねしたいことは、今度大藏大臣の説明によりますと、扶養家族の控除額を引上げたのに對しまして、これは七月からの分は返濟するというようなことを申しておりましたが、これが返濟されるということになりますと、十一月末日までには大體一人當り一箇月に二百五十圓くらいは返すことになるのではないかと考えております。そうしますと、ここに千八百圓ベースを動かさないようにいたしましても、約一人千二百五十圓というものを現金で返すことになり、これが生活の問題として考えられるのではないかと考えられるのであります。さらに越冬資金といたしましても、やはり同じように越冬資金をこれに加えますと、中勞委の裁定というような、あの一人當り五千圓というように、全部を賄うことができないにいたしましても、相當の部分をここで補うことができ、しかも千八百圓ベースを崩さぬでできるのではないかというような感じがしておるのであります。この點に關してもし安本長官がおいでになつたら安本長官にお尋ねしたいと思いますけれども、大藏大臣の御意見をお伺いしたいと、かように考えております。
それから第三にわれわれが公聽會から得た知識でありますが、朝日新聞の土屋清君の説明によりますと、今日やみにまわつておつてわれわれの手にはやみでなければほとんどはいらない、いわゆる正式ルートに乘つてはなかなかはいらないというような物は、われわれとして今日專賣をすることが最も適當であるというような意見もありました。そうしたならばどうせわれわれの手にやみでなければはいらないような日用品、こういう物を專賣事業として新たに創設する意思はないかどうか、もしこれによつて專賣益金を得るならば、私がちよつと計算したところによつても、甘味料が十億圓くらい、マツチこれは小箱一人一個といたしましても、これはその差益金が一圓とつたといたしまして九億圓、石鹸、これが月一人一個ぐらいといたしまして十圓に賣つたといたしましても九十億、茶が二千萬貫、それを二千萬戸に一家族大體一箇月百匁くらいずつこれを配給いたしましたとしても、これが七十二億、みそ醤油がまず同じように現在の配給量を確保するとしても二十億圓、總計二百億圓くらいの專賣益金においての收入を見ることができるのではないかと考えておりますが、この點に關する御意見はどうであるか。これが第三點です。
第四にお尋ねしたいことは、所得税の調査事務機構を強化する必要があるのではないかということであります。徴税機構が弱い結果、源泉課税であるところの勤勞所得税のみが豫定通りに納まりまして、やみ屋はほとんど脱税しておるばかりでなく、大所得者はほとんど滯納している有樣である。これは大體われわれの想像し得るところでありますが、これに關して税務官吏はどうかと言えば、今定員に非常に滿たないで二級官の七七%というものが定員に不足しておる。そういうもの、それから今度は三級官といたしましては四〇%以上も不足しておるというのでありますけれども、これをただちに配置轉換を行いまして、たとえば二級官の足りないところ、三級官の足りないところを、他の官廳で冗員とか何とかいつておるのでありますから、これらの者から轉勤をさせることにして、この補充をただちにして、この徴税のための所得調査事務を強化する必要があるのではないかと考えます。
第五に徴税機構と調査事務の強化の問題であります。徴税機構を強化して十分な能率を上げしめるために、この前からの大藏大臣の説明によりますと、今度一級官吏なみの待遇を財務官吏にも與えると言つておりましたが、これを具體的に、たとえば今までの三級官を二級官にするとか、あるいはまたある程度雇の人間を本官にするとかして、その衝に當つている官吏の位階、職階を上げるような點について、この人たちに非常な希望をもたせるという立場から、これを強化をしていく意思があるか、この點について一應お尋ねしたいと思つております。
第六に復金の問題であります。復金の金は相當に方々にすでに放出されておるにもかかわらず、その割に實績があがつていない。殊に復金の人の話によりますと、石炭の生産にだけ、一月以降百億の金が融通されておる。しかも石炭自身どれだけ設備が行われたかということに關しては、相當疑問があるように思うのであります。殊に今度も四十億という多額の費途を豫算の上で組んでおる。この費途その他に關して會社自身を復金が相當監査する權限を與える必要があると同時に、復金に對する監査もまた民主的な國民の監査によつてせしめるという機構を、相當強化にする氣持はないかどうか、これだけの六點について御答辯を煩わしたいと考えております。
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第二に私はお尋ねしたいのは、最近官公廳職員の待遇改善に絡みまして、中勞委の裁定ができまして、ここに非常に問題となつているのは、これに對する財源をどうするかという大きな問題であろうと思うのであります。この財源に關しまして公聽會では、全財連の書記長品川君の發言によりますと、價格差益金が百億圓しか計上していないのはこれは實に少な過ぎる。少くともわれわれの手においてこれをもし收納するということになりますれば、三百億圓の價格差益金の收納は確實であるというような意見を發表しております。この點その道の現場において相當熟練した技能をもつている人の意見として、傾聽に値するものと思うのでありますけれども、そうすればこの差益金が、今日物價廳にその收納の權限があるのでありまするが、これを財務局に一括して移管すれば、やはりここに二百億近くの財源が浮くのではないかというふうに感ぜられるのであります。殊にほとんど地方に手足のない、しかも話を聽いてみますと、公定價格のいろいろな上げ下げ、その他について、これは事實の有無は別といたしまして、とかくの批評さえあるところの、この物價廳が、しかも無力な物價廳が、こういうふうな價格差益金の收納の全責任をもつているということは、私は結局この百億圓の金をとることさえむずかしいのではないかというふうに考えられているのでありますが、この點に關し、後で安本長官にもお尋ねいたしますけれども、大藏大臣としてはどういうふうなお考えをもつているか、その點をお尋ねしたい。かように考えております。
それからもう一つ私たちは官公廳職員の給與の財源に關しましてお尋ねしたいことは、今度大藏大臣の説明によりますと、扶養家族の控除額を引上げたのに對しまして、これは七月からの分は返濟するというようなことを申しておりましたが、これが返濟されるということになりますと、十一月末日までには大體一人當り一箇月に二百五十圓くらいは返すことになるのではないかと考えております。そうしますと、ここに千八百圓ベースを動かさないようにいたしましても、約一人千二百五十圓というものを現金で返すことになり、これが生活の問題として考えられるのではないかと考えられるのであります。さらに越冬資金といたしましても、やはり同じように越冬資金をこれに加えますと、中勞委の裁定というような、あの一人當り五千圓というように、全部を賄うことができないにいたしましても、相當の部分をここで補うことができ、しかも千八百圓ベースを崩さぬでできるのではないかというような感じがしておるのであります。この點に關してもし安本長官がおいでになつたら安本長官にお尋ねしたいと思いますけれども、大藏大臣の御意見をお伺いしたいと、かように考えております。
それから第三にわれわれが公聽會から得た知識でありますが、朝日新聞の土屋清君の説明によりますと、今日やみにまわつておつてわれわれの手にはやみでなければほとんどはいらない、いわゆる正式ルートに乘つてはなかなかはいらないというような物は、われわれとして今日專賣をすることが最も適當であるというような意見もありました。そうしたならばどうせわれわれの手にやみでなければはいらないような日用品、こういう物を專賣事業として新たに創設する意思はないかどうか、もしこれによつて專賣益金を得るならば、私がちよつと計算したところによつても、甘味料が十億圓くらい、マツチこれは小箱一人一個といたしましても、これはその差益金が一圓とつたといたしまして九億圓、石鹸、これが月一人一個ぐらいといたしまして十圓に賣つたといたしましても九十億、茶が二千萬貫、それを二千萬戸に一家族大體一箇月百匁くらいずつこれを配給いたしましたとしても、これが七十二億、みそ醤油がまず同じように現在の配給量を確保するとしても二十億圓、總計二百億圓くらいの專賣益金においての收入を見ることができるのではないかと考えておりますが、この點に關する御意見はどうであるか。これが第三點です。
第四にお尋ねしたいことは、所得税の調査事務機構を強化する必要があるのではないかということであります。徴税機構が弱い結果、源泉課税であるところの勤勞所得税のみが豫定通りに納まりまして、やみ屋はほとんど脱税しておるばかりでなく、大所得者はほとんど滯納している有樣である。これは大體われわれの想像し得るところでありますが、これに關して税務官吏はどうかと言えば、今定員に非常に滿たないで二級官の七七%というものが定員に不足しておる。そういうもの、それから今度は三級官といたしましては四〇%以上も不足しておるというのでありますけれども、これをただちに配置轉換を行いまして、たとえば二級官の足りないところ、三級官の足りないところを、他の官廳で冗員とか何とかいつておるのでありますから、これらの者から轉勤をさせることにして、この補充をただちにして、この徴税のための所得調査事務を強化する必要があるのではないかと考えます。
第五に徴税機構と調査事務の強化の問題であります。徴税機構を強化して十分な能率を上げしめるために、この前からの大藏大臣の説明によりますと、今度一級官吏なみの待遇を財務官吏にも與えると言つておりましたが、これを具體的に、たとえば今までの三級官を二級官にするとか、あるいはまたある程度雇の人間を本官にするとかして、その衝に當つている官吏の位階、職階を上げるような點について、この人たちに非常な希望をもたせるという立場から、これを強化をしていく意思があるか、この點について一應お尋ねしたいと思つております。
第六に復金の問題であります。復金の金は相當に方々にすでに放出されておるにもかかわらず、その割に實績があがつていない。殊に復金の人の話によりますと、石炭の生産にだけ、一月以降百億の金が融通されておる。しかも石炭自身どれだけ設備が行われたかということに關しては、相當疑問があるように思うのであります。殊に今度も四十億という多額の費途を豫算の上で組んでおる。この費途その他に關して會社自身を復金が相當監査する權限を與える必要があると同時に、復金に對する監査もまた民主的な國民の監査によつてせしめるという機構を、相當強化にする氣持はないかどうか、これだけの六點について御答辯を煩わしたいと考えております。
栗
栗栖赳夫#18
○栗栖國務大臣 お答えいたします。今回の追加豫算において補償打切等による政府の金融機関に對する補償百億圓を一旦削除したことであります。これはただいまもお話のように、企業再建整備、金融機關再建整備の進捗が遲れておりますので、本年内にこれを實行するまでに至らないと見たので削除したのでありまして、これは企業再建整備、金融機關の再建整備はなるべく速やかに處理いたしまして、新しい日本の産業、金融機構の再建を實現せねばいかぬと思います。おそらく二十三年においてこれを計上することに相なろうと思うのであります。その場合にこの豫算が膨れはしないかということでありますが、これはこの本豫算におきましては一般歳入をもつて五十二億を賄いまして、大體四十八億を公債で賄うことになつておつたのであります。この二十三年度の豫算編成につきましては、ただいま政府といたしましては各方面にわたつて十分な檢討を加え、そうして編成をしようと思つておるのでございまして、この百億もおそらく計上することになろうと思いますけれども、これがためにただちに二十三年度の豫算が非常に大きくなるとは考えておらぬのであります。これは二十二年度までは終戰直後のいろいろそういう方面に重點をおいた豫算にならざるを得なかつたのでありますが、二十三年度は講和會議も控えておることであります。經濟再建あるいは産業の建直し、こういう方面にも重點をおいていたしたいと思うのであります。そういうものともにらみ合わせまして、この百億を有效に計上し、有效に使用しようと思つておる次第でございます。
それから終戰處理費の二十三年度の見透しの問題でありますが、これは實はこの講和條約も二十三年度においてはおそらく成立すると思うのでありまして、終戰處理費の用途はだんだん減少してくると思うのであります。そのほかに賠償物の撤去費というようなものは殖えてくると思うが、そう殖えていくというような傾向はもたぬものと思うのであります。なお二十三年度の豫算編成にあたりましては、この見透し等も十分つけまして、編成をしたい。かように考えておる次第であります。
それから物價その他の點から、さらに本年度内においても、数百億の厖大な追加豫算を出すことにならないかというお尋ねがあつたのでありますが、ただいまのところでは、やはりこの物價水準、賃金水準を維持するに極力努めることでございます。追加豫算については、小口の追加豫算は、あるいる法務廳であるとか、あるいは内務省の解體に伴うとか、その他の點で相當のものがあるかもしらぬと思うのでありますが、大口の數百億にまたがるという追加豫算は、極力抑えて出さないというような考えをもつて努力しておる次第であります。
それから中勞委の裁定に伴いまして、價格差益金が相當大きな數字に上るというようなお話があつたのであります。大體政府といたしましては、過般の公價の引上によりまして、價格差益は百三十億と見ておるのであります。そのうちの三分の二が政府で收納することになりますので、九十七億とみたのであります。九十七億でありますが、二十二年度内に政府が收め得るものは、大體六十六億であります。このくらいに見て計上いたした次第でありまして、この程度であろうと思つておるのであります。
それから今囘所得税法に改正を加えまして、勤勞所得者、少額所得者に對する負擔を輕減するという意味において、家族控除等を引上げるということになつたのでありますが、これによりますと、大體過去の分が六百圓というくらいになると思うのであります。すでに本委員會でも御説明申し上げましたように、今後は大體月百三十九圓ばかりの輕減になると思うのであります。そしてこの分は次の支拂の場合に、多分相殺して授受を簡便にして、決濟をすることに相なろうと思うのであります。
次にやみの品物で、なかなか配給その他では手に入れることのできないものが相當ある。そういうようなものについては、むしろ專賣をしたらどうかというお話であります。これは一つの參考として有力な御意見と思いますが、ただいまはそういう專賣でありますれば、財政專賣でもなし、一種の公益專費だと、かように考えたのでありますが、政府といたしましては、まだ十分そういうような方針を固めているということには至つておらぬのであります。御意見としてひとつ承り置きたいと思つております。
それから徴税の問題でありますが、まず第一に人員が少い。それを補充するために、配置轉換を各省にまたがつてやつて、これを早急に行つたらどうかという御意見でありますが、これはまことにわれわれとしても同感であります。現に外務省については配置轉換によつて補充しようという準備をいたしておるのであります。さらにもつと各省にも連絡をとつて、早急に配置轉換によつて人員を補充したい。かように考えておる次第であります。そうして所得の把捉調査を強化するという點はまつたく同感であるのであります。それからまた徴税の措置を強化するという意味において、税務官吏の優遇等を考えておるか、職階なども引上げて、希望をもたして大いにやらすことはどうかという御意見であります。これもまつたく同感でありまして、税務官吏の優遇についてはさようなものもいたしたいと思うのであります。われわれといたしましては、有能なものであるならば、年とか何とかいうものにあまり拘泥しないで、十分に適材を適所に置くという拔擢等をもいたしたい。かように考えておる次第でございます。
それから復金の問題でありますが、復金の效果がなおあがつておらぬのじやないかというような御質問であります。復金につきましては、こういうような經濟危機が迫つてきておりますので、緊要なる産業資金の供給を、復金に依存する程度が非常に強くなつておるのであります。そういうような趣意におきまして、今囘も四十億の政府出資を認め、本豫算の六十億と合せて百億を認めるというようなことにいたしておるのであります。今復金は大體二百八十億ぐらいの資金の調達の途が殘つておるのであります。そのうちの百億はこういうような政府出資でやりたい。あとの殘りは債券發行及び補償等によつてやらしたい、かように考えておるのであります。そういう場合にそういう資金を有效に供給する場合におきましても、一旦供給しても、それが適正に使用されておるかどうか、こういう監査をする。これは復金でもその機構を設けまして、もつぱら監査に當らしたのであります。元來わが金融機關におきましては、戰前においては資金の融通をすれば、そのあとの監査ということは相當大藏省において、日銀その他の金融機關においても熱心にやつたものでありますが、戰時中人手が足らぬとかその他によつてこれが缺けておるのであります。そこで復金についてはただいま特に部局も設けて監査をやらしております。なおそれを強化して、その實をあげるということにしたいという御意見はもつともでございまして、復金についてもさようにいたしたいと思う次第であります。さらに復金の運營でございますが、これについては本會議において、あるいは本委員會においてもすでに申し上げたところであります。何分にも在來の金融機關と違う一種の特殊金融機關でありまして、運營についてはなお考究を要するところが多々あると思うのであります。殊にこれを民主的に、また必要な資金は簡易迅速に、必ず的確に供給するという點においても、いろいろ考究すべきものがあるのであります。委員會の運營、監事會その他の運營等についても十分考えたいと思います。殊にこれを民主的に運營していくという方面にも全力を盡し、廣く知識を集めてこの效果を十分期したいと思つておる次第であります。
この発言だけを見る →それから終戰處理費の二十三年度の見透しの問題でありますが、これは實はこの講和條約も二十三年度においてはおそらく成立すると思うのでありまして、終戰處理費の用途はだんだん減少してくると思うのであります。そのほかに賠償物の撤去費というようなものは殖えてくると思うが、そう殖えていくというような傾向はもたぬものと思うのであります。なお二十三年度の豫算編成にあたりましては、この見透し等も十分つけまして、編成をしたい。かように考えておる次第であります。
それから物價その他の點から、さらに本年度内においても、数百億の厖大な追加豫算を出すことにならないかというお尋ねがあつたのでありますが、ただいまのところでは、やはりこの物價水準、賃金水準を維持するに極力努めることでございます。追加豫算については、小口の追加豫算は、あるいる法務廳であるとか、あるいは内務省の解體に伴うとか、その他の點で相當のものがあるかもしらぬと思うのでありますが、大口の數百億にまたがるという追加豫算は、極力抑えて出さないというような考えをもつて努力しておる次第であります。
それから中勞委の裁定に伴いまして、價格差益金が相當大きな數字に上るというようなお話があつたのであります。大體政府といたしましては、過般の公價の引上によりまして、價格差益は百三十億と見ておるのであります。そのうちの三分の二が政府で收納することになりますので、九十七億とみたのであります。九十七億でありますが、二十二年度内に政府が收め得るものは、大體六十六億であります。このくらいに見て計上いたした次第でありまして、この程度であろうと思つておるのであります。
それから今囘所得税法に改正を加えまして、勤勞所得者、少額所得者に對する負擔を輕減するという意味において、家族控除等を引上げるということになつたのでありますが、これによりますと、大體過去の分が六百圓というくらいになると思うのであります。すでに本委員會でも御説明申し上げましたように、今後は大體月百三十九圓ばかりの輕減になると思うのであります。そしてこの分は次の支拂の場合に、多分相殺して授受を簡便にして、決濟をすることに相なろうと思うのであります。
次にやみの品物で、なかなか配給その他では手に入れることのできないものが相當ある。そういうようなものについては、むしろ專賣をしたらどうかというお話であります。これは一つの參考として有力な御意見と思いますが、ただいまはそういう專賣でありますれば、財政專賣でもなし、一種の公益專費だと、かように考えたのでありますが、政府といたしましては、まだ十分そういうような方針を固めているということには至つておらぬのであります。御意見としてひとつ承り置きたいと思つております。
それから徴税の問題でありますが、まず第一に人員が少い。それを補充するために、配置轉換を各省にまたがつてやつて、これを早急に行つたらどうかという御意見でありますが、これはまことにわれわれとしても同感であります。現に外務省については配置轉換によつて補充しようという準備をいたしておるのであります。さらにもつと各省にも連絡をとつて、早急に配置轉換によつて人員を補充したい。かように考えておる次第であります。そうして所得の把捉調査を強化するという點はまつたく同感であるのであります。それからまた徴税の措置を強化するという意味において、税務官吏の優遇等を考えておるか、職階なども引上げて、希望をもたして大いにやらすことはどうかという御意見であります。これもまつたく同感でありまして、税務官吏の優遇についてはさようなものもいたしたいと思うのであります。われわれといたしましては、有能なものであるならば、年とか何とかいうものにあまり拘泥しないで、十分に適材を適所に置くという拔擢等をもいたしたい。かように考えておる次第でございます。
それから復金の問題でありますが、復金の效果がなおあがつておらぬのじやないかというような御質問であります。復金につきましては、こういうような經濟危機が迫つてきておりますので、緊要なる産業資金の供給を、復金に依存する程度が非常に強くなつておるのであります。そういうような趣意におきまして、今囘も四十億の政府出資を認め、本豫算の六十億と合せて百億を認めるというようなことにいたしておるのであります。今復金は大體二百八十億ぐらいの資金の調達の途が殘つておるのであります。そのうちの百億はこういうような政府出資でやりたい。あとの殘りは債券發行及び補償等によつてやらしたい、かように考えておるのであります。そういう場合にそういう資金を有效に供給する場合におきましても、一旦供給しても、それが適正に使用されておるかどうか、こういう監査をする。これは復金でもその機構を設けまして、もつぱら監査に當らしたのであります。元來わが金融機關におきましては、戰前においては資金の融通をすれば、そのあとの監査ということは相當大藏省において、日銀その他の金融機關においても熱心にやつたものでありますが、戰時中人手が足らぬとかその他によつてこれが缺けておるのであります。そこで復金についてはただいま特に部局も設けて監査をやらしております。なおそれを強化して、その實をあげるということにしたいという御意見はもつともでございまして、復金についてもさようにいたしたいと思う次第であります。さらに復金の運營でございますが、これについては本會議において、あるいは本委員會においてもすでに申し上げたところであります。何分にも在來の金融機關と違う一種の特殊金融機關でありまして、運營についてはなお考究を要するところが多々あると思うのであります。殊にこれを民主的に、また必要な資金は簡易迅速に、必ず的確に供給するという點においても、いろいろ考究すべきものがあるのであります。委員會の運營、監事會その他の運營等についても十分考えたいと思います。殊にこれを民主的に運營していくという方面にも全力を盡し、廣く知識を集めてこの效果を十分期したいと思つておる次第であります。
鈴
鈴木明良#19
○鈴木委員長 多少稻村君の御質疑の趣旨に違つたような點もあるかと存じます。重ねて御質疑がしたいようなことがあるかもしれませんが、これは理事會の申合せによりまして御辛抱願いたいと思います。それでは總理大臣に簡單に願います。
この発言だけを見る →稻
稻村順三#20
○稻村委員 總理大臣に御尋ねしたいことは、今も大藏大臣から御返答がありましたが、公聽會で大内教授も、この分でいくと一千億を超える第二次追加豫算は必至と考えられるというふうな發言をしておりました。大藏大臣はできるだけ大きい追加豫算は避けるという御返事がありましたが、しかしながら今日の情勢から考えて、政府がちよつとでも氣を緩めると、必ずこういう事態はくるだろうということを私たちも考えるのであります。この點に關してあらためてだめを押すようですが、總理大臣の御答辯を煩わしたいと考えます。
第二には補正第七號豫算を決議した際に、今後タバコ等の値上げをする場合には、議會の愼重な審議を經る必要があるというふうにだめを押したにかかわらず、議會にこれが諮られずに、十一月一日からタバコの値上げをした。その後委員長からも注文があり、いろいろ各委員からも質問があつたのに對して、確固たる御返事がなかつたわけでありますが、今後國民生活に密接な關係のある郵税あるいは鐵道運賃というものについて、先ほど述べられたように、まだ財政法が實施せられていないから舊法によるというような意味でやられると、豫算審議の上に非常な差支えを生ずるとも限らないので、この點に關する御答辯を煩わしたいと考えます。
それから安本長官にお尋ねしたいことは、千八百圓ベースはくぎづけではない。生産力と比例して増減するものと解せられるというな御答辯を安本長官はしておられる。しかし私は官公吏の給與についても同じようなことが言えると思う。もし能率が増進した場合には、給與を引上げても物價體係を崩すものではないというふうに考えてよろしいかどうか。私たちから言うならばむしろ健全財源があるのかないかということに、おそらく官公職員の給與問題がかかつていると思う。從つて徴税機構を強化し、自然増收というものが行われ、それから今度は官公吏の待遇をある程度改善することによりその能率が増進する。このような場合においては、千八百圓ベースは引上げる可能性ができてくるのではないかというふうに考えますが、これについて安本長官の御見解を承つておきたいと考えます。
それからもう一つ、これは大藏大臣に對して質問したことでありますが、七月以降の勤勞所得税の過拂いに對しては、これは次に差引くと言つておられますが、これは實を言うと差引くよりも、現金拂いをすれば、この點だけでも官公吏の生活を非常に緩和することになります。中勞委の裁定によるあの全部というわけにはいかないにしても、相當部分は緩和することができるのではないか。しかも千八百圓ベースを崩さないでいけるのではないかと考えるが、どうであるか。
それから越年資金の問題でありますが、これも先ほど大藏大臣に質問した通り、徴税機構をある程度改正することにより、たとえば全財連の品川君の言つたように、價格差益金というものをむしろ手足のない物價廳に委ねておくよりも、財務局に委ねた方が益金を上げることができるという御意見でしたが、こういうものがもし確固たる財源となるならば、越年資金というものをある程度考慮しても、そんなに惡性インフレーシヨンを高進するというような心配をしなくてもよいのではないか。財源はちやんとあるのではないかというふうに考えておるのであります。これに對する安本長官の御意見を伺いたい。
この発言だけを見る →第二には補正第七號豫算を決議した際に、今後タバコ等の値上げをする場合には、議會の愼重な審議を經る必要があるというふうにだめを押したにかかわらず、議會にこれが諮られずに、十一月一日からタバコの値上げをした。その後委員長からも注文があり、いろいろ各委員からも質問があつたのに對して、確固たる御返事がなかつたわけでありますが、今後國民生活に密接な關係のある郵税あるいは鐵道運賃というものについて、先ほど述べられたように、まだ財政法が實施せられていないから舊法によるというような意味でやられると、豫算審議の上に非常な差支えを生ずるとも限らないので、この點に關する御答辯を煩わしたいと考えます。
それから安本長官にお尋ねしたいことは、千八百圓ベースはくぎづけではない。生産力と比例して増減するものと解せられるというな御答辯を安本長官はしておられる。しかし私は官公吏の給與についても同じようなことが言えると思う。もし能率が増進した場合には、給與を引上げても物價體係を崩すものではないというふうに考えてよろしいかどうか。私たちから言うならばむしろ健全財源があるのかないかということに、おそらく官公職員の給與問題がかかつていると思う。從つて徴税機構を強化し、自然増收というものが行われ、それから今度は官公吏の待遇をある程度改善することによりその能率が増進する。このような場合においては、千八百圓ベースは引上げる可能性ができてくるのではないかというふうに考えますが、これについて安本長官の御見解を承つておきたいと考えます。
それからもう一つ、これは大藏大臣に對して質問したことでありますが、七月以降の勤勞所得税の過拂いに對しては、これは次に差引くと言つておられますが、これは實を言うと差引くよりも、現金拂いをすれば、この點だけでも官公吏の生活を非常に緩和することになります。中勞委の裁定によるあの全部というわけにはいかないにしても、相當部分は緩和することができるのではないか。しかも千八百圓ベースを崩さないでいけるのではないかと考えるが、どうであるか。
それから越年資金の問題でありますが、これも先ほど大藏大臣に質問した通り、徴税機構をある程度改正することにより、たとえば全財連の品川君の言つたように、價格差益金というものをむしろ手足のない物價廳に委ねておくよりも、財務局に委ねた方が益金を上げることができるという御意見でしたが、こういうものがもし確固たる財源となるならば、越年資金というものをある程度考慮しても、そんなに惡性インフレーシヨンを高進するというような心配をしなくてもよいのではないか。財源はちやんとあるのではないかというふうに考えておるのであります。これに對する安本長官の御意見を伺いたい。
片
片山哲#21
○片山國務大臣 第一の御質問は補正追加の問題でありますが、大藏大臣が答辯いたしました通りできるだけ萬やむを得ざるものに局限いたしまして、御趣旨に副いたいと思つております。厖大なるものはもちろん避けるつもりであります。
第二の財政法第三條に關する問題は、まつたく私どもの意思といたしましても、タバコあるいは運賃の値上げ等は、政府の一存でやる方法を避けて、國會に協議をいたしたいと考えておるのであります。但し現在の緊急状態に鑑みまして、いろいろな事情からさような方法にまいらない。特殊な状態に鑑みて處置しなければならない點もあることを、御了承願いたいと存ずるのであります。今後はこの問題について愼重を期したいと思いますが、その取扱いがいろいろ複雜でありますから、この取扱いの技術的問題に關しては、大藏大臣からお答えいたすことにいたしたいと思います。
この発言だけを見る →第二の財政法第三條に關する問題は、まつたく私どもの意思といたしましても、タバコあるいは運賃の値上げ等は、政府の一存でやる方法を避けて、國會に協議をいたしたいと考えておるのであります。但し現在の緊急状態に鑑みまして、いろいろな事情からさような方法にまいらない。特殊な状態に鑑みて處置しなければならない點もあることを、御了承願いたいと存ずるのであります。今後はこの問題について愼重を期したいと思いますが、その取扱いがいろいろ複雜でありますから、この取扱いの技術的問題に關しては、大藏大臣からお答えいたすことにいたしたいと思います。
和
和田博雄#22
○和田國務大臣 價格差益金の増收について、物價廳から財政局に移せという問題でありますが、價格差益金は結局全部向うへ納めることにいたしておるのでありまして、ただこれがどの程度に上るかということについて、いろいろ今まで御議論があつたのでありますが、今度私が認めましたのは六十億で、相當の程度であります。これにあまり多額のものをこれ以上認めるということも、なかなかむずかしいのじやないかと思います。しかし六十億というのは今度一應認めたのでありますが、それ以上どれくらいあるかといつたら、人によつて意見が違うわけであります。われわれは初め四十億程度じやないかと思つたわけでありまして、そのはつきりしたところは今申し上げられませんが、六十億というのはぎりぎりのところまでいつておるのじやないかと思います。千八百圓ベースについては、お話のように價格改訂をやるときに、今度の平均賃金としてこれを採用し、從つてこの方面においては能率が上り増産ができまして、ゆとりのある者が千八百圓の實質賃金を超えることは、賃金のストツプではありませんから、政府としては當然そうなつてもよろしいということは認めておつたのでありますが、官公廳は單に能率が上つたというだけではいきませんで、そこに財源がありませんと、やはり國家の赤字において賃金ベースを上げていくということになりますので、官公廳の場合においては民間の場合と違つて、物を生産しておらないから、その邊が違つてくるのじやないかと思います。ただお話のように官公廳の給與制度そのものが合理的なものであるかどうかということについては、われわれとしては今の給與制度そのものが、非常に合理的であるというようにも考えませんので、これは給與制度の改善ということを、民間の方の給與の實態とにらみ合わせて行うことも、物價體系そのものを堅持していくという建前において、相當そこに大きな財源がありまするならば、その範圍内においては、當然これは考えらるべきものではないかとわれわれは考えております。
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栗栖赳夫#23
○栗栖國務大臣 本月の初めにタバコの値上をいたしたのでございますが、これは實は追加豫算の提出等が非常に遲れまして、一日タバコの値上が遲れれば、二億圓というような相違があるのでございまして、まことにやむを得ない次第で、不本意でございましたけれども行つたような次第でございます。しかしながら追加豫算等も十一月にはかけるということで御贊成を願うような次第でございましたから、特に十一月分だけのものをあげたのでございまして、これはまことに不本意でありましたが、やむを得ない財政上の事由によつたのでございますから、ひとつ惡しからず御了承願いたいと思う次第でございます。政府といたしましては、まだ施行されておりませんが、財政法第三條の趣旨及び補正第一號のときの趣意などを、決して忘却するというような趣意ではなかつたのでありますから、御了承願いたいと思うのであります。なお財政法第三條につきましても、關係筋その他との交渉が種々時間をとり、また種々の線で統一ができなかつた點もあつて、はなはだ遲れましたけれども、これも昨今ようやくきまりまして、そうしてこれは全面的に施行する。しかしながら昨今のこの緊急の事態がある場合におきましては、やむを得ない必要から、政府の料金その他は政令でするという法律を提出いたしたのでございますが、これもその運營等につきましては、國會を無視するというようなことは毛頭考えないのでございます。そのときの御審議の際に十分御意見を伺いまして、運營についてはこの財政法第三條の趣意というものに副わないような考えはいたさない、かように思つているような次第でございます。
なお一言申し上げますが、過去における家族扶養控除その他の負擔輕減をしたので、六百圓ばかり差引くということも申しましたが、これは結局收入の中から差引きましても、それだけ收入が殖えてはいるのでございますので、手取はそれだけ多くなるということでございます。ただこれをわずかの時間の間に一度拂いもどしまして、さらにまたすべてをとるということになりますと、たいへん多數の事に關係をいたしますし、かえつて人手その他もかかり、迅速にもいかないというような點で、今度新たに收受する税と差引いてその際に餘分に手もとにはやはり六百圓が歸つてくる、こういうような仕組をいたそうと考えておる次第でございます。
この発言だけを見る →なお一言申し上げますが、過去における家族扶養控除その他の負擔輕減をしたので、六百圓ばかり差引くということも申しましたが、これは結局收入の中から差引きましても、それだけ收入が殖えてはいるのでございますので、手取はそれだけ多くなるということでございます。ただこれをわずかの時間の間に一度拂いもどしまして、さらにまたすべてをとるということになりますと、たいへん多數の事に關係をいたしますし、かえつて人手その他もかかり、迅速にもいかないというような點で、今度新たに收受する税と差引いてその際に餘分に手もとにはやはり六百圓が歸つてくる、こういうような仕組をいたそうと考えておる次第でございます。
鈴
五
五坪茂雄#25
○五坪委員 私は民主黨を代表して最後のお尋ねをいたしたいと思います。
まず總理大臣に一、二お尋ねいたします。これは何囘か質問が繰返されていたのでありますけれども、しかし考えれば考えるほど疑問が起るので、この際ひとつはつきりとお答えを願つておきたいと考えるのであります。言うまでもなく今囘の追加豫算は厖大なものでありますが、また次に追加豫算も出るのではないかと考えられます。その厖大な豫算があるいは時の面において、または物資資材の面において、はたしてきわめて適正に消化されるかどうかという問題なんです。どうも私の考えるところによりますと、おそらく無理がかかるのではないか、また終戰處理費をマル公ですべておやりになるわけなのですが、政府の手持品をマル公で拂下げなさるならば、これはうまくいくでありましようけれども、必ずしも資材全部がそうとはまいりますまい。そういう場合にはたして計畫通りにいくかどうか。これも多大のむりがかかる。むりがかかるということはどういうことかというと、インフレを助長するということになるのだと私は思うのであります。ところで先般生計白書とも言われるようなものをお出しになりましたが、これはインフレを抑え、また國民に安心を與える一つの方法としては相當力強いものであつたかと思いますけれども、この際もうインフレに向うということは、國民皆そういうふうに考えて不安がつておる。それを、いや不安がる必要はないのだ。インフレはこういう力強い方法によつてこれを抑えていくのだという、具體的な何か方法をおもちになつておるかどうか。その點をひとつ明らかにしていただかぬと、御承知のごとく勞働攻勢がどんどん激しくなつておるようでありまするし、また實際において、これ以上インフレになつたら、國民生活はやつていけない。耐えられない。だからその點をはつきり、こういうふうにしてインフレを抑制して經濟再建をやつていくのだということを、あらためてひとつ御答辯願いたい、かように考えます。
次にお尋ねいたしたいことは、先般來マル公の値上をおやりになりましたが、それはいろいろな關係もありましよう。だから値上になつたのでありましようけれども、私は一遍に三倍なり三倍半の値上をするということより、逐次上げていくことによつて、その間時をかせぐということが非常に重大な問題じやないかと思うのに、それを急激にマル公を引上げてしまつた。たとえば木材なんかはやみ價格よりずつと高いマル公にいつてしまつて、あとからやみ價格がマル公に追いつくのだというようなことになついるのです。また今囘タバコの問題もお話しになりましたし、それから酒が自由價格五百五十圓ということであります。政府のお考えは一應ごもつともに考えられますけれども、その半面を考えますと、はたしてその五百五十圓の酒が賣れるかどうかとううことなんです。八百圓とか、千圓とか、一級酒のやみ價格がしているということですが、それは限られた數量だからそういうむりな値段になるのです。ところがこれが五百五十圓で自由に買えるということになると、はたして民衆がそれを買うて飲むかどうか。おそらく私はそれは密造を助長することになるのではないかというふうに考えるのです。その政策がまわりまわつてそういうことを助長するというようなことになると、一國の政治として私は重大問題だと思いますがゆえに、こういうことについて總理大臣の所感を、はつきりと伺つておきたい、かように考えるのであります。
第三は、先般來國民運動をやるとか何とかいうことを聞いておりましたけれども、いろいろな部面に國民運動が必要であります。殊に私が今質問しておりまするインフレ抑制という問題については、非常に必要だと思うのでありますが、どうもそれが活發に行われていない。さらに食糧問題その他インフレ抑制の問題からも、消費節約ということを今日ほどやかましく言わなければならぬ時代はないと思うのでありますけれども、一向消費節約の運動がやられていない。そういうことは一向お考えになつていないのか。私、視野が狹くて、そういうことを知らぬのでありますが、とにかく視野の狹い私にもはつきりわかるように、もつと強力にそういう運動を展開してもらいたいと思うのでありますけれども、一向それができていない。インフレはこういうふうに抑制するのだ、こうなつては國家がこういうふうになるのだということを、國民一人々々にはつきり知らせる運動、それからどんどん消費節約をしなければならぬという運動、殊に食糧問題、戰時中はさつま芋の葉とか、くきとか、つるとかいうものを、ことごとく買つていつて食つたものですけれども、今日はそんなものを食う者は、農村ではおそらく一人もおりはしません。都會の人たちも、以前は農村へどんどん買いに來たのですが、今日では一人もおりません。そうして一方では食糧難とか、やかましく言つておるのですが、これは政府として國民教化と力が足りんからだと思いますが、そういう點についてひとつ總理大臣の考えを承つておかなければならぬ、かように考えるのであります。
次に大藏大臣にお尋ねいたします。それは先ほど社會黨の稻村氏からの質問の中にありましたように、農家とか、中小商工業者を對象としての徴税は、まことに微に入り細にわたつてうまくいつておると思う。これは税金を出す方の者が感心しておるくらいに税金をうまくとつておると思うが、もつと大きくとらなければならぬ方に手ぬかりがないか、これは今私時間がないので詳細なことは申しませんが、それだけ申し上げればはつきりおわかりのことと思います。そういう點一層ひとつ考慮をお拂いになる必要がたしかにある、かように考えておるのであります。また一方そうかと思うと入場料など相當引上げておいでになりますが、これなども今日何の樂しみもない者がたまに映畫で見るというような際に、莫大な税金を拂つてでなければ見られぬということは、これは社會民衆の文化を向上する上においても、あるいは民衆娯樂という上から考えても、こういう點もひとつ、それは財政難の場合であるからやむを得ぬかもしれませんけれども、御考慮の餘地があるのではないか、かように考えるのであります。
次にこれも大藏大臣にお尋ねするのですが、北陸を中心として全國にわたる單作地帶、これは今非常に困つておるのです。これは農林關係の方はみな御承知だから農林關係の方に質問する必要はないのですが、米をとつてそれをマル公で供出してしまえばあとに何も收入の途がないのです。副業をしようとしたつて材料がないのです。たとえばさつまいもをつくれば澱粉をつくるとか、あめをつくるとか、しようちゆうをつくるとかいろいろあります。そうすればそのかすができるからぶたを飼うとかにわとりを飼うとか、それからそれへと副業ができるのです。蔬菜や果樹をやりましても、農閑期にそれに加工してやるとすれば、それを賣出すということもできるのですが、稻作一方の單作地帶ではそれができない。たとえば具體的に申しますと石川縣の石川郡あたりでは、一段と耕作するに七人手間要ります。苗代から田植して收穫するまで七人手間要る。能登の方にまいりますと、同じ一段を處理するのに二十八人手間要る。そうして供出する米は同じ値段です。七人手間使つて八俵とつて供出するのも、二十八人手間使つて八俵とつて供出するのも同じ値段、こういうことになるのです。だから單作地方の農家はまことに堪えられぬと思う。こんなことがもうあと一年も續けば全滅だと思う。何とか單作地帶の耕地を、二作三作作付することのできるように、耕地整理、土地改良をやつてもらわなければならぬと考える。今囘の追加豫算には出ていないようですから、二十三年の豫算には、ぜひともこれに關する經費を相當額、わずかな涙ほどの金でなしに、やることのできる相當額をひとつ見積つていただきたい。
それから今度追加豫算が出るか、どうか存じませんけれども、もしお出しになるならば、例の六・三制の七億圓と殘りの金は、ぜひとも一緒に盛つていただきたい。これを盛るか、盛らぬかということも重ねてお尋ねををいたしておきます。
それからもう一つ大藏大臣に、先ほど徴税の問題について申しましたが、徴税する方待遇の問題です。これは時間がないのに喋々言うまでもないことですが、新聞によりますと税務官吏のいろいろな問題が出ておるようであります。實際聽いてみますと、任官して三十二年經つたのだけれども、今日二千五百圓の手取しかないのだということです。それからもう一つまつたく未知の人ですが、千葉縣のある税務署に勤めている人から歎願書が、私のような者にまいりました。それは自分は引揚げをしてきて、今税務署に家内と二人で一緒に勤めている。そして二人の手取合わせて千六百圓だが、これではどうしてもいかぬ。何とか助力してくれという手紙なんです。大藏大臣は御承知でありましようが、そういう問題はたくさんあるんで、これは實に人道問題だと思うので、何とか待遇を改善してやつて、徴税をうまくやらせるということなんです。そういう點をひとつお考えを願いたい。同時に御意見を承りたいと考えます。
次に安本長官にひとつお尋ねいたしたい。肥料の問題ですが、來年度は窒素肥料にして段當五貫五百匁ぐらい配當をするというような御計畫のようですが、今日は七%ぐらいしか生産が上つていないと思う。はたしてそういうことでお約束の通りに配給ができるかどうか、これは農家にとつて眞劍な問題です。毎年うそをつかれているんですから、また來年も配給ができぬということになると、おそらく農家は來年度は承知しないと思う。その點をしつかり御考慮の上、お約束を果していただくようにやつていただきたい。同時に神戸にはせつかくの燐鑛石が六七十萬トン滯貨になつているそうですが、硫酸が足りないから過燐酸石灰が十分にできない。それは硫酸アンモニヤや石灰窒素に比較しては、過燐酸石灰は相當生産されている。それは結構ですが、さらに滯貨しているあの燐鑛石を、何か燐鑛粉末といつたような形で、肥料化する方法はないものかどうか、それを御研究になつているかどうかということをお尋ねしたい。さらにもう一つは農機具の問題です。これも配給する配給すると前の農林大臣は言つておられたが、みなうその皮です。現に私の縣で籾摺用のゴム・ローラーが一萬九千箇配給されることになつているが、實際は一萬箇しか來ていない。私の方は御承知のように早場米であるし、早場米は九月中に供出すれば五百圓の奬勵金が貰えるから、農家は何とか早く調製して供出しようと、一生懸命になつているが、肝腎のゴム・ローラーが來ないからどうすることもできない。今日もまだ現物は一萬箇しか來ていない。もう籾摺はほとんど終つてしまつている。こういうような状態です。こんなことは籾摺ローラーだけでなしに、いろいろの農具にみなそういうことがあるから、政府のおつしやることを農民が信用しないということになる。實際に信用しないということになつたら、これはたいへんですから、その點をひとつ、私は既往のことを責めるわけではありませんので、來年度はどうか農機具も肥料も、お約束通りに配給することにしていただきたい。それができるかどうか、はつきりここでうそでない言明をしていただきたい。かように思うのであります。
この発言だけを見る →まず總理大臣に一、二お尋ねいたします。これは何囘か質問が繰返されていたのでありますけれども、しかし考えれば考えるほど疑問が起るので、この際ひとつはつきりとお答えを願つておきたいと考えるのであります。言うまでもなく今囘の追加豫算は厖大なものでありますが、また次に追加豫算も出るのではないかと考えられます。その厖大な豫算があるいは時の面において、または物資資材の面において、はたしてきわめて適正に消化されるかどうかという問題なんです。どうも私の考えるところによりますと、おそらく無理がかかるのではないか、また終戰處理費をマル公ですべておやりになるわけなのですが、政府の手持品をマル公で拂下げなさるならば、これはうまくいくでありましようけれども、必ずしも資材全部がそうとはまいりますまい。そういう場合にはたして計畫通りにいくかどうか。これも多大のむりがかかる。むりがかかるということはどういうことかというと、インフレを助長するということになるのだと私は思うのであります。ところで先般生計白書とも言われるようなものをお出しになりましたが、これはインフレを抑え、また國民に安心を與える一つの方法としては相當力強いものであつたかと思いますけれども、この際もうインフレに向うということは、國民皆そういうふうに考えて不安がつておる。それを、いや不安がる必要はないのだ。インフレはこういう力強い方法によつてこれを抑えていくのだという、具體的な何か方法をおもちになつておるかどうか。その點をひとつ明らかにしていただかぬと、御承知のごとく勞働攻勢がどんどん激しくなつておるようでありまするし、また實際において、これ以上インフレになつたら、國民生活はやつていけない。耐えられない。だからその點をはつきり、こういうふうにしてインフレを抑制して經濟再建をやつていくのだということを、あらためてひとつ御答辯願いたい、かように考えます。
次にお尋ねいたしたいことは、先般來マル公の値上をおやりになりましたが、それはいろいろな關係もありましよう。だから値上になつたのでありましようけれども、私は一遍に三倍なり三倍半の値上をするということより、逐次上げていくことによつて、その間時をかせぐということが非常に重大な問題じやないかと思うのに、それを急激にマル公を引上げてしまつた。たとえば木材なんかはやみ價格よりずつと高いマル公にいつてしまつて、あとからやみ價格がマル公に追いつくのだというようなことになついるのです。また今囘タバコの問題もお話しになりましたし、それから酒が自由價格五百五十圓ということであります。政府のお考えは一應ごもつともに考えられますけれども、その半面を考えますと、はたしてその五百五十圓の酒が賣れるかどうかとううことなんです。八百圓とか、千圓とか、一級酒のやみ價格がしているということですが、それは限られた數量だからそういうむりな値段になるのです。ところがこれが五百五十圓で自由に買えるということになると、はたして民衆がそれを買うて飲むかどうか。おそらく私はそれは密造を助長することになるのではないかというふうに考えるのです。その政策がまわりまわつてそういうことを助長するというようなことになると、一國の政治として私は重大問題だと思いますがゆえに、こういうことについて總理大臣の所感を、はつきりと伺つておきたい、かように考えるのであります。
第三は、先般來國民運動をやるとか何とかいうことを聞いておりましたけれども、いろいろな部面に國民運動が必要であります。殊に私が今質問しておりまするインフレ抑制という問題については、非常に必要だと思うのでありますが、どうもそれが活發に行われていない。さらに食糧問題その他インフレ抑制の問題からも、消費節約ということを今日ほどやかましく言わなければならぬ時代はないと思うのでありますけれども、一向消費節約の運動がやられていない。そういうことは一向お考えになつていないのか。私、視野が狹くて、そういうことを知らぬのでありますが、とにかく視野の狹い私にもはつきりわかるように、もつと強力にそういう運動を展開してもらいたいと思うのでありますけれども、一向それができていない。インフレはこういうふうに抑制するのだ、こうなつては國家がこういうふうになるのだということを、國民一人々々にはつきり知らせる運動、それからどんどん消費節約をしなければならぬという運動、殊に食糧問題、戰時中はさつま芋の葉とか、くきとか、つるとかいうものを、ことごとく買つていつて食つたものですけれども、今日はそんなものを食う者は、農村ではおそらく一人もおりはしません。都會の人たちも、以前は農村へどんどん買いに來たのですが、今日では一人もおりません。そうして一方では食糧難とか、やかましく言つておるのですが、これは政府として國民教化と力が足りんからだと思いますが、そういう點についてひとつ總理大臣の考えを承つておかなければならぬ、かように考えるのであります。
次に大藏大臣にお尋ねいたします。それは先ほど社會黨の稻村氏からの質問の中にありましたように、農家とか、中小商工業者を對象としての徴税は、まことに微に入り細にわたつてうまくいつておると思う。これは税金を出す方の者が感心しておるくらいに税金をうまくとつておると思うが、もつと大きくとらなければならぬ方に手ぬかりがないか、これは今私時間がないので詳細なことは申しませんが、それだけ申し上げればはつきりおわかりのことと思います。そういう點一層ひとつ考慮をお拂いになる必要がたしかにある、かように考えておるのであります。また一方そうかと思うと入場料など相當引上げておいでになりますが、これなども今日何の樂しみもない者がたまに映畫で見るというような際に、莫大な税金を拂つてでなければ見られぬということは、これは社會民衆の文化を向上する上においても、あるいは民衆娯樂という上から考えても、こういう點もひとつ、それは財政難の場合であるからやむを得ぬかもしれませんけれども、御考慮の餘地があるのではないか、かように考えるのであります。
次にこれも大藏大臣にお尋ねするのですが、北陸を中心として全國にわたる單作地帶、これは今非常に困つておるのです。これは農林關係の方はみな御承知だから農林關係の方に質問する必要はないのですが、米をとつてそれをマル公で供出してしまえばあとに何も收入の途がないのです。副業をしようとしたつて材料がないのです。たとえばさつまいもをつくれば澱粉をつくるとか、あめをつくるとか、しようちゆうをつくるとかいろいろあります。そうすればそのかすができるからぶたを飼うとかにわとりを飼うとか、それからそれへと副業ができるのです。蔬菜や果樹をやりましても、農閑期にそれに加工してやるとすれば、それを賣出すということもできるのですが、稻作一方の單作地帶ではそれができない。たとえば具體的に申しますと石川縣の石川郡あたりでは、一段と耕作するに七人手間要ります。苗代から田植して收穫するまで七人手間要る。能登の方にまいりますと、同じ一段を處理するのに二十八人手間要る。そうして供出する米は同じ値段です。七人手間使つて八俵とつて供出するのも、二十八人手間使つて八俵とつて供出するのも同じ値段、こういうことになるのです。だから單作地方の農家はまことに堪えられぬと思う。こんなことがもうあと一年も續けば全滅だと思う。何とか單作地帶の耕地を、二作三作作付することのできるように、耕地整理、土地改良をやつてもらわなければならぬと考える。今囘の追加豫算には出ていないようですから、二十三年の豫算には、ぜひともこれに關する經費を相當額、わずかな涙ほどの金でなしに、やることのできる相當額をひとつ見積つていただきたい。
それから今度追加豫算が出るか、どうか存じませんけれども、もしお出しになるならば、例の六・三制の七億圓と殘りの金は、ぜひとも一緒に盛つていただきたい。これを盛るか、盛らぬかということも重ねてお尋ねををいたしておきます。
それからもう一つ大藏大臣に、先ほど徴税の問題について申しましたが、徴税する方待遇の問題です。これは時間がないのに喋々言うまでもないことですが、新聞によりますと税務官吏のいろいろな問題が出ておるようであります。實際聽いてみますと、任官して三十二年經つたのだけれども、今日二千五百圓の手取しかないのだということです。それからもう一つまつたく未知の人ですが、千葉縣のある税務署に勤めている人から歎願書が、私のような者にまいりました。それは自分は引揚げをしてきて、今税務署に家内と二人で一緒に勤めている。そして二人の手取合わせて千六百圓だが、これではどうしてもいかぬ。何とか助力してくれという手紙なんです。大藏大臣は御承知でありましようが、そういう問題はたくさんあるんで、これは實に人道問題だと思うので、何とか待遇を改善してやつて、徴税をうまくやらせるということなんです。そういう點をひとつお考えを願いたい。同時に御意見を承りたいと考えます。
次に安本長官にひとつお尋ねいたしたい。肥料の問題ですが、來年度は窒素肥料にして段當五貫五百匁ぐらい配當をするというような御計畫のようですが、今日は七%ぐらいしか生産が上つていないと思う。はたしてそういうことでお約束の通りに配給ができるかどうか、これは農家にとつて眞劍な問題です。毎年うそをつかれているんですから、また來年も配給ができぬということになると、おそらく農家は來年度は承知しないと思う。その點をしつかり御考慮の上、お約束を果していただくようにやつていただきたい。同時に神戸にはせつかくの燐鑛石が六七十萬トン滯貨になつているそうですが、硫酸が足りないから過燐酸石灰が十分にできない。それは硫酸アンモニヤや石灰窒素に比較しては、過燐酸石灰は相當生産されている。それは結構ですが、さらに滯貨しているあの燐鑛石を、何か燐鑛粉末といつたような形で、肥料化する方法はないものかどうか、それを御研究になつているかどうかということをお尋ねしたい。さらにもう一つは農機具の問題です。これも配給する配給すると前の農林大臣は言つておられたが、みなうその皮です。現に私の縣で籾摺用のゴム・ローラーが一萬九千箇配給されることになつているが、實際は一萬箇しか來ていない。私の方は御承知のように早場米であるし、早場米は九月中に供出すれば五百圓の奬勵金が貰えるから、農家は何とか早く調製して供出しようと、一生懸命になつているが、肝腎のゴム・ローラーが來ないからどうすることもできない。今日もまだ現物は一萬箇しか來ていない。もう籾摺はほとんど終つてしまつている。こういうような状態です。こんなことは籾摺ローラーだけでなしに、いろいろの農具にみなそういうことがあるから、政府のおつしやることを農民が信用しないということになる。實際に信用しないということになつたら、これはたいへんですから、その點をひとつ、私は既往のことを責めるわけではありませんので、來年度はどうか農機具も肥料も、お約束通りに配給することにしていただきたい。それができるかどうか、はつきりここでうそでない言明をしていただきたい。かように思うのであります。
片
片山哲#26
○片山國務大臣 インフレ問題でありますが、五坪君の言われました通り、最も力をその點に集中しなければならないのであります。政府といたしましては先ほどお話の經濟實相報告書を發表いたしまして、こういう經濟診斷をしたのであります。それに對する應急對策としては、カンフル注射的效果をもつ急を要する八大經濟政策をもつて、この實相を健全化するための對策とする。これは一にインフレを防止するために應急對策として立てたのであります。次いで物價體制を確立いたしまして、かつまた資金のベースを定めましてやみを撲滅して、そうしてこのインフレを防止しなければならない。生産發展のためには、ぜひとも國民の協力を求めなければならない。そういうような意味でこれまでやつてまいりました。政府の施策は一にこの恐るべきインフレを防止しなければならないので、政府は全力を傾倒してこれにあたるのである。國民の十分なる理解と支援を求める、こういう方法で今日までやつてきたのであります。いろいろの點において難關のあるときでありますから、思う通りの對策が效果を現わすわけにはいかなかつたのでありますけれども、政府として努力いたしましたことは、一にこの點に集中せられておつたことを御了承願いたいと存ずるのであります。つきましてはこの物價の改訂であります。すなわちマル公の改訂もあまりに急激であり、段を飛び過ぎておるというお話でありますが、實は本年昭和二十二年度の初め、一月か二月ごろにこの物價の改訂をなすべきが當然であつたのではなかろうかと、われわれは思うのであります。しかし私どもが時局を擔當いたしましたときは非常に遲れておつたのでありまして、急いでこれをやらなくてはならないということを考えまして、この問題を急速に取上げたのでありまして、當時におきましては、あるいは相當段を飛び過ぎているというような感がありましたけれども、しかしこの遲かつたマル公の改訂に手をつけて、そうして新物價體制を確立するのはこの方法をとることが最も適當である。最もよい方法であると考えまして、相當思い切つた對策を立てたのであります。もしこれをやらないでそのままだらだらと今日まで時代に押されるように過してまいりましたならば、いわゆる賃金を物價の惡循環がぐるぐるまわりまして、今五坪君の言われましたように、インフレは恐るべき勢をもつて進行したであろうと思うのであります。極力それを防止する對策としてやつたのでありまして、それらに附屬いたします各種の經濟對策も、みなその線に沿うておるのでありますから、この點十分に御了承を賜わりたいと存じます。こういう問題を中心といたしまして、祖國再建のために經濟緊急對策を立てて、この難關を突破しなければならぬという意味で、國民に協力を求める國民運助を提唱いたしておるのであります。國民運動ははなはだ上らぬじやないか、取立てて言うべきことがないじやないかというようなお話でありましたが、なかなかこれはむつかしい問題でありまして、大體私どもの考えといたしましては、政府で豫算を出して、この豫算で國民運動をやつてもらいたい、こういうようないわゆる天降り的と申しますか、お役所的な國民運動は價値はない。それはやらない方がよい。國民の中から自發的に、おのずからの勢をもつて發生する國民運動を要望するということを、國民運動を起しまするときに説明いたした次第でありまして、國民全體の意識水準が向上いたしまして、何とかしてこの危機を乘切つていかなければならない。このインフレを防止するために、やみを撲滅してこの物價體制を守つて、乏しきをわけ合つていかなければならないということを考えて、國民運動を提唱いたした次第でありまして、一に國民のみずからの自發的な運動に、非常な期待をかけておるのであります。これは國民に責任を轉嫁いたしまして、政府はなすべきことをなさないという意味では決してないのであります。十分努力して最大の働きをするのであるが、相呼應して國民の運動を願いたい。こういう意味で、兩々相まつていかないことには、この危機は克服できない。かように考えている次第であります。
なお精神運動なり國民運動のことでありますが、これを切り離して考えないで、政治的民主化の運動と、經濟的民主化徹底の運動を起して産業の發展をはかり、物資を豐富にし、物價を引下げる運動が、國民全體の中に行き渡るという運動を、政府としては非常に期待いたしているのであります。政府として努力いたしております點は、國民全體がそれぞれの分に應じ、乏しきを分け合つて、國家再建の費用を擔當して、文化國家を建設するように努力していただきたい、こういう意味の精神運動を、經濟運動や民主化運動の中に深く織りこんで、その中にはいつている精神運動、こういうふうに提唱いたしているような次第であります。從つて勤勞大衆にも耐乏生活を求めております。これが今御指摘の消費節約、無駄を排除して乏しき中にも祖國再建のために運動をしてもらいたいという意味でありまして、實はこの運動は地味でありますけれども、經濟復興運動や、農村復興運動の中に取上げられ、あるいは勞働組合の中にも取上げられて、著實に、相當堅實に展開されているのでありまして、この組織運動の中に現われております。耐乏生活運動には、私ども非常に感謝いたしているような次第であります。どうか、こういうふうに各方面に浸透する精神運動として、政府は非常に努力しておつたという點について御了承を仰ぎたいと存ずる次第であります。
この発言だけを見る →なお精神運動なり國民運動のことでありますが、これを切り離して考えないで、政治的民主化の運動と、經濟的民主化徹底の運動を起して産業の發展をはかり、物資を豐富にし、物價を引下げる運動が、國民全體の中に行き渡るという運動を、政府としては非常に期待いたしているのであります。政府として努力いたしております點は、國民全體がそれぞれの分に應じ、乏しきを分け合つて、國家再建の費用を擔當して、文化國家を建設するように努力していただきたい、こういう意味の精神運動を、經濟運動や民主化運動の中に深く織りこんで、その中にはいつている精神運動、こういうふうに提唱いたしているような次第であります。從つて勤勞大衆にも耐乏生活を求めております。これが今御指摘の消費節約、無駄を排除して乏しき中にも祖國再建のために運動をしてもらいたいという意味でありまして、實はこの運動は地味でありますけれども、經濟復興運動や、農村復興運動の中に取上げられ、あるいは勞働組合の中にも取上げられて、著實に、相當堅實に展開されているのでありまして、この組織運動の中に現われております。耐乏生活運動には、私ども非常に感謝いたしているような次第であります。どうか、こういうふうに各方面に浸透する精神運動として、政府は非常に努力しておつたという點について御了承を仰ぎたいと存ずる次第であります。
和
和田博雄#27
○和田國務大臣 五坪さんの御質問にお答えいたします。肥料の點でございますが、肥料は今の日本の工業としては最も重點的に扱つておりまして石炭、電力、鐵鋼というような基礎産業と同じように、政府としては非常に重點的な産業として取扱つておりまして、配炭の場合におきましても、十分な、重點を置いてやつております。それでこの肥料については、もちろん最近の電力の關係で、多少の動きはありますが、大體計畫通り行つたのじやないかと思います。來年は大體私どもの方としましては、硫安においては二十三年度の一月から十二月までを見込んで九十二萬トン、過燐酸百萬トン、石灰二十四萬トンくらいを豫定して計畫いたしております。そこで、肥料は來年度におきましても、やはり重點産業として、配炭その他についても十分考え、これの生産を確保していくという建前でやつていくつもりであります。從いまして肥料の點については、硫安とか過燐酸については、あまり私は心配ないと思うのでありますが、ただカリが多少心配であります。御承知のようにカリは、すべてドイツからもつてきておつたわけでありまして、ことしは連合軍の好意によつて相當來たのでありまするが、今のところちよつとカリの積出地がソ連地區の方が多いものですから、船が來ないのです。それで今のところカリは見透しがつきませんが、一、七の肥料の割當は、近く閣議で御決定を經るつもりでおります。多少カリの點については心配でありますが、ほかの點については、われわれの方は心配なく食糧増産の上からいつても、ことし同樣全力を注いでやつていくつもりであります。もちろん經濟のことでありますから、將來の一年間について、いろいろの變動がそこに起つてきますことは豫定しなければなりませんが、政府としては硫安、過燐酸については、これは計畫量を確保するように全力を注ぐということを、今のところ申し上げたいと思います。
それから農機具でありますが、これはお話のように、まつたく微々たるものであります。この點は私もすでに心配いたしておるわけでありまするが、ただ今度の二十二年産米の供出その他につきまして、政府が農村に對して出すところの報奬物資等につきましても、農機具の面においては、これは第四、四半期においても、割當の鋼材を少し殖やしました。御承知のように農機具の問題は、一にかかつて鋼材の生産にあるのでありまして、ことしは最初われわれ七十五萬トンという鋼材の計畫を立てておつたのであります。もちろん七十五萬トン生産しますのには、強粘結炭が支那からまいらないと、その通り行かないのでありますが、それらのものが今までうまく行きませんので、今實績見込五十五萬トン程度を見込んでおります。しかし農機具の問題は、農村にとつては非常に重要な問題であることはお話の通りでごごいますので、この乏しい中から、ほかを多少割いても、農機具向けの供給を少しでも豐にしていこうと考えて、政府としてはやつておる次第であります。來年度につきましては、もちろんことしと同じように、主として普通鋼、鋼材なりその他が、どれだけ生産されるかということにかかつてくるわけでありまして、これは日本の今の實情から行くと、鋼材生産については、その生産のために必要ないろいろの條件がありまするので、これらの條件を勘案しながら、われわれの方といたしましては、やはり農機具の面はもう少し殖やしていくというような考え方で、實は今後の施策をやつていこうと考えております。しかしこれは御承知のように全體の鋼材生産が戰前に比べて二〇%しかない時期でございますので、戰前に十萬トンも使つておつた農機具に對して、とうていそれを十分に賄うだけに行かないことは、これは現状を十分知つていただくよりほかないのですが、政府の方針としては、その點については乏しい中からも、できるだけそういつた農家の生産に必要なものの資材は割當てていく、こういう考えで進んでおりますから、そういうふうに御了承いただきます。
この発言だけを見る →それから農機具でありますが、これはお話のように、まつたく微々たるものであります。この點は私もすでに心配いたしておるわけでありまするが、ただ今度の二十二年産米の供出その他につきまして、政府が農村に對して出すところの報奬物資等につきましても、農機具の面においては、これは第四、四半期においても、割當の鋼材を少し殖やしました。御承知のように農機具の問題は、一にかかつて鋼材の生産にあるのでありまして、ことしは最初われわれ七十五萬トンという鋼材の計畫を立てておつたのであります。もちろん七十五萬トン生産しますのには、強粘結炭が支那からまいらないと、その通り行かないのでありますが、それらのものが今までうまく行きませんので、今實績見込五十五萬トン程度を見込んでおります。しかし農機具の問題は、農村にとつては非常に重要な問題であることはお話の通りでごごいますので、この乏しい中から、ほかを多少割いても、農機具向けの供給を少しでも豐にしていこうと考えて、政府としてはやつておる次第であります。來年度につきましては、もちろんことしと同じように、主として普通鋼、鋼材なりその他が、どれだけ生産されるかということにかかつてくるわけでありまして、これは日本の今の實情から行くと、鋼材生産については、その生産のために必要ないろいろの條件がありまするので、これらの條件を勘案しながら、われわれの方といたしましては、やはり農機具の面はもう少し殖やしていくというような考え方で、實は今後の施策をやつていこうと考えております。しかしこれは御承知のように全體の鋼材生産が戰前に比べて二〇%しかない時期でございますので、戰前に十萬トンも使つておつた農機具に對して、とうていそれを十分に賄うだけに行かないことは、これは現状を十分知つていただくよりほかないのですが、政府の方針としては、その點については乏しい中からも、できるだけそういつた農家の生産に必要なものの資材は割當てていく、こういう考えで進んでおりますから、そういうふうに御了承いただきます。
栗
栗栖赳夫#28
○栗栖國務大臣 大藏大臣に對する御質問の第一點は、徴税について、農家あるいは商工業者に對しての方法は相當行きわたつておるけれども、インフレ利得者、やみ利得者に對する方法はもつと考慮を拂う要はないか、こういう問題であつたと思うのであります。これは申し上げるまでもなく、すでにインフレ利得者に對しては、今囘所得税の税率をも引上げまして、その徴税の徹底を期そうといたしたのであります。税の把握、取立てその他につきましても、この税務機構の強化と第三者通報の活用、たとえてみますと新たに家を建てた、その家の資金はどこから出ておるか、だんだん調べてみると、どうもやみ利得らしいといつたような場合にも、すぐその事實をとらえて、そうして課税いたしたいと思うのであります。また申告その他につきましても、内輪に申告しておるというような場合には、さらに調査を嚴密にして税を取立てる。かような方法を見出すことに努めております。それと同時に他方納税運動をも起し、國民に對して納税の必要なる趣旨を十分徹底させるなど兩方面からあらゆる考慮と努力を拂つて、目的を達したいと思つておる次第であります。
なおその際に入場税のお尋ねがございましたが、入場税は國民の娯樂の關係もありますけれども、今囘の追加豫算のような、財政上緊急の要がありますので、やむを得ず引上げを考えたのでありますが、しかしながら税率等につきましては、種々國民の娯樂その他の關係をも考慮して、これを最初考えたよりも低目にして、一倍半というふうにした次第であります。
なお北陸その他の單作地帶について、土地改良、耕地整理等の必要があるが、二十三年度の豫算については考慮してもらえるかどうかというお尋ねであります。單作地帶の農家が、他に比較していろいろ不利な點のあることは、政府としても十分認めております。そこで二十三年度の豫算を盛りますについては、そういう地帶の土地改良その他の費用については、他の費用あるいは財源等をも見合せをいたしまして、でき得る限りの考慮をいたしたいと考えております。
なを六・三制の追加豫算はどうかというお尋ねでありますが、すでに六・三制については、國民及び政府も實行を期しておるのであります。これは資材、財源等と見合わして、ただいま考慮中でございます。
なお税務官吏の優遇についての、御もつともなお尋ねがありましたが、政府もまつたく同感でございまして、この點については、さしあたりはでこぼこ調整、その他取立て、あるいは危險手當等の支拂、あるいは先ほどもお尋ねがございました職階の引上げというようなことについても、十分考慮をいたしておるのでありまして、なお根本問題としては、公務員法その他の關係においても、税務官吏の現下における特殊の重要性を考えて、十分にその中に織りこみたいと思つております。
この発言だけを見る →なおその際に入場税のお尋ねがございましたが、入場税は國民の娯樂の關係もありますけれども、今囘の追加豫算のような、財政上緊急の要がありますので、やむを得ず引上げを考えたのでありますが、しかしながら税率等につきましては、種々國民の娯樂その他の關係をも考慮して、これを最初考えたよりも低目にして、一倍半というふうにした次第であります。
なお北陸その他の單作地帶について、土地改良、耕地整理等の必要があるが、二十三年度の豫算については考慮してもらえるかどうかというお尋ねであります。單作地帶の農家が、他に比較していろいろ不利な點のあることは、政府としても十分認めております。そこで二十三年度の豫算を盛りますについては、そういう地帶の土地改良その他の費用については、他の費用あるいは財源等をも見合せをいたしまして、でき得る限りの考慮をいたしたいと考えております。
なを六・三制の追加豫算はどうかというお尋ねでありますが、すでに六・三制については、國民及び政府も實行を期しておるのであります。これは資材、財源等と見合わして、ただいま考慮中でございます。
なお税務官吏の優遇についての、御もつともなお尋ねがありましたが、政府もまつたく同感でございまして、この點については、さしあたりはでこぼこ調整、その他取立て、あるいは危險手當等の支拂、あるいは先ほどもお尋ねがございました職階の引上げというようなことについても、十分考慮をいたしておるのでありまして、なお根本問題としては、公務員法その他の關係においても、税務官吏の現下における特殊の重要性を考えて、十分にその中に織りこみたいと思つております。
鈴