稻村順三の発言 (予算委員会)
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○稻村委員 總理大臣に御尋ねしたいことは、今も大藏大臣から御返答がありましたが、公聽會で大内教授も、この分でいくと一千億を超える第二次追加豫算は必至と考えられるというふうな發言をしておりました。大藏大臣はできるだけ大きい追加豫算は避けるという御返事がありましたが、しかしながら今日の情勢から考えて、政府がちよつとでも氣を緩めると、必ずこういう事態はくるだろうということを私たちも考えるのであります。この點に關してあらためてだめを押すようですが、總理大臣の御答辯を煩わしたいと考えます。
第二には補正第七號豫算を決議した際に、今後タバコ等の値上げをする場合には、議會の愼重な審議を經る必要があるというふうにだめを押したにかかわらず、議會にこれが諮られずに、十一月一日からタバコの値上げをした。その後委員長からも注文があり、いろいろ各委員からも質問があつたのに對して、確固たる御返事がなかつたわけでありますが、今後國民生活に密接な關係のある郵税あるいは鐵道運賃というものについて、先ほど述べられたように、まだ財政法が實施せられていないから舊法によるというような意味でやられると、豫算審議の上に非常な差支えを生ずるとも限らないので、この點に關する御答辯を煩わしたいと考えます。
それから安本長官にお尋ねしたいことは、千八百圓ベースはくぎづけではない。生産力と比例して増減するものと解せられるというな御答辯を安本長官はしておられる。しかし私は官公吏の給與についても同じようなことが言えると思う。もし能率が増進した場合には、給與を引上げても物價體係を崩すものではないというふうに考えてよろしいかどうか。私たちから言うならばむしろ健全財源があるのかないかということに、おそらく官公職員の給與問題がかかつていると思う。從つて徴税機構を強化し、自然増收というものが行われ、それから今度は官公吏の待遇をある程度改善することによりその能率が増進する。このような場合においては、千八百圓ベースは引上げる可能性ができてくるのではないかというふうに考えますが、これについて安本長官の御見解を承つておきたいと考えます。
それからもう一つ、これは大藏大臣に對して質問したことでありますが、七月以降の勤勞所得税の過拂いに對しては、これは次に差引くと言つておられますが、これは實を言うと差引くよりも、現金拂いをすれば、この點だけでも官公吏の生活を非常に緩和することになります。中勞委の裁定によるあの全部というわけにはいかないにしても、相當部分は緩和することができるのではないか。しかも千八百圓ベースを崩さないでいけるのではないかと考えるが、どうであるか。
それから越年資金の問題でありますが、これも先ほど大藏大臣に質問した通り、徴税機構をある程度改正することにより、たとえば全財連の品川君の言つたように、價格差益金というものをむしろ手足のない物價廳に委ねておくよりも、財務局に委ねた方が益金を上げることができるという御意見でしたが、こういうものがもし確固たる財源となるならば、越年資金というものをある程度考慮しても、そんなに惡性インフレーシヨンを高進するというような心配をしなくてもよいのではないか。財源はちやんとあるのではないかというふうに考えておるのであります。これに對する安本長官の御意見を伺いたい。