稻村順三の発言 (予算委員会)

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○稻村委員 これは普通の勞働者の場合などということになりますと、交代制というようなことも考えられるのでありますが、今はとにかくどこに行つても物資は不足であり、殊に住居、事務室すべてにおいて非常に困難を來しておるときに、わざわざ分室をもつていかなくても、ある程度能率を上げ得ることは、考慮すればできてくるのではないかというふうに考えておりますし、特に行政整理をしなければならぬということを、政府で盛んに言つておるとすれば、商工省は商工省ばかり考えなくても、どこの官廳でもある程度の分室を離れてもつとすれば、部屋の餘裕のある官廳もできるのであつて、お互い官廳同士の間で探せばそういうことはできると思うのですが、なぜそういうことをしなかつたか。將來また部屋に相當餘裕ができるということが問題にならないとすれば、何も人間が多過ぎるから行政整理をするということは、わざわざ言う必要はない。そういうようなことをして各官廳すべての間に、お互いに有無相通の關係をつくつていつたり、いろんなことをすれば、特に統計局その他の仕事というのは、私は一つにまとまらなければならないということはないと思います。そういうことをすれば、何もまとまつたビルを買うというようなところまでいかなくてもできるのではないかと考えておる。殊に一萬何千人の人間を殖すというのは、それは仕事のうんぬんということもあるかもしれませんけれども、特に新しく人を増員するというような場合には、やむを得ない増員のほかは、やはり現在他の官廳でも何でも勤めておる人間の配置轉換ということをまず考えて、それの受入れ態勢をつくらなければならないのではないか、こういうふうに考えておるのでありまして、商工省の仕事が新しく急に殖えていく、そのために人間を殖さなければならぬということはわかつておりますけれども、しかしその殖すのを他から求めるというよりも、同じ官廳内に求めるのが、私は原則として励行しなければならぬ問題ではないかというふうに考えて、そうしてそういうところに部屋の餘裕を見つけるということにすれば、このように新しくビルを買う必要はないと思う。こういうふうなことが起つたのは、あるいは商工省なら商工省の内部におけるところの、いわゆる局のモンロー主義とか、あるいは各官廳のモンロー主義によつて、お互いに自分たちの關係だけでもつて仕事をしよう、人間で仕事をしようというようなところから生じて來たのだと私は思うのであります。その點に關して會計課長は、的確な返答をしろと言つたところで、事務的な返答しかできないだろうと思うので、これまたいずれ商工省の責任ある人が來てから質問することにして、私の質問はこのくらいにしておきます。

発言情報

speech_id: 100105261X02619471128_012

発言者: 稻村順三

speaker_id: 1021

日付: 1947-11-28

院: 衆議院

会議名: 予算委員会