予算委員会

1947-11-28 衆議院 全66発言

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会議録情報#0
昭和二十二年十一月二十八日(金曜日)
    午前十一時十分開議
 出席委員
   委員長 鈴木茂三郎君
   理事 稻村 順三君 理事 川島 金次君
   理事 小島 徹三君 理事 苫米地英俊君
   理事 庄司 一郎君
      海野 三朗君    河合 義一君
      黒田 寿男君    島田 晋作君
      中崎  敏君    西村 榮一君
      押川 定秋君    川崎 秀二君
      古賀喜太郎君    五坪 茂雄君
      鈴木 明良君    寺島隆太郎君
     長野重右ヱ門君    山崎 岩男君
      青木 孝義君    淺利 三朗君
      磯崎 貞序君    角田 幸吉君
      小峯 柳多君    西村 久之君
      今井  耕君    船田 享二君
      大神 善吉君    中村 寅太君
      野坂 參三君
 出席政府委員
        大藏事務官   福田 赳夫君
        大藏事務官   河野 一之君
        大藏事務官   今井 一男君
        厚生政務次官  金光 義邦君
        農林政務次官  井上 良次君
        商工事務官   細井富太郎君
        勞働事務官   賀來才二郎君
 委員外の出席者
        商工事務官   富松 四郎君
        商 工 技 官 柳澤 定男君
        衆議院參事   山崎  高君
        專門調査員   芹澤 彪衞君
        專門調査員   小竹 豊治君
    —————————————
本日の會議に付した事件
 昭和二十二年度一般會計豫算補正(第九號)
 昭和二十二年度特別會計豫算補正(特第四號)
    —————————————
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鈴木茂三郎#1
○鈴木委員長 それでは開會いたします。
 まず、昨日政府委員の御出席がなかつたので、こまかいことを聽くことができませんでしたが、商工省の分室設置に關しまして、ただいま商工省から細井會計課長が御出席になりましたから、この問題についての政府委員の御説明を聽くことにいたします。
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細井富太郎#2
○細井政府委員 商工省の分室廳舍買收竝びに修理等についての豫算につきまして御説明申し上げます。
 商工省は現在御承知の通り、會計檢査院の廳舍を中心といたしまして、特許標準局、それからもと貴族院關係の建物でございました小さいビル二箇所ばかりを中心といたしまして現在やつておりますが、現在の廳舍の使用状況は、各省の中でも一番狹い廳舍でございまして、大體現在の定員に比較いたしまして、一人當り〇・六坪あまりになつております。それでいろいろ關係方面から打合せ、陳情等がございましても、ほとんど立つたままで、いすも何もない。そうして狹い中で、まるで市場のような騒ぎをして仕事を進めておるようなわけでありまして、各方面から何とかしてくれないかという要求が強いのでございます。そこへもつてまいりまして、最近御承知の通り、産業團體の閉鎖または解散に伴いまして、從來産業團體がやつておりました物資調整關係に附帶した調査なり、あるいはいろいろの檢査事務、その他の事務を全部直接商工省がやらなければならないという事態に相なりまして、今後約一萬二千人ばかりの増員を豫定されておる次第でございますが、このうち約三千人は本省において執務いたすことに相なります。先ほど申しました〇・六坪あまりと申しますのは、現在の人員に對する一人當りの坪數でございまして、將來この増員をいたしますと、ほとんど收容できないという状態でございます。實はもうあしあたり物資調整關係の人を採用いたしますのに非常に困難を感じまして、廊下等もできるだけ間仕切りをいたしまして、ほとんど廊下という廊下で執務に使えそうな所は執務に充てております。こういうような状況でございますので、今後はこのままでまいりますと、非常に事務運營に支障を來すのみならず、今後の増員は絶對にできない。採用いたしましても執務する所がないというような状況に立至つておりますので、先般來各方面の方に連絡いたしまして、何とかして少しずつでもお借りする所はないかというふうに探しておるのでございますが、なかなか手ごろな所が得られないのでございます。また最近閉鎖機關に指定されました所の方からもお借りできないかということで、方々に連絡いたしましてお願いしたのでございますが、これもその中の大部分は最近できました新しい司令部關係のいろいろな機關に充當されるようなてはずに相なりまして、なかなかわれわれの方にはまだまわつてこないというようなことでございます。いろいろ八方手を盡しました結果、思いあぐんでおつたのでありますが、たまたま新宿區の若松町に、現在は學校の寄宿舍に使つておりますが、學校の定員も將來減るというような見透しもございまして、寄宿舍といたしましては他に適當な所に移轉いたしまして、そこは處分してもよろしいというようなことを承りましたので、打合せいたしました結果、國會の方の御協贊を得られるならば處分してもよろしいということに相なつたのでありますが、そこは鐵筋コンクリートの非常にりつぱな建物でございまして、千五百坪ございます。寄宿舍でございますけれども、一つ一つの部屋は相當大きうございまして、なお多少造修を加えますと、部屋と部屋との間を打拔きまして、相當りつぱな事務室になるというようなものでございます。これを買收して、商工省の局のうちで、比較的離れた所におつても事務遂行に支障がないと思われます調査統計局を中心といたしまして、若干の局部課をそれに移轉していただいて、あと現在狹くて困つておるところと、今後の増員に充てたいという意向で提案いたした次第でございます。何とぞ實情をお酌取りくださいまして、よろしく御審議を願いたいと思います。
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鈴木茂三郎#3
○鈴木委員長 御質疑ありませんか。
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稻村順三#4
○稻村委員 商工省が人員が増加していくということは、現在どうかというと、行政整理がやかましくいわれておる折柄、ちよつと珍現象に私たちは感ぜられるのであります。なるほど商工省においては、貿易廳の關係の仕事であるとか、あるいは物價調整の關係であるとか、需給調整の關係とかいうので、忙しい一面もありますが、他面またそう忙がしくなくなつたような點もあるので、新しい仕事に對して常に新しい官吏を採用するというその方式自身がどうかと思うのであります。あるいは公團形式その他によつていくものは、おそらくこの廳舍の中にはいることはないだろう、かように考えるのでありますが、その點まず第一にお尋ねしたいと思います。
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細井富太郎#5
○細井政府委員 お答え申し上げます。商工省の最近の増員は、主として産業團體の閉鎖または解散に伴いまして、從來産業團體がやつておりましたものを、直接所管いたさなければならないということになりました理由に基くものが非常に多いのであります。なお、從來の仕事の少しひまになつたというような分があるかないかという點につきましては、從來の分で、若干終戰後仕事が手簿になりまして縮小できる點がございましたので、その分は配置轉換の方法によつて増員の分に充てております。しかしこの兩方を加除いたしまして、なおかつ先ほど申しましたような増員に相なるようなわけでございます。最近人員の増加を抑制するということは極力しなければならぬことは、御説の通りでございますけれども、内閣におきましても、そういう御方針で、新しい缺員の充足はやらないというようなこと、その他豫算の節約等の措置を講じておられますので、これに即應いたしまして措置をいたしておる次第でございますが、なお現在の執務状況は先ほど申しましたような實情にある次第でございます。
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稻村順三#6
○稻村委員 大體今の官公廳の關係において、野坂議員からもいくたびか質問があつたように、首切りが主たるところの行政整理が必要だ、こういうふうにいろいろな方面から聽かされているわけなのでありますが、こういうふうなことが起つているということは、いわゆる新しい仕事は新しく人を受入れるというような、そういう仕事の方には相當人が殖えるといたしましても、舊來の事務に從事している人間が相當能率をあげると。相當これは配置轉換をする餘裕があるのじやないか。私たち詳しいことはよくわかりませんが、よく聞くことでありますけれども、最近官廳にいる人たちの仕事が、どつちかというとないから、形式的に一生懸命に自分たちの仕事を通そうという話すらあるというようなことも聞いておるのでありまして、能率的にあげていくということになれば、舊來の仕事に從事しておつたところは新しい仕事の方に轉換できる。これは相當量できるのじやないか。そういうことが前提にならなかつたならば、馘首を前提とする行政整理云々ということが、政府の問題になるはずがないと私は思うのであります。そういうふうに片方に一萬何千人というようなたくさんの人が殖えることになれば、そつちの方面に古いところから相當人を出せる。こういうふうに考えられるのですけれども、その點商工省においてはどう考えておられるか。
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細井富太郎#7
○細井政府委員 お答え申し上げます。先ほどからのお答えが少し足りなかつたのじやないかと考える次第でございますが、現在商工省におきましては、戰爭末期から終戰後を經まして今日に至るまでに、數囘の配置轉換を行つております。その結果現在は、大體現在の段階における執務の状況に應じまして、人の配置轉換が行われた態勢が整つていると存ずるのでありますが、なおかつ一人あたりのロードが相當大きいような情勢になつておりまして、局によりましては、ほとんど一人のロードではたえがたいというほど重荷を負わされておりまして、そのために關係方面からの御用も十分豫定の時期に達し得られないで、そのために何人かしばしば怒られているという状況でございます、私どもといたしましては、現在の定員は、先ほど申しました産業團體からの移管の仕事を別といたしまして、それ以外の事務におきましては、その筋の關係の仕事竝びに新しく次々に加わつてまいりますいろいろな統制方式の變更に應じまして、非常に一人あたりのロードが加重されているものと見ておりますので、特に局によりましては、來年度におきましても、これは若干の増員をしなければ大變なことになるというふうにさえも考えておる次第でございます。なお最近の増員は、先ほど申しましたように、産業團體閉鎖または解散に伴う増員でございまして、主として從來産業團體においてこれらの仕事をやつておりました人を吸收するという建前になつておりますので、新たに全然別個のものをもつてまいりまして増員していくというようなことでは、十分の仕事はできないわけでございまして、これは從來産業團體でその仕事をやつておりました中の全部ではございません、それをさらに壓縮いたしまして能率をあげていただくという意味で相當壓縮いたしました數字が、先ほど申しました數字でございます。以上のようなことでございまして、現在は大體配置轉換すべきものはして、それぞれの要職についており、手のあまつているものはないというふうに見ております。
 なお御參考に申し上げますが、先般行政監察委員會の實地の視察もございまして、そのときにも廳舍がこのような状況ではとてもこれは能率もあがるものでない、單に民間の方々が御迷惑されるばかりでなくて、これでは仕事ができないということを非常に強く痛感されまして、その點の解決を少しも早くやれというような御結論があつた次第でもございますから、この點御參考に申し上げておきます。
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稻村順三#8
○稻村委員 そうしますと、一人當りの仕事が非常に加重したということは、もう一つ考えますと、舊來のポストの中には、相當配置轉換その他について人間の餘裕が相當できたことを意味するのかどうか、その點をお尋ねいたします。
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細井富太郎#9
○細井政府委員 お答え申し上げます。從來の仕事で配置轉換のできますものは、今までにすでに配置轉換いたしましたので、從來の仕事で分量の減つておりますものは、それだけ縮小された人をもつて當てているということでございまして、配置轉換いたしました人は、忙しくなつた新しい仕事にまわつているという状況でございます。
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稻村順三#10
○稻村委員 そうしますと、商工省の建物全體として考えてみますと、從來のものが燒けたり何かして非常に窮屈を感じているだろうとは思いますけれども、終戰直後の状態から見ると、先ほど局によつてといふうにおつしやいましたが、局によつてはある程度の人間が、そういうふうに一人の人の仕事が過重になつてきたということは、それは部屋の方面にも局によつては一應の餘裕ができたということを意味しないか、この點どういうふうになつておりますか。
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細井富太郎#11
○細井政府委員 お答え申し上げます。現在の特別の人の配置は、實は局によつては非常に窮屈な局がございますが、これは機構改革等がございまして、從來の局を仕事の増加に伴いまして分裂したような場合におきまして、その仕事の増加に相當した人員の増加が、必ずしも豫算上その他の措置でできなかつたという點がございますので、それで局によりましては現在非常に手薄のままで困つているのが、比較してみますと、あるわけでございます。なお局によりまして部屋の上で多少餘裕のある局というのは、比較してみますと、たとえば纎維局とか、機械局というようなところは〇・五坪ぐらいに相當いたしておりまして、特に市場のような騒ぎをいたしているのでありますが、局によりましては〇・七坪とか、〇・八坪ぐらいでありますが、しかしその場合でも、大體現在の廳舍の標準は一人當り一坪を基準といたしておりますので、〇・七坪とか、〇・八坪とかいうことは、餘裕があるという意味ではございませんで、どうにか間に合わしておる。その他の特定の局におきましては〇・五坪くらいになつておりまして、特に困つておる、こういう状況でありますから、それの地ならしをやるといたしましても、大していい效果は得られないのであります。
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稻村順三#12
○稻村委員 これは普通の勞働者の場合などということになりますと、交代制というようなことも考えられるのでありますが、今はとにかくどこに行つても物資は不足であり、殊に住居、事務室すべてにおいて非常に困難を來しておるときに、わざわざ分室をもつていかなくても、ある程度能率を上げ得ることは、考慮すればできてくるのではないかというふうに考えておりますし、特に行政整理をしなければならぬということを、政府で盛んに言つておるとすれば、商工省は商工省ばかり考えなくても、どこの官廳でもある程度の分室を離れてもつとすれば、部屋の餘裕のある官廳もできるのであつて、お互い官廳同士の間で探せばそういうことはできると思うのですが、なぜそういうことをしなかつたか。將來また部屋に相當餘裕ができるということが問題にならないとすれば、何も人間が多過ぎるから行政整理をするということは、わざわざ言う必要はない。そういうようなことをして各官廳すべての間に、お互いに有無相通の關係をつくつていつたり、いろんなことをすれば、特に統計局その他の仕事というのは、私は一つにまとまらなければならないということはないと思います。そういうことをすれば、何もまとまつたビルを買うというようなところまでいかなくてもできるのではないかと考えておる。殊に一萬何千人の人間を殖すというのは、それは仕事のうんぬんということもあるかもしれませんけれども、特に新しく人を増員するというような場合には、やむを得ない増員のほかは、やはり現在他の官廳でも何でも勤めておる人間の配置轉換ということをまず考えて、それの受入れ態勢をつくらなければならないのではないか、こういうふうに考えておるのでありまして、商工省の仕事が新しく急に殖えていく、そのために人間を殖さなければならぬということはわかつておりますけれども、しかしその殖すのを他から求めるというよりも、同じ官廳内に求めるのが、私は原則として励行しなければならぬ問題ではないかというふうに考えて、そうしてそういうところに部屋の餘裕を見つけるということにすれば、このように新しくビルを買う必要はないと思う。こういうふうなことが起つたのは、あるいは商工省なら商工省の内部におけるところの、いわゆる局のモンロー主義とか、あるいは各官廳のモンロー主義によつて、お互いに自分たちの關係だけでもつて仕事をしよう、人間で仕事をしようというようなところから生じて來たのだと私は思うのであります。その點に關して會計課長は、的確な返答をしろと言つたところで、事務的な返答しかできないだろうと思うので、これまたいずれ商工省の責任ある人が來てから質問することにして、私の質問はこのくらいにしておきます。
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鈴木茂三郎#13
○鈴木委員長 今井君、農林省の井上政務次官は他の委員會の方にお急ぎのようですから、どうぞ先に農林省關係の御質問をお願いしたいと思います。
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今井耕#14
○今井(耕)委員 農業災害補償法施行に伴う經費が七千九百萬圓計上されておりますが、これは非常に少いと思うが、これで事務費が十分に賄えるのかどうか、お尋ねいたします。
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井上良次#15
○井上政府委員 農業災害補償の實施に伴います經費七千九百萬圓は少いではないかという御質問でございますが、實際あてはめてみますと、事實少いと存じます。しかしこれは一應そういう豫算を出しておるのでありまして、將來不足の生ずる場合は財政當局とよく折衝いたしまして、追加をお願いするつもりであります。
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今井耕#16
○今井(耕)委員 なおこの保險金のことでございますが、今までは農業保險の場合に半額を農家が負擔し、半額を國庫から助成しておつた。今度の農業災害補償法によりますと、大體農家が五割五分ということになるのでありまして、五分だけ負擔が多くなる。それで農林常任委員會におきましても、農民の負擔が増加しないように國庫負擔を増加せよという附帶決議があつたわけであります。これに對して政府の方では、どういうふうに御相談になりましたか、何ら問題はなかつたのでありましようか、その間の事情を承ります。
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井上良次#17
○井上政府委員 この災害補償法の負擔の問題でございますが、なるほど實際は今までの災害保險法に比べますと、五分方増加いたしております。しかしなから從來の災害共濟金に比べますと、今度は飛躍的にその共濟金額を引上げております。そういう關係から必然に、掛金においても増額をしてもらいませんと經營が困難に陷りますので、やむを得ず五分増額をいたしたのでありますが、しかしあと四割五分というものは、一應建前は國庫負擔ということになつておりますけれども、これは實は消費者負擔の關係で生れてくる金額でありまして、大體において共濟金の約半額は農民が負擔をしてもらう、約半額を消費者が負擔をするという建前をとりまして、特に普通災害の場合と異常災害の場合に分けまして、普通災害の場合においては大體農民が負擔をする。異常災害と超異常災害の場合につきましては、大體國庫においてこれを負擔していく。こういう建前をとつております。たとえて言いますと、共濟金平均九百圓もらえるということになりますと、このうち段當二十四圓は農民の負擔、さらにあと二十四圓近くのものが消費者負擔になつておる。こういうことになつておるということを御了承いただきたいのであります。將來國の財政が相當ゆとりが出てまいりますならば、當然國庫負擔の分を殖しまして、農家の經營に對して十分手當を加えていかなければならぬというつもりでおりますので、その點御了承をいただきたいと思います。
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今井耕#18
○今井(耕)委員 今の消費者負擔の分は、主要食糧についてはそうなりますけれども、その他のものにつきましてはそういう部面がないのでありまして、これに對して當然保險金にしても國庫から相當の助成をすべきものであるというふうに考えるのであります。なおまた保險金の額が飛躍的に増大するので、この災害補償法がうまくいくかどうかということについては農村の實情から非常に心配されるのであります。もう少し何とか國の方で負擔をするようにしないと、これは非常にむつかしいと考えております。これはいろいろ大藏當局との折衝の關係もあるとは思いますが、こういう點を十分御考慮願つて實施されるように願いたいと思います。
 次にこの中に農業協同組合の施行に伴いまして、協同組合の指導育成、それから農業會の解散に伴うところの監査の費用というようなものが三百五十九萬圓出ております。これはこの前農林關係の分科會でも前もつて希望しておつたのでありますが、もちろん人件費につきましては都道府縣の職員費として、災害補償の方と合計いたしまして百七十三萬圓ありまして、合計五百三十萬圓でありますが、こういうものを合わせましてもわずか五百萬圓あまり、一都道府縣によれば十萬圓ほどである。こういうようなものでは、農業協同組合を眞に民主的にやらしていくという上におきまして、國が責任をもつてやつていくという經費としてはてんで問題にならぬところの小額であつて、一體こういうような經費で農業協同組合の育成指導がやつていけるという考えで、こんなものを出しておられるかどうか、これは非常に私は不審に思うのであります。少くとも二千萬圓や三千萬圓の金がなければこんなものはできないと思う。一體こういうような小額なものを出して、これでいけるとお考えになるかどうか、この邊ひとつお伺いしたいと思います。
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井上良次#19
○井上政府委員 現在の農業會の解散に伴い新しくつくります協同組合の結成に對しての指導について、はなはだ經費が少いのではないかというお話でございますが、まつたく少いのであります。しかしながらこれは大體協同組合が農民の自發的な意思によつて設立するという建前になつておりますので、あくまで農民の自覺を促し、協同組合による農村の新しい行き方をよく理解をせしめまして結成をすることに指導してまいりたい。そのために大體各縣に專屬する職員二名ないし三名を置きまして、その管轄縣下の各農村に對して、この協同組合設立の必要を普及徹底さすつもりでおります。もちろんそのためにはいろいろな印刷物、あるいは出版物等を急がなければならぬ關係がありまして、相當の費用がかかると存じますが、これは追つて財政當局にお願いをいたしまして、もし足らぬ場合は次の豫算で皆樣の御審議をお願いするつもりでおります。實際上はこれでは不足をいたしますから、さらに次の機會においてお願いをするつもりでおりますからよろしくお願いいたします。
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今井耕#20
○今井委員 ただいま御説明がございましたが、早速設立をしなければならぬ。このときにおいて農民の自覺を促すということはなかなか困難なことでありまして、この設立の際におきまして思い切つてやりませんと、われわれの考えておるようなほんとの民主化された協同組合ができてこないと思うのでありまして、後日どういう豫算を組まれるかわかりませんけれども、時期を失しては效果が薄いのであります。こういうことは農林當局の方では私が言うまでもなくおわかりのはずでなければならぬと思うのでありますが、これは何か大藏省との折衝の關係なんかで、むちやくちやに減らしてしまつておる、こうでも考えぬと解釋がつかぬのでありますが、われわれ農村の實情を知つております者といたしまして、こういうような少い經費ではどうしても納得ができぬ。また時期を失しては、これまた何にもならぬ。事實三百五十九萬圓の費用で、これをわけるといつたつて、こんなものではやりようがない經費である、こういうように考えるのでありまして格別の善處を希望する次第であります。
 なおまた農業會の解散に關する監査でありますが、これについては自治監査というようなものも相當やらなければ、一々縣の職員なんかではやりきれぬと思うのであります。それでこの自治監査に關する助成というようなものもする必要があると思うのでありますが、これにつきまして何かお考えがあればお伺いしたいと思います。
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井上良次#21
○井上政府委員 農業會解散に伴う實際の監査については、當然嚴重にやらなければなりません。また解散に伴うていろいろな不正が行われ、農民が納得しきれないような事態が生じましてもいけませんし、また新しい協同組合に對してそれが移行されるというようなことになつてもいけませんので、それらの點を明確にいたしたい。そのために必要なる經費は十分各縣でよく調査をいたしまして適當に處置をしてまいりたい、こういうつもりでおります。
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今井耕#22
○今井委員 ただいま御答辯がありましたが、これは急速に一時にやらんならぬので、縣の方で一人や二人の職員がまわつておつても、なかなかこれは困難なことで事實不可能のことであるということははつきりしているのであります。そう一時間や二時間で終りはしないのでありますから、それには何としても現在の自治監査連合會あたりを活用いたしまして、自治的にもそういうような監査をしていくということでなければ、都合よくいかぬということを痛切に感じておりますので、この點につきましても特別の心配をする必要であるということを痛感する次第であります。この點を特に希望いたします。以上をもつて終ります。
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鈴木茂三郎#23
○鈴木委員長 昨日の野坂君の御質問に對しまして、ただいま大藏省から河野主計局次長と、特に衆議院から説明のために山崎庶務部長が御出席されております。まず主計局次長からの御説明を願います。
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河野一之#24
○河野政府委員 今囘の補正第九號に載つております國會關係の職員の給與に關する經費の豫算でございますが、まずここに載つておりますのは、手當及び給與金の方におきまして、衞視の七品料が衆議院において二十八萬九千圓、參議院において十八萬七千圓計上してございます。これは衞視の被服、帽子、くつ、カラーといつたような七つの品目でございますが、これが從來月額十八圓程度でありましたものを、月額百八十五圓に増額いたしております。次に衞視の宿料、すなわち住宅手當でありますが、これが衆議院において三萬一千二百五十圓、參議院において三萬七千圓、これは既定豫算がございますので、その關係を差引いてございます。從來衞視につきましては住宅手當、すなわち宿料といたしまして月五圓程度を計上いたしておつたのでありますが、これを五十圓に増額いたしております。
 次は速記者の特別手當でございますが、衆議院において四十四萬四千圓、參議院において二十七萬五千圓を計上いたしております。これも既定の經費がございましたので、これを差引き計上いたしております。從來におきましては月額四十圓でありましたものを月額四百圓に増額計上いたしております。
 次に特別手當といたしまして衆議院において二百五十六萬一千圓、參議院において百四十九萬四千圓を計上いたしております。これは居殘り勤務をいたしますので、勞働基準法の標準によりまして、一時間につき本給その他暫定加給を加えましたものの百分の〇・五三という計算でいたしております。新國會が開會せられましてから五月、六月は大體一日二時間程度、七月、八月は一日四時間程度居殘り勤務する、こういう計算で、同額に直しまして大體月收の二割五分程度を特別手當として支給する建前になつております。合計して衆議院において三百二十八萬六千圓、參議院におきまして百九十九萬三千圓でありまして、全部合計いたしますと五百二十八萬圓ほどになる次第でございます。
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山崎高#25
○山崎説明員 國會職員の給與の基準は大體官吏と同じであります。それから手當の種類でありますけれども、臨時家族手當、臨時勤務地手當、その他退職手當等につきましては、政府職員の例によつて支給することになつております。なおこのほかに速記者特別手當、衞視特別手當、衞視宿料というものがございまして、金額は各院の議院運營委員會に諮つて定めるというふうになつております。そのほか特種手當、これも議院運營委員會に諮つて支給することができるようになつております。ただいま主計局の次長からお話になりました速記者特別手當は、一人平均四百圓ということになつておりますが、實際支給は運營委員會に諮つて定めることになると思います。國會職員の居殘りの場合の手當はどうかという御質問でございますが、政府職員に對する超過勤務手當が實施になつておりません關係上、政府職員の例によつて支給することができないのであります。このたび豫算に計上してある特別手當は、この居殘りの場合の過勤について手當を支給したい。もちろんこれも運營委員會に諮りその議を經て支給することになるわけであります。
 國會職員の給與と他の官公廳職員との差はどうかという御質問でございますが、從來他の官公廳の給與と比べまして低うございましたが、最近におきましては、この不均衡をなるべく是正しようと思いまして、大藏省の給與當局の御意見もありまして是正いたしたわけであります。衆議院職員組合と他の官公廳組合との關係はどうかいうことでありますが、衆議院の職員組合は他の官公廳勞働組合にはいつておりません。
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野坂參三#26
○野坂委員 二、三聽きたいことがあります。たとえば職員のうち速記者、衞視、事務員すべて含めて勤務時間の規定はどうなつておりますか。官公廳と同じように四時とか五時になつておりますか。
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山崎高#27
○山崎説明員 衞視は特別勤務になつておりまして二十四時間勤務でありますが、他の職員は一般政府官吏と同じ勤務時間になつております。
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野坂參三#28
○野坂委員 そうすると今何時ですか。
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山崎高#29
○山崎説明員 今は九時から四時までです。
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