川島金次の発言 (予算委員会公聴会)
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○川島委員 ただいま大内先生のお話を伺つたのでありますが、まことにわれわれもごもつともと思う節々があるのであります。ただ問題となりますのは、ちよつとお伺いいたしたいのですが、先生のお話を承つておりますと、第一は、財政の面における單純な消費支出の増大であります。第二には、租税收入自體の惡化ということを中心といたしまして、栗栖藏相の財政政策というものが、健全財政だとは言つておるけれども、結論としては通貨の増大を招くものであつて、それがインフレの高進に拍車をかけるものであるから、きわめて不健全な財政だ、こういうお説のようであるのであります。そこで先生に單刀直入にお尋ね申し上げたいのですが、日本の現實の立場において、國際的に置かれました状態、それから來るところの不可避的な、單純な消費經濟への支出、これも一應われわれは念頭に置かなければならぬ事柄であると思つておるのであります。そういうことから考えてみましたときに、一面においては生産の復興をはかりまするためにも、先生のおつしやる赤字企業の温存というお言葉もございましたが、まことに興味のある言葉でございまして、傾聽いたしたのでございますが、日本の企業全體が目下赤字であるという現實の姿に立脚いたしまする場合に、その赤字企業をして、生産を復興せしめますためには、まず第一に金融ということは缺くべからざる問題になつてくるのではないかと思われるのでございます。そういう事柄をいろいろと考えてみますと、日本の現實の問題といたしましては、いわゆる通貨の増發というものは、ある程度は私は不可避的な事態におかれているのではないかと思うのです。問題は要するにその通貨の増發をどうして食い止めて、そうしてインフレの防止をするか、それによつて生産の復興と國民經濟の安定を期待するかという事柄に、私どもは歸するのではないかと考えているのでありますが、そこで先生にお伺いすることは、通貨の増發というものは、日本の今の現状において不可避的な事柄であるか、それとも何か先生は日本のありのままの姿を土臺として、通貨の増發を避けるような具體的な御構想をおもちになつておられるかどうかということをお聽かせ願いますれば、たいへんさいわいと考えるのであります。