大内兵衞の発言 (予算委員会公聴会)

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○大内公述人 お答えいたします。今までの方式、すなわち戰時中から日本がずつとやつてきた方式は御承知の通り日本銀行から通貨を發行して、それを資金にまわして、そのときは復興金融金庫でありませんが、興業銀行その他、形はいろいろありましたが、とにかく通貨を發行して、その通貨は不換紙幣を發行して、そうして軍需金融をやつた。そのことが過去十五年間、特に近いところで言えば、七、八年間やつてきたところであります。今の復興金融の措置、このこと自體は、全然それと同じ形式であります。この形態は、つまり日本にほんとうに資本がないのに、紙幣を資本として過つてそれを使う。通貨を資本と過つて使うという方法であります。これはつまり通貨を殖やして資本を減らせる方法で、資本と通貨との割合を變化させて、通貨の方を非常に大きくするのでありますから、必ず物價騰貴であり、必ず生活不安の方法であります。これを繰返してやつて問題は解決するかどうかということでありまして、今言うたような方法で、ぜひとも産業を興すというお考えでありますならば、それは必ずインフレーシヨンが猛烈に促進する。これは初めからそうなのでありますけれども、しかしその現象はインフレーシヨンの初めの段階と、後の段階とは、だんだん變化してくるのでありまして、十五年經つた、すなわち滿洲事變以來累積したインフレーシヨンの弊害は、今日においては特に大きくなつているのでありまして、一方においてそういう形での産業奬勵をやりながら、他方においてインフレーシヨンを止めるということは、絶對にありません。そういう二つの途は絶對にない。インフレーシヨンを止めようと思うならば、そういう方法による産業資金の供給は絶對にやめなければならないと思います。

発言情報

speech_id: 100105262X00119471111_007

発言者: 大内兵衞

speaker_id: 24309

日付: 1947-11-11

院: 衆議院

会議名: 予算委員会公聴会