葛西嘉資の発言 (厚生委員会)
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○政府委員(葛西嘉資君) お答え申上げます。第一は強力なる救助隊組織という点についてのお尋ねでございましたが、強力な救助隊組織というのは、只今三木委員御指摘のように、実は軍のありません後の救助ということになりますると、御指摘になりましたように実際心配に堪えないわけでございます。これは人的な方面もそうでございますし、物的の方面も誠にその通りであります。かてて加えまして、まだアメリカの進駐軍が現在おりまして、今囘の災害等に対しましても非常に援助を頂いておることを御報告申上げたいと思います。或いはあの海のようになつております沼の中に、アメリカ軍の方からも非常に沢山の舟をやつて頂いて、これが救助なり何なりいたしておるというような実情でございます。それから又活發なる救助隊組織というもので御指摘のように平素から相当訓練をしておつた者がなければならんということもその通りであります。この点につきましては法律にも特に強力なという文字が入つておるのは、多少そういうふうな氣持を現わしたつもりでありまして、これは何といたしましても、第一線の救助はこの法律にもございますように、第一線の都道府縣知事が先ず当るということになつておるのでありまして、都道府縣知事の下において組織を作らせる予定でございます。大体縣廳の組織を主にいたしまして、縣廳の組織を災害救助組織というものに振替えて行くようなことになろうかと思います。只今のところでは縣廳に大体六分ぐらいの組織を持つておるのじやないかと思いますが、普通災害が起きました場合に、今囘の災害でも各府縣知事を隊長にいたします災害救助本部というものを、現在もやつておりますが、そういうふうなものができることと思います。これを中心にしまして、或いは只今御指摘になりましたような場合は、青年國或いは消防組というようなものが現在ございますが、これらのものを十分平素から訓練をして置きましてやつて行かなければならんというふうに思つております。これらの組織につきましては、本法を御議決になりまして、法律で制定いたしますれば、直ちに組織を命じまして、平素から十分訓練をいたして頂きたいというふうに心得ております。
それから第二に御質問になりました点でございますが、災害救助基金の最少額を五百万円とした、その根拠は非常に少ないのじやないかという御意見、誠に御尤もに拜聴いたしたのでございます。実は御承知のように災害救助法の前に大臣からも先刻提案の理由の御説明のときにお述べになりましたが、現在例の罹災救助基金法というものがございますが、この罹災救助が目標として積立てておりますのが、現在大変少くて恐れ入るのですが、五十万円ということになつております。北海道だけは地域の関係等もあつて百万ということになつておる、それを目標にして積立てておる、現在では全國におきましても約九千万円ぐらいの総額しかないわけであります。大臣からお述べになりましたが、先般衆議院で、この前の議会であつたか前々の議会でございますかに、罹災救助基金法の一部を改正する法律案の際にも、金額の点について御指摘になりまして、そんな少ないことではどうもならんぢやないか、せめて十倍ぐらいにしたらいいじやないかというふうな御意見もあつたのであります。先程草葉委員に対しましてお答え申上げました通り災害の種類は大きいのを考えると関東大震災或いはそれ以上のも予想しなければなりません。或いは小さいものになつて参りますと、村落等で二十軒家が焼けたというようなものに対しても、これを発動して行かなければならんわけでございます。大きい災害になつて参りますと、この三十六條にございますような補助率によりまして、殆ど大部分のものを國庫から負担してやるということでなければ用をなさないようなものもございます。そういう場合には或いは縣で賄つて頂く、或いは縣が賄えない場合においては、取敢えず金融的な措置を應急に講じて措置を立てるとか何とかして、後で処理しなければならんというふうにもなるわけであります。こういう経済事情の際において、取敢えず備蓄をさせて置くということは、或る程度の災害のことを予想して備蓄をさせる、それで十分である。且つ又こういう際に余り沢山の金額を備蓄するということにするのもいかがかというふうなことを考えまして、一應五百万円、これでありますと、まず大部分のものは府縣でまずやつて行ける、これで用が足りるのじやないかというのでございます。國庫補助が発動いたしますのは、御承知のように三十六條でございますが、ここにありますように國税の基礎になります数字、それの一倍半ということになるわけでございますが、これを総計いたしますと、全國で約七億七千万円ぐらい、一縣にいたしますとこれも大したことはございません。それを越す額になつて参りますと、國庫補助が発動することになります。そこらのところを勘案いたしますると、まずこれぐらいなものを常備さして置いて、取敢えず小さい災害にはこれで賄つて行く。大きい災害については中央、地方協力して適当な措置をとることによつて、只今申したような措置をとることによつてやつて参りますれば、まずいいのじやないか、こんなようないろいろのことを考えまして、一應最少額は五百万円とする。五百万円にいたしましても、実は現在の罹災救助の備蓄の額は全体で八千万円で、これから余程努力しないと、これにも達しない。併し余り無理をしないで、取敢えずの目標額は一府縣五百万円というようなところでやつて、必要且つ十分と一應認めた次第でございます。