葛西嘉資の発言 (厚生委員会)
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○政府委員(葛西嘉資君) 只今玄米食の問題について、大変御熱心なお話を伺い、殊に乳幼兒の牛乳のお話に関連しまして、牛乳の非常に不足しておる際に、玄米の練り粉と申しますか、これを使うということが、非常にいいという、実際のお話を承わつたわけでございますが、玄米食の問題は御承知のように、多年我が國の学者の間に議論のある問題でありまして、以前國立の榮養研究所におきまして、当時佐伯博士が榮養研究所長をしております時は、玄米の利害得失をいろいろ研究されたのであります。御承知のように、これは申上げるまでもないことでありますけれども、玄米の表皮の部分にはいろいろ貴重な榮養素が含まれておるということについては、これは事実で議論のないところであります。ビタミンの問題、或いは若干の植物性脂肪というようなものがあり、中に行きますと、非常に榮養分がなくなるというようなことで、そういう利益の点があります。ところが國立榮養研究所の研究の結果によりますと、玄米の表皮には若干消化の惡い部分もあるというようなことも紹介をせられております。そういうようなところから純白に精白をする以外に、そういうものを残した精白のやり方をするというようなことで、佐伯博士の主張されました國立榮養研究所の結果としましては、七分搗の米が先ずいいのではないか、殊に今米の問題は、純然たる榮養分だけを試驗管の中でやる以外に、國民の嗜好も若干考えなければならんということも、七分搗を決めるについては若干の要素になつたように。拜承しております。そのような意味で國立榮養研究所としては、只今お述べになりましたように、玄米まで一足飛びに行かずに、先ず七分搗くらいのところで行くというようなことで、いろいろ指導をしておつたのは、御承知の通りであります。ところが戰時中いろいろ米の量、ボリュームの問題から、玄米食の問題が起り、当時政府部内でもそういうような問題がいろいろ研究されたのであります。若干の基礎資料等も厚生省には用意をいたしております。ところが御承知のようなことになつておるわけでもございますが、今後ともそういうふうな國民の非常に大事な榮養の問題でありまするので、厚生省のこの方面の部局におきましては、研究所を動員いたしまして、十分研究をして行かなければならん大切な問題のように承知をいたしております。
乳兒の問題については、私まだ、これは或いはあるかも知れませんが、私の承知しておるところでは、乳兒に玄米の摺り粉をやるということが、どういうふうになるかというような点は、正確な調査がまだ実はないのじやないか、ありましたらこれはお詫び申上げ、あとで訂正をさせて頂きますが、現在のところにおきましては、乳兒に玄米の摺り粉をやつて、そうしていろいろ養分の関係等が果して適当であるかどうかという点については、正確な万人の納得するような調査が、実はまだできておらんのじやないかというふうに想像いたしております。これも今お述べになりましたように、殊に小川委員からお述べになりましたように、牛乳というものが非常に不足であつて、相当の牛を用意するのでなければ、母乳の出ない乳兒に対して、子供の主食であります牛乳が用意できないという実情であります。それをどう代用して行くか。或いは豆の粉等を利用いたして、そうして子供の牛乳代用というか、そういうものもやつております。いろいろやつておるのでありますが、今お述べになりました玄米を摺り粉にしてやるというのも、一つの研究として、よければ又やつて行くというように、これはやつて行かなければならんことのように思います。関係のそういうふうな研究の方面にも、私共の方からお願いをしまして、速かに結論を得てやつて参りたいというふうに存じております。