葛西嘉資の発言 (厚生委員会社会事業振興に関する小委員会)
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○政府委員(葛西嘉資君) 実はその問題、今木内委員から仰せの通りに私共承知いたしておりますが、この問題は例の飲食店を閉鎖いたしましたときに、政府部内でもいろいろ協議をしておつたのでございます。一應の政府の対策としましては、先ずこれらの者の職業、手の職がありませんので職業補導というふうな機関へ入れて、そうして手の職を授ける、そうして適当なところに就職斡旋をしてやるということを決めまして、そうしてそういうふうにして斡旋をしても、どうしても食つて行けない者は、今あります生活保護法か何かでも援助してやる、そうして今仰せになりましたように、女としての最後のものまで提供しなければならないというような状態に陷ることを極力防止したいというふうなことで方針は決めて、地方長官などにもお示しをしております。ただ併し実際の面に至りますというと、これは職業補導にいたしましても、実際その通りなかなか行きません。それからああいうところにおります女の人の收入というものは、今木内委員も仰せになりましたように、本人だけではございませんで、親、或いは子供というふうなものを抱えております。そういう者の生活、そうして引揚者などでありますと、外地で相当に高い生活をして來ておつた人もある。そういう者がああいうところでやりますと、相当な收入があつてやつておつた。これが一遍に收入が少くなるというようなことになつてしまうのでありまして、これ大変実は心配な事態になつておることを実は承知しておるのであります。これは併し今のところでは、それ以上そういう者であるから、特に高い費用を國家で出すというふうなこともこれはできませんし、要するに飲食店等で相当の貯蓄というふうなものがあつたのもありましようし、或いは閉鎖のときに雇主から若干の金を頂くというのもありましようし、これは世間一般の人、特に民生委員というような者がおるわけであります。これらのものが一つ十分よく指導をして頂き、本当に間違いのないようにして頂いて、段々生活に馴れさして、そうしてその内に起ち上つて頂くというようなことに仕向けて行く外手がないのではないか。大変情ないようなことですが、対策は以上のようでありますけれども、実際の面になりますと、非常にむずかしい問題もありまして、ここにはやはりいろいろな民間の方々や、民生委員なんかの本当の働く部面というものが、或いは社会事業家等が働いて頂いてやつて頂くより外方法がないというふうに思つております。