木村小左衞門の発言 (国土計画委員会)

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○國務大臣(木村小左衞門君) 治水に關する根本對策について、只今委員長の御話にございました砂防についてとういことが議題であるようであります。先ず私といたしましては、治水の恆久對策に關し、その根本方針につきまして、一言大體の心組みの方針だけを申上げまして、詳細は事務當局の專門家國土局長が參つておりますので、國土局長から御説明を申上げたいと思うのであります。
 治水事業は各種産業の基盤でありまして、日本再建の基礎であり、産業の開發促進に俟つところが大きいものであるということは今更私から申上げるまでもないことでございます。政府が從來から治水事業には相當多額の經費を投じて、その促進を期しております所以も分り切つたことでありますが、ここに理由が存することであるのであります。然るに近來治水の恆久施設は維持補充が不完全でありまして、その間に數年の戰時状態もありましたのでありまして、不完金でありまして、これは非常に近來弱體化しております。更に水源になりまする山地は、過伐、濫伐相次ぎ、又甚だしきは盜伐というような關係から、著しく荒廢しておりまして、その影響は今次の水害によつても明瞭に證據立てられますわけであります。今後相當の間の水害の發生の危惧を非常に深くしておるわけでありまして、この點は誠に遺憾なことでございます。これが防除には格段の留意を當局はいたしておるのでありますが、明年度の豫算におきましても、これが積極施策には最重點をおきまして、治山、治水の恆久施設を急速實施に努める意向であります。尚今次の水害に鑑みまして、治山、治水の恆久計畫の再檢計を進めまするために、曾て御報告を申上げたと思いますが、五ケ年計畫を立てまして、その方針に基いて著々實施いたして行きたい、こう考えておる次第であります。昨日は又この方面の全國に亙ります專門家を集めましたる治水對策委員會というようなものを作りまして、昨日丁度發會式のようなものを擧げまして、そういう權威を集めました方面に對して五ケ年計畫の基礎等も諮問いたしまして、今後の治山、治水に對しまする方針を樹立いたします上にも、こういう委員會に諮つたものを基礎として、參考として參りたいと、こう考えておる次第であります。恆久對策の大體方針については、かような方針で進んで行きたいと考えておるのであります。
 尚專門に亙ります詳しいことは先程申上げましたように、國土局長からお答え申上げたいと思うのであります。

発言情報

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発言者: 木村小左衞門

speaker_id: 26581

日付: 1947-11-15

院: 参議院

会議名: 国土計画委員会