葛西嘉資の発言 (在外同胞引揚問題に関する特別委員会)

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○政府委員(葛西嘉資君) 簡単に…。この趣旨が徹底しておらんというお話でありますが、これはそういうことがありますれば大変遺憾でありますので、もう病院の当局と会議等の席にはよくそのことを傳えまして、話が分るようにいたしたいと思つております。
 それから最後にお述べになりました生活保護法にかかることを非常にいやがる傾向があるというお話、これは私共もそういう傾向があることを承知しておりまして、これは大変残念なことだと思つております。今岡元委員がお述べになりましたような精神でできた法律、これによつて起ち上つて貰つて頂くために作つたものでありますからそうでないように、この趣旨をよく分るように言つておりますが、まだ徹底していないのは事実で、尚今後ともやりたい。殊に遺族などの中には、特にそういう氣持が強いことを承知しておりまして、これは是非必要である者は一つこれで起ち上つて貰う。そうしてそこで屈辱感を感ずることのないように、取扱う者もそういう印象を與えたら法の精神は死ぬのであるということは、よく係員には言い聞かせておるような次第であります。
 それから金が非常に遅れて着くということはその趣旨が死ぬと、その通りであります。これは今後とも尚努力しまして、成るべく早く、殊にその月の金は、その月の一日くらいに本人に渡るということでなければならんと思います。そういうふうにするため、これは努力しております。その点は聯合軍司令部の方でも最近関心を持つておるのでありまして、大藏省、私共と聯合軍司令部、或いは地方の軍政部というようなものと相談をしまして、どうしたら一番早く渡るかということについて近く研究して、具体的に進める、ことになつております。
 それから生活保護というのは、これは最後のどたん場でありまして、成るべく生業に就かして行かなければならん、生業資金というようなものが非常に重要だ。誠に御尤もで、私共そういうふうに考えております。むしろ起ち上つて頂くために必要でありますれば、それが起ち上れないで貧困になつてしまつて、生活保護法にかかるというのは権道でありまして、そういう方に各方面指導するつもりであります。今後とも御注意がありますれば、よくそんなふうな趣旨でやつて行きたいと思います。

発言情報

speech_id: 100114356X01019471016_027

発言者: 葛西嘉資

speaker_id: 25628

日付: 1947-10-16

院: 参議院

会議名: 在外同胞引揚問題に関する特別委員会