矢野酉雄の発言 (在外同胞引揚問題に関する特別委員会)
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○委員長(矢野酉雄君) ちよつと委員長から意見を伺つておきたいと思いますが、それは研究する、考慮するではもう全く困つたことですが、勿論いろいろな、日本政府だけの問題じやありませんが、そういうような場合に百尺竿頭一歩を進めて親心で、大藏省の省内だけの問題で、こういうようなことはできないものですか。例えば北京なら北京で、当然國庫が支拂うべきところの金を支掃うことのできない事情におかれたために、一般の市民から二千万円なら二千万円借りて、いわゆる日本大使館の職員たちの月給を結局拂つたわけです、片一方は、今のお話は、いわゆる難民救済に政府がやるべきものを、片一方の本当に百円、二百円と乏しい中から出して、政府のやるべきことを代行したわけですから、或る方面との理解ができずして、直ちに國家が支拂うべき債務を履行し得ない今日において、例えば矢野酉雄が五千円金をそのために出しておる場合にその証拠はありますから、それを担保として庶民金庫或いはその他の銀行から貸出をするというような手は打たれないのですか。