矢野酉雄の発言 (在外同胞引揚問題に関する特別委員会)

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○委員長(矢野酉雄君) それでは只今から開会いたします。昨日復員局の荒尾部長と会いましで、いろいろ引揚問題について打合せをしましたが、その際皆様も御承知のように、YWCAのバーンズ会長以下各國代表十三名が、杭州における大会を前にして、日本を訪問して來られましたので、只今までもYWCAは引揚促進について一方ならんお力を頂いておつたわけでありますので、機会を得れば参議院引揚問題特別委員会という公の立場から、その節懇情に対してお礼を申上げ、又八十余万の海外に在留する我々兄弟のために、一層の御盡力を仰ぎたいと考えておりましたので、部長といろいろ打合せましたが、丁度昨日午後四時から元の東京会館において、YWCAの会合があり、そこには植村女史並びにバーンズ会長、十三名の一行が出席されるということが分りましたので、衆議院の特別委員長でありまする天野氏と打合せまして、皆さんの緊急お集りをして頂く暇がなかつたので穂積氏北条氏、岡元氏等と打合せまして、そうして婦人議員の方のおいでを願うことが会見の内容を効果あらしめると思いましたために、高良とみ議員にお願いして、昨日私と天野衆議院特別委員長と高良女史と榊原婦人代議士とが参りまして、そうして先ず植村女史にお会いしまして、感謝を申上げると共に、引揚促進についての懇請いたしましたところ、非常に喜んで頂きまして、そうしてバーンズ会長以下の方々にも御斡旋いたしますからというので、お待ちしておるうちに、一行がお見えになりましたから、本特別委員会を代表いたしまして、私はバーンズ会長外十三名の各國代表に一々お会いをいたしまして、お礼を申上げると共に、更に骨を刺すようなこの寒さの中にまだ八十余万人の諸君が残つておられる実情を申上げまして、そうして一日も早く懐かしい祖國に帰ることができるように一層の御援助を仰ぎたい。殊に宗教的立場から國境を越えて、今までも各種の事業に努力しておられますこれらの團体の責任者の方々にお会いをして、御懇情を申上げます機会を得ましたことを非常に私は喜んでおります。來る十五日首相官邸におきまして、更にこの種の会合が催されそうでありますから、私は今度は文書を草しまして、この各一人々々に現在在留しておるところの日本の兄弟の各地の実数と、更に如何に遺族のものが首を長くして待つておるか、又生活問題の非常に困窮しておる実情等も書きまして、そうして手紙としてお一人お一人に差上げたいと思つておる次第であります。以上昨日の会見の様子の一端を御披露申上げる次第であります。尚各議員の方々はそれぞれの立場で又特殊の御関係がある方もあるやに思いますので、就中婦人議員の方は御関係密接の方もおありとも思いますから、それぞれの立場においてこの問題解決のために各種の方途を講じて頂きますように、委員長といたしまして、皆さまにお願いをしておく次第であります。厚生大臣は衆議院の本会議を控えておられまして、非常に御多忙でありますから、できるだけ質問等は簡潔にして、そうして時間を十分に活かしたいと思いますので、そういうお心組の上に御質問をお願いしたいと思うのであります。

発言情報

speech_id: 100114356X01219471111_001

発言者: 矢野酉雄

speaker_id: 30261

日付: 1947-11-11

院: 参議院

会議名: 在外同胞引揚問題に関する特別委員会